地面師

地面師(じめんし)とは、土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る不動産をめぐる詐欺を行う者、もしくはそのような手法で行われる詐欺行為のことである。

歴史

日本では、第二次世界大戦後間もない頃に被害が多発した。背景として、都市部の登記所法務局)を含む役所が被災して書類が焼失し、また社会情勢や役所内の混乱もあり、不動産登記や証明が確実に行えないことがあった。1980年代後半から1990年代初期にかけてのバブル時代には、土地の価格が高騰し、大きな利益が得られたことから増加した[1]。その後は沈静化し、登記簿や印鑑証明など権利関係の移転に必須な、書類の電子化が進み、他人へのなりすましはより困難になってきている。

2010年代半ば頃より、主に東京都内において、東京オリンピック開催を機に地価が上昇し、管理の行き届かない土地や所有者側の事情で表面化しにくい土地を中心に、地面師による被害が発生している[2]

2017年には、積水ハウスが偽造書類を用いたなりすましにより約55億円の被害に遭い(積水ハウス地面師詐欺事件)、2017年2-7月期連結決算にて、購入代金の回収が困難になったとして、被害相当額を特別損失に簿記計上したことが大きく報道された[3]

脚注

  1. 昔からあった「地面師詐欺」の実態とは?”. ZOO ONLINE (2017年8月21日). 2018年10月15日閲覧。
  2. 「地面師」 再び暗躍 その手口とは”. NHK (2017年9月28日). 2018年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月20日閲覧。
  3. 積水ハウス、「地面師」を告訴 詐欺容疑で55億円被害か”. 日本経済新聞 (2017年9月15日). 2018年10月15日閲覧。

関連項目

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.