四季 (ミュシャの絵画)

四季』(しき、: The Four Seasons[1], : Les Saisons[2])は、チェコの画家アルフォンス・ミュシャ1896年に描いた一連の絵画の総称。ミュシャが初めて手がけた装飾パネル画である[3][4]堺市が所蔵している[5]

『四季』
英語: The Four Seasons
フランス語: Les Saisons
作者アルフォンス・ミュシャ
製作年1896年
種類リトグラフ
寸法103 cm × 54 cm (41 in × 21 in)
所蔵堺市

『春』『夏』『秋』『冬』を1枚ずつの装飾パネルに仕上げ、4枚1セットで販売に出された。それぞれのパネルには女性が1人ずつ描かれており、それぞれの季節の風景の中で、各人各様のスタイルで過ごしている[6]

『冬』に描かれた女性は、ゆったりした衣服で身を包んでおり、寒さに凍える小鳥に温かい息を吹きかけている。『夏』に描かれた女性は、池の水際に座っており、足を水につけて涼をとっている[6]

どの作品も、女性と草木が描かれているが、髪の色については、『春』は金色、『夏』は褐色といった具合に描き分けられており、それぞれの季節の花を頭につけて飾りとするなど、細かい部分にも注意を払ったこの連作は、多大な評判を呼んだ[6]

後に、同一の図柄で何種類かの異なるバージョンが製作されただけでなく、1897年1900年には、異なる図柄による『四季』の連作が描かれている[6][7]

本作において季節感を表すものとしては、『夏』は赤色のケシの花と、むき出しの足をひたしている冷たい水であり、『冬』は木に降り積もったである。『秋』は女性が摘み取ろうとしているブドウである。『春』では春らしい花に囲まれて、竪琴に留まった数羽の小鳥がさえずっている[8]

この連作では、4つの季節が、ミュシャらしくすべて若い女性に擬人化されている[7]。このシリーズ作品は、1枚ずつバラバラの状態に分けて、四季のそれぞれのカレンダーに使われたり、商品宣伝用のポスターに用いられたりすることもあった[8]

脚注

  1. BIOGRAPHY”. プラハ・ミュシャ美術館. 2019年6月7日閲覧。
  2. カテゴリー 染織・服飾以外の工芸品”. 文化学園服飾博物館. 2019年6月7日閲覧。
  3. 展示”. プラハ・ミュシャ美術館. 2019年6月7日閲覧。
  4. 略年譜”. 堺アルフォンス・ミュシャ館. 2019年6月7日閲覧。
  5. あこがれ アルフォンス・ミュシャに魅せられた人々”. インターネットミュージアム. 2019年6月7日閲覧。
  6. 『もっと知りたいミュシャ』 2007, p. 10.
  7. BROWSE WORKS”. ミュシャ財団. 2019年6月7日閲覧。
  8. The Message of Beauty 美の探求”. 日本テレビ. 2019年6月7日閲覧。

参考文献

  • 千足伸行『もっと知りたいミュシャ 生涯と作品』東京美術、2007年。ISBN 978-4-8087-0832-0。
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