化物草紙
化物草紙、化物草子(ばけものぞうし)は、日本に伝わる絵巻物。案山子妖絵巻[1]という呼び名も存在する。室町時代後期の制作であると推定され、絵は土佐光茂の手によるものと伝えられているが真偽は不詳である。確認されている伝本にはボストン美術館所蔵の作品などがある。
内容
内容は、5つの短編説話で構成されており、それぞれが独立した妖怪の登場する物語や奇談を、絵と詞書きとによって描いている。
- アリとダニが子供の姿に化け、人家の庭で相撲をする話
- 杓子が人間の手に化け、栗の料理を欲しがる話
- 壊れた銚子が人間の姿に化け、出没する話
- 提子(ひさげ)に入っていた水におぼれていたハエを助けたところ、近くで眠っていた者がおぼれ死にそうなところを助けられたという夢をみていた話
- かかしが男性に化け、女性のもとに通って来た話
妖怪が登場している話は4話あるが、鬼のような凶暴性のあるものではなく、不思議さ・諧謔味のある話が占めている[2]。「いと不思議なりけり」など、不思議という言葉が本文に何度も用いられている点に特徴がある[3]。
脚注
参考資料
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