向島ニュータウン

向島ニュータウン(むかいじまニュータウン)は、京都市伏見区南部の向島にあるニュータウンである。京都市住宅供給公社が事業主体となっている。

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向島ニュータウン
伏見区向島二ノ丸町付近(2007年12月)
所在地 京都府京都市伏見区向島
範囲地域 二ノ丸、四ツ谷池、清水町、鷹場町、藤ノ木町、丸町
開発規模 74.7ヘクタール[1]
整備主体 京都市
計画人口 22,500人[1]
最寄駅 近鉄京都線向島駅
地図
向島ニュータウンと向島駅の位置関係
(深緑:向島ニュータウン、赤:向島駅)

当ニュータウンは、かつての二ノ丸池(秀吉の伏見城築城に伴う宇治川の改修工事で築かれた小倉堤によって巨椋池本体と分断された)が干拓された地に造成された。

年表

  • 1972年(昭和47年)3月:向島ニュータウンの造成を開始する[2]。
  • 1976年(昭和51年)4月:向島南小学校開校する。
  • 1977年(昭和52年)4月:入居を開始する[1][2]。2街区と5街区がその対象となった[3]。
  • 1979年(昭和54年)
  • 1980年(昭和55年)4月:向島中学校が開校する。
  • 1983年(昭和58年)4月:向島藤の木小学校が開校する。
  • 1984年(昭和59年)4月:向島東中学校が開校する。
  • 1986年(昭和61年)
  • 1987年(昭和62年):二の丸北自治会連合会が発足する[3]。
  • 1990年(平成2年)3月:向島学生センターを開設する[1]。
  • 1997年(平成9年)5月:向島証明書発行コーナーを開設する。
  • 1998年(平成10年):二の丸北社会福祉協議会が発足する[3]。
  • 2005年(平成17年)
    • 8月:向島駅前の空き地に葬儀場を建設する計画が判明する[注 1][3][4]。
    • 10月:1街区 - 5街区の住民により、向島駅前まちづくり協議会が発足[4]。「向島駅前まちづくり憲章」を作成し、葬儀場建設計画の反対運動を行う[3]。
  • 2008年(平成20年)
    • 2月:向島中央公園愛護協力会が発足する[3]。
    • 3月:京都文教大学の協力により、第1回向島駅前「春の祭典」が開催される[3]。
    • 5月:1街区 - 5街区の住民により、向島二の丸防犯パトロール隊が発足する[3]。
    • 12月:1街区 - 6街区の住民により、二の丸北あんしんネットワークが発足する[3]。
  • 2009年(平成21年):「春の祭典」の開催を終了。翌年(2010年(平成22年))より「秋の祭典」に改称[1][5]。
  • 2017年(平成29年)
  • 2019年(平成31年)4月:向島二の丸小学校・向島南小学校・向島中学校の3校を統合し、二の丸北小学校跡地に向島秀蓮小中学校を開校する。

施設

公団住宅(UR賃貸)

  • 6街区 1-3棟

市営住宅

  • 1街区1-6棟
  • 5街区1-8棟
  • 8街区1-5棟
  • 9街区
  • 10街区1-2棟
  • 11街区1-7棟

分譲住宅

  • 2街区A-D棟
  • 3街区A-G棟
  • 4街区
  • 7街区

公共施設

  • 伏見区役所向島証明書発行コーナー
  • 伏見警察署向島交番
  • 京都市消防局伏見消防署向島消防出張所
  • 京都市向島図書館
  • 向島四ツ谷池郵便局

小学校

中学校

公園

  • 向島中央公園
  • 向島東公園
  • 向島運動公園

商業施設

  • 向島センター商店街
  • KINSHO向島店

その他の施設

  • 京都銀行向島支店
  • 中部産婦人科
  • 向島学生センター
  • 向島テニスコート

交通

向島駅の駅舎(2006年8月)
鉄道
バス

周辺

当住宅地は京都市伏見区の南端にあるため、それに接する宇治市にある周辺施設や道路も併せて紹介するが、鉄道駅(※京阪宇治線を除く)およびバス停留所の案内はすべて省略する。

