協和協会

公益財団法人協和協会(こうえきざいだんほうじんきょうわきょうかい)は、1974年12月28日岸信介を会長として設立されたシンクタンクである。政治、経済、社会各般にわたって調査研究事業を行い、これを広く一般に普及啓発していく事業などを実施している。

公益財団法人協和協会
団体種類 公益財団法人
設立 2013年4月1日
所在地 東京都千代田区永田町二丁目9番6号
十全ビル606号室
法人番号 6010005000154
起源 財団法人協和協会
(1974年12月28日-2013年3月31日、
2013年4月1日付で公益財団法人へ移行)
主要人物 岸信夫(代表理事会長代行)
半田晴久(代表理事理事長)
清原淳平こと北村昌之(代表理事専務理事)
基本財産 20,000,000円
ウェブサイト http://www.kyowakyokai.or.jp/

会長は2009年から空席で、岸信夫(信介の孫、安倍晋三の実弟)が代行を務める。

概要

岸信介1974年に創設。公式サイトでは『外に対しては万邦協和、つまり諸外国と協調和合していくこと。そして、内にあっては政・財・官・学・民の各界有志が協調和合し、特にイデオロギー、党派、利害、打算の次元を超えて、真に国家的課題を取り上げ検討し政府や関係方面へ提言する[1]』ことを目的に、『茲にこの自主協和精神の基盤の上に真に国を愛し、国の前途を憂る同志の広範な支持と賛同を得てこの協会を設立した[2]』とある。

毎月、政治家専門家を招いて月例講話会を開催し、600回を超えるに至る。また、8つの部会と6つの委員会を設置し、それぞれ、毎月、専門家が集まり会議および会合を開いている。入会できるのは、この法人に賛同する個人または団体で、理事会が承認か推薦した者とする[3]

活動

毎月の月例講話会のほか、8つの部会・6つの委員会・分科会で構成され調査・研究した結果、政府へ進言するべきと判断した案件は、政府宛要請書の形式にまとめて政府に提出している。これまで、137本(平成26年7月15日時点)提出している。そのうち、教育関係だけで43本を提出し、安保関係だけで32本を提出している[4]。1981年5月に鈴木善幸首相に「教育改革の提言」要請書を提出。1984年11月には内閣総理大臣(当時)の中曽根康弘あてに「愛国心教育の内容と育成についての要請」を提出している[5]。 1986年1月には「個性重視・教育基本法・教育行政(校長の職務・権限等)に関する要請」を提出した[6]

2000年7月、内閣総理大臣(当時)の森喜朗に対して「新たな教育基本法の制定により教育再興を求める要請」「防衛庁を『省』に昇格していただきたき要請」など9本の要請書を手渡した[7]。2004年1月には内閣総理大臣(当時)の小泉純一郎に対して「諸外国に比べ極度に遅れている海底資源探査専用船を早急に建造・整備いただきたき要請」を含む11本の要請書を提出している[8]。2005年1月にも小泉宛に「旧「枢密院」建物の歴史的・建築学的重要性に鑑み、取り壊すことなく永久保存していただきたき要請」を含む5本の要請書を提出している[9]

2003年10月30〜31日、六本木で開催された「第7回国際漢字会議」を主催し、出席者は300人だった[10]。同会議は1991年以降、ほぼ2年おきに開催されており、日本、韓国中国台湾、の漢字文化圏の学者により共通漢字の指定や漢字文化の国際理解を深めることを目指している[11]

論評

九条の会」の呼びかけ人である奥平康弘は1983年の著書で、岸信介が初代の会長をつとめた協和協会について「教育問題に影響を及ぼす団体である」とし、「日本を守る国民会議」(1997年から「日本を守る会」と統一し「日本会議」)とともに自民党改憲勢力の原動力と著している[12]

日本共産党の機関紙・『しんぶん赤旗』によれば、協和協会は『「時代を刷新する会」と類似性のある会合や要請活動を行っている』としており、2006年の政治資金収支報告書において、「時代を刷新する会」の収入総額1,650万円のうち1,000万円は協和協会から研究委託金収入として得た、としている。

組織

歴代会長

塩川が退いて以後、会長は空席[13]

  • 5代会長代行 - 江口一雄(2009年6月 - 2014年11月)
  • 6代会長代行(現) - 岸信夫(2015年4月 - )
歴代理事長

出典

  1. 協和協会. 定款”. 2013年12月8日閲覧。
  2. 協和協会. 設立趣意書”. 2013年12月8日閲覧。
  3. 協和協会. 入会要項”. 2013年12月8日閲覧。
  4. “「国防への気概」と賞賛 「昭和の妖怪」から要請文”. 共同通信社. 47NEWS. (2004年11月29日)
  5. 内野正幸 (2010). 表現・教育・宗教と人権. 弘文堂. p. 132
  6. 個性重視・教育基本法・教育行政(校長の職務権限等)に関する要請 協和協会
  7. “新教育基本法で要望書”. 産経新聞 (産経新聞社). (2000年10月17日)
  8. 公益財団法人協和協会
  9. 旧「枢密院」の建物の歴史的・建築学的重要性に鑑み、取り壊すことなく、永久保存していただきたき要請 協和協会
  10. “国際漢字会議 30、31日に開催”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2003年10月31日)
  11. “国際漢字会議 30、31日に開催”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2003年10月21日)
  12. 奥平康弘 (1983). コメンタール 改憲論者の主張. 岩波ブックレット. 岩波書店. pp. 32, 33
  13. 現在、江口一雄会長代行
  14. 私の信念と活動について 理事長就任の御挨拶として 深見東州先生 公益財団法人協和協会

外部リンク

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