南侵トンネル
南侵トンネル(なんしんトンネル、朝鮮語: 남침용 땅굴/南侵用 땅굴、英語: Infiltration Tunnel)は、朝鮮民主主義人民共和国が軍事境界線を超えて大韓民国側へ掘り進めたトンネル。有事の際に、前線の背後に短時間で兵士や兵器を送り込み、後方攪乱を行う目的で建設されたと推測されている。
概要
1974年11月、最初の南侵トンネルが漣川郡の非武装地帯内で発見。翌年に鉄原郡で2本目、1978年には3本目が板門店の南4キロメートル地点の坡州市内で発見されている。1990年に楊口郡で発見された4本目のトンネルは、大断面のトンネルで、短時間で多数の兵士や車両が送り込める規模であった[1]。万一トンネルが発見された時のために、石炭採掘を装う目的で壁には石炭が塗られていた。
2000年代に入ってからも、脱北者などからトンネルの掘削情報がもたらされており、軍事境界線付近を中心に頻繁なボーリング調査による探査が行われている[2]。
2014年12月5日、韓国軍は「ボーリング探査の結果、南侵トンネルの兆候は全くない」と発表したが、南侵トンネルを発見したと主張する者は後を絶たない[3]。
各トンネルの概要
第2・第3・第4トンネルは観光客向けに公開されており、トンネル内部の照明やトロッコが整備され、内部を観覧できるようになっている。いずれも軍事境界線近く、民間人出入統制区域内にあるため、入域手続き、指定されたツアーへの参加が必要である。
第3トンネル
全長1,635 m、幅2 m、高さ2.1 m、地下73 m。ソウルから52キロまで達しており、首都への奇襲攻撃を想定したものと考えられている。1時間に約3万人の兵士を送り込めると推定される[4]。
脚注
- “北「モグラ作戦」で韓国奇襲も! 南進トンネルと特殊部隊の脅威 (1/2ページ)”. 産経新聞社. (2013年4月20日) 2014年5月9日閲覧。
- “韓国侵略用の北朝鮮の地下トンネルが14ヵ所、3ヵ所を探知中”. 東亜日報社. (2013年10月11日) 2014年5月9日閲覧。
- “韓国で「南侵トンネル」存在説 軍、火消しに躍起”. 朝日新聞. (2014年12月26日) 2015年1月11日閲覧。
- KTO, Korea Tourism Organization. “The 3rd Tunnel (Dorasan Observatory) (제3땅굴) : VISITKOREA” (英語). The 3rd Tunnel (Dorasan Observatory) (제3땅굴). 2023年12月18日閲覧。
関連項目
- 対南工作
- Vz61:トンネル内で発見されたチェコスロバキア社会主義共和国製の短機関銃
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