当ニュータウンの北側は観月橋(この橋で宇治川を渡る。対岸には京阪宇治線の観月橋駅がある)の手前まで民家が続くが、東側は田畑が広がる。南側も住宅地が広がるが、小学校や大学がある。国道24号沿いにはロードサイド店舗が連なるが、京滋バイパス付近は工業地となっており多くの工場が建つ。山崎製パン京都工場はその一角にある。

祭典

向島駅前まちづくり協議会が企画し、京都文教大学の協力により、2008年(平成20年)から「春の祭典」として開催したことがその始まりである[3]。同年に開催されたイベントは1,000人を超える住民が参加し、にぎわいを見せた[12]。「春の祭典」は2010年(平成22年)開催分をもって終了し、2011年(平成23年)から「秋の祭典」に改称して開催した後[4]、2018年(平成30年)に「向島まつり」へ再改称した[8][9]。再改称後は門川大作(京都市長)が激励に駆けつけることがあり、その模様は門川の公式サイトに記されている(※下表を参照)。

京都市長の動き・門川の活動日記(向島まつり)
回 開催年 京都市長の動き 門川の活動日記
1 2018年 [京都市長 1] [活動日記 1]
2 2019年 [京都市長 2] [活動日記 2]
3 2020年 -
4 2021年 -
5 2022年 [京都市長 3] [活動日記 3]
6 2023年 -
備考
  • "回"は向島まつりとして開催した回数を指すが、この祭りの名称は「向島まつり(開催年の西暦)」と表記する[8][13]。なお、略称には西暦が付かない[14][15]。
  • 2018年(平成30年)開催時の来場者数は3,000人を超えた[9]。この年は飲食の模擬店が昼前に完売するなど、大盛況であった[9]。
  • 2020年(令和2年)と2021年(令和3年)は新型コロナウイルスの影響により、規模を縮小して開催[8]。
祭りの内容に関する参考資料
  • 2018年(平成30年)開催時のイベント内容(資料提供:京都市):[9]
  • 2019年(令和元年)開催時のイベント内容(資料提供:京都市):[16]

中国帰国者に関して

当ニュータウンへ移住する中国帰国者は1990年代から増加し、2008年(平成20年)には中国語の会話や公園で太極拳を行う光景が今までよりも顕著となった[3]。2009年(平成21年)3月に開催された第2回「春の祭典」で餃子や中華まんなどを扱う模擬店で同イベントに参加したが[3]、この当時は住民との交流はさほど多くなかった[注 3]。

この問題を解決するため、2010年(平成22年)2月に各自治会長との交流会が開かれ、中国帰国者との間で意見交換が行われた[3]。なお、この交流会が開かれる3ヵ月前(2009年11月)に「中国帰国者京都の会」が設立し、同会は1ヵ月前(2010年1月25日)に京都商工会議所で設立集会を開催している[17]。

中国帰国者側は「棟の他の住民との交流が少ない」・「地域との交流を進めるための場を作る」・「社会に貢献できるような活動をしたい」・「日本語教室の開設」[注 4]などの意見や要望を話し、自治会長側は「一部住民はルール・マナー違反が目立つ」・「自治会の役員に積極的に協力してほしい」・「あいさつ運動[注 5]に参加してほしい」などの意見や要望を話した[3]。

その後は住民トラブルが減少したが、1世の高齢化に関する課題が深刻となった[3]。この件に関し、向島駅前まちづくり協議会の会長(当時)は「言葉の不自由を除けば他の住民と同様の条件にある。しっかりと地域全体に目を配りコツコツと積み重ねていくことが大切である」と総括した[3]。

当ニュータウンでは中国の他に、ベトナム・ペルー・ブラジル・メキシコ・台湾など様々な国の人々が暮らす多世代・多文化・多国籍共生の町となり、地域コミュニティの不足が懸念されたが[2]、前述した祭典(現:「向島まつり」)や「向島文化の日」を開催して国際交流が進められている[2]。ちなみに、この取組みのスローガンは「人の力で、まちはかえられる」である[2]。

