右横書き言語

横書き言語 (みぎよこがきげんご、: right-to-left, top-to-bottom script) は、右から左方向、かつ上から下方向文字体系(通常は右から左へ書く言語、短縮形でRTL言語とも書く)のことで、文字方向はページの右から始まり、左に続き、上から下に新しい行に進んでいく。これは、文字方向がページの左から始まり右に続く左から右への文字体系 (左横書き言語)とは対照的である。

アラビア語」と書いたアラビア語

アラビア語ヘブライ語パシュトゥー語ペルシア語ウルドゥー語シンド語は、現代で最も普及しているRTL文字体系である。

"RTL" は「上から下、右から左 (TB-RLまたはTBRL)」言語のことも意味する場合がある。これは古代の中国語日本語韓国語などの言語だが、現代では一般的に「左から右」言語で書かれる。TBRL縦書き文字用のは、RTL横書き文字と同じ方向に開く。例:日本で描かれた多くの漫画本や、日本で日本語で発行された多くの小説新聞。背表紙は右側にあり、ページには右から左に番号が付けられる。

用途

日本の漫画が掲載されている雑誌漫画雑誌)・の多くは右綴じである。

アラビア語ヘブライ語ペルシア語、およびウルドゥー語は、現代で最も普及しているRTL文字体系である。アラビア文字の使用が普及するにつれて、アラビア語を書くために使用される28文字のレパートリーが、ペルシア語パシュトー語などの他の多くの言語の音に対応するために補足された。ヘブライ文字ヘブライ語の記述に使用されるが、イディッシュ語ラディーノ語などの他のユダヤ語の記述にも使用される。

シリア文字とマンダ文字はアラム語から派生し、RTLで記述される。サマリア人も同様だが、アラム語ではなく古ヘブライ文字から開発された。アラム語から派生した他の多くの古代および歴史的なスクリプトは、その右から左への方向を継承した。

いくつかの言語には、アラビア語RTLと非アラビア語LTRの両方の書記体系がある。たとえば、シンド語は一般的にアラビア語とデーヴァナーガリー文字で書かれており、他の多くの文字が使用されている。クルド語は、アラビア語、ラテン語、キリル文字、またはアルメニア文字で書くことができる。

ターナ文字は西暦1600年頃に登場した。最近のほとんどのスクリプトはLTRだが、ンコ文字(1949)、メンデ文字 (19世紀)、 Adlam (1980)とハニーフィー・ロヒンギャ文字(1980)は現代に作成され、RTLであった。

フェニキア語、ギリシャ語、古イタリア文字などのアルファベットを使用したテキストの古代の例は、左から右、右から左、または牛耕式の順序でさまざまに存在する可能性がある。したがって、一部の古代の書記体系を純粋にRTLまたはLTRとして分類できるとは限らない。

計算機での対応状況

一般的な消費者向けソフトウェアでは、RTL言語 (右から左、上から下) のテキストに対応している[1]。 多くの場合、この対応は明示的に有効にする必要がある。双方向テキストでは、右から左のテキストを左から右のテキストと混在させることができる。

漢字文化圏

中国語扁額北京紫禁城乾清宮の内部。玉座の上に、「正大光明」と右横書きされている。

漢字文化圏で、看板などスペースが限られる場合は、漢文改行慣行で一文字ずつ左に改行していく流れで、右から左に読むように書かれていた[2]

中国
西洋の文化が入ってくると、中国では銭玄同などが20世紀初頭に左横書きを推進したが主流とはならず、主流となるのは1940年代になってからで、決定的になったのは中華人民共和国文化部1955年12月30日に『關於漢文書籍、雜誌橫排的原則規定』(中国の書籍、雑誌の横置きに関する原則と規則)を発布したためである。
日本
日本においては近代化により欧米文化が入ってくると左横書きが徐々に普及していったが、第二次世界大戦期の国粋主義の高まりとともに右横書きを正統とする動きが強まった。第二次世界大戦後に、左横書きが主流となった。

RTL言語の一覧

RTL言語(括弧内はISO 15924コードを表記)の例は次の通りである。

現代言語

古代言語

関連項目

脚注

  1. Introduction to typing and using RTL (Right to Left) text, and configuring software applications to support RTL.”. 2020年12月21日閲覧。
  2. なぜ戦前の横文字は右から左に書くのか?”. エキサイトニュース. 2022年6月27日閲覧。
  3. Davis (2001年5月16日). Unicode Standard Annex #27: Unicode 3.1”. 2020年12月21日閲覧。 “Most early Etruscan texts have right-to-left directionality. From the third century BCE, left-to-right texts appear, showing the influence of Latin. Oscan, Umbrian, and Faliscan also generally have right-to-left directionality. Boustrophedon appears rarely, and not especially early .... Despite this, for reasons of implementation simplicity, many scholars prefer left-to-right presentation of texts, as this is also their practice when transcribing the texts into Latin script. Accordingly, the Old Italic script has a default directionality of strong left-to-right in this standard. When directional overrides are used to produce right-to-left presentation, the glyphs in fonts must be mirrored ...”

外部リンク

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