脚注

注釈

  1. (備考:駅前にあった店舗(商店やファストフード店)が撤退し、そこに空き地ができたことがその計画のきっかけとなった。後に発足した「向島駅前まちづくり協議会」は地域活性化を目的としたものである)
  2. (※計画期間は同年4月から4年間)
  3. (※帰国者1世は住民との交流があるが、同2世と3世の生活実態は不明であった)
  4. ※日本語教室は2010年(平成22年)から1街区の集会所で開催(月2回)したため解決した[3]。京都府は2019年(令和元年)8月に「地域でつながる日本語教室の実施について」と題した企画を発表し[18]、現在は京都向島日本語教室(会場:藤の木セカンドハウス)で日本語教室が開かれている[19]。
  5. (※意見交換をした当時、一部の棟で実施していた運動のこと)

本文

  1. 向島ニュータウンまちづくりビジョン検討会: “向島ニュータウンまちづくりビジョン 概要版” (PDF). 京都市 (2017年3月). 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  2. “向島ニュータウンの再生・向島地域の活性化に取り組む”. 京都市市民活動情報共有ポータルサイト. NPOスポットライト 第40回. 京都市市民活動総合センター (2023年6月30日). 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  3. 福井義定(向島駅前まちづくり協議会): “向島ニュータウン駅前地域 これまでの取組について” (PDF). 2011(H23)年度 第4回8月度 二の丸北学区各種団体連絡協議会議事録. 京都市. 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  4. “秋の祭典 - 向島駅前まちづくり協議会” (PDF). 京都市ごみ減量推進会議. 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  5. 曽我修 (2010年11月15日). “11.14向島駅前『秋の祭典』開催”. 京都市議会 曽我修のホームページ. 公明党. 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  6. “「向島ニュータウンまちづくりビジョン」の策定について”. 京都市 (2017年3月27日). 2022年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  7. “NPO法人向島駅前まちづくり協議会”. NPO法人ポータルサイト. 内閣府. 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  8. “向島まつり”. 京都 向島 向島まちづくりポータルサイト「むかいじま だいすき」. 向島まちづくり実行委員会. 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。 “(※アーカイブ出典は2022年開催分までの情報をまとめたもの)”
  9. “2018 向島まつり 報告” (PDF). 京都市 (2018年). 2022年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  10. “アクセス”. ゴルフスペース向島. 2023年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  11. “ローソン 伏見向島駅前”. 店舗案内TOP > 店舗詳細. ローソン. 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  12. 「住民手づくり春の祭典に1000人 伏見・向島NT」『京都民報』、2008年3月24日。2023年8月26日閲覧。オリジナルの2022年11月30日時点におけるアーカイブ。
  13. “【10月23日】向島まつり2022が開催されました!”. 京都市伏見区 (2022年11月11日). 2022年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  14. 「京都・伏見の向島ニュータウンで秋祭り 開幕は京都すばる高校のマーチングバンド演奏」『京都新聞』、2022年10月23日。2023年8月26日閲覧。オリジナルの2022年10月29日時点におけるアーカイブ。
  15. inote+P: “向島のすきなところは? みんなが仲良しなところ” (PDF). ふしみ子ども新聞 2022年11月号【むかいじま版】. 京都市 (2022年11月1日). 2022年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  16. “向島まつり(2019年度)” (PDF). 令和元年度地域団体活動ステップアップサポート事業. 京都市. 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  17. 「中国帰国者京都の会が設立集会」『京都民報』、2010年1月25日。2023年8月26日閲覧。オリジナルの2022年7月6日時点におけるアーカイブ。
  18. 京都市国際化推進室 (2019年8月). “地域でつながる日本語教室の実施について” (PDF). 京都市. 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
  19. “京都向島日本語教室”. 京都向島日本語教室. 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。 “(※設立の経緯は「きょうしつについて」、活動の様子は「かつどうについて」をそれぞれ参照)”

活動記録(市長)

  1. “市長の動き(平成30年10月)”. 京都市. 2022年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  2. “市長の動き(令和元年10月)”. 京都市. 2022年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  3. “市長の動き(令和4年10月)”. 京都市. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

活動日記(門川)

関連項目

外部リンク

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