奥州市立黒石小学校

奥州市立黒石小学校(おうしゅうしりつ くろいししょうがっこう)は、岩手県奥州市水沢黒石町にあった公立小学校。略称は黒小(くろしょう)。

奥州市立黒石小学校
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北緯39度05分27.73秒 東経141度11分46.32秒
過去の名称 黒石小学校
黒石村公立博文小学校
黒石村立博文尋常小学校
黒石村立黒石尋常小学校
黒石村立黒石尋常高等小学校
黒石国民学校
黒石村立黒石小学校
水沢市立黒石小学校
国公私立の別 公立学校
設置者 黒石村(1873年 - 1954年)
水沢市(1954年 - 2006年)
奥州市(2006年 - 2024年)
併合学校 黒石村立博文尋常小学校二渡分教場
黒石村立黒石尋常高等小学校正法寺分教場
黒石村立黒石尋常高等小学校二渡分教場
水沢市立黒石小学校高清水分校
設立年月日 1873年6月25日
閉校年月日 2024年3月31日
共学・別学 男女共学
分校 高清水分校(1967年統合)
1883年 - 1967年
二渡分校(2度開設・統合)
1883年 - 1888年
1896年 - 1905年
正法寺分教場(1902年統合)
1896年 - 1902年
学期 3学期制
学校コード B103221500081
校地面積 22,100 m2[1]
校舎面積 2,832 m2[1]
所在地 023-0101
岩手県奥州市水沢黒石町字長根2-15
外部リンク 公式サイト(奥州市HP)
Wayback Machine
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校

概要

1873年、学制の発布により藤春院の本堂に開校し、児童数の減少により2024年をもって閉校した小学校である[2][3]。校名に「黒石」を冠していたのは、この地区一帯を指す「黒石」という地名が由来となっており、同地区の全域を学区としていた[4][5]。なお、校名は勅令や設置自治体の変遷などによって8回変更しており、閉校時の校名を名乗ったのは2006年のことである[6]

一時期は黒石地区内に「高清水分校」「二渡分校」「正法寺分教場」の3分校を設けていたが、1967年までに各校とも統合した。そのほか、進学先の中学校である「黒石中学校」を戦後の学制改革から併設していたものの、1969年をもって閉校している[7][8]

2000年に落成した鉄筋コンクリート造2階建ての校舎は、学区内にある正法寺鐘楼のデザインを取り入れつつ、次世代の教育に対応したり環境に配慮した[9][10]。校舎の外装は、和風建築に用いられる土蔵雁木を模したキャノピーを採用し、歴史資源に富んだ地域性を表していた[11][12]。校舎内は、学校教育と地域における生涯学習の両面を考慮した設計となっており、地元民への開放スペースを設けたり、それぞれの学習用途で活動しやすいように部屋の配置が工夫されていた[13][10][9]。そのほか、地球温暖化対策の一環として、風力発電や校舎屋根に取り付けたソーラーパネルによって校内で使う電気の一部を賄っていた[9][14]

児童数は、記録が残る2000年度以降は減少の一途を辿り、2009年度からは複式学級が常態化していた[注 1]。また、閉校する2023年度は市内の小学校の中では最小の児童数となり、全学年が複式学級編成(3学級編成)であった[15][6]

閉校する2024年3月には、閉校式と閉校記念事業実行委員会主催の「ありがとう 新たな未来への集い」を開催した。閉校式後に行われたありがとう 新たな未来への集いでは、児童によるよさこいソーランや蘇民太鼓の披露のほか、創立150周年にちなんだ150個分の風船を飛ばした[16][17][3]。150年の歴史に幕を閉じ、延べ4,700人ほどの児童を送り出した[3]

沿革

教育目標

2023年度の教育目標[6]

知性に富み 心情豊かで 心身ともにたくましく 社会的実践力の高い子どもの育成
  • よく考える子ども(知)
  • 心の温かい子ども(徳)
  • たくましい子ども(体)

学校活動

主な学校行事を掲載[25][6]

1学期

  • 4月 - 紹介式、始業式、入学式、学校探検(1・2年生)
  • 5月 - 運動会
  • 6月 - 宿泊学習(5年生)、修学旅行(6年生)
  • 7月 - 終業式(夏休み)

2学期

  • 8月 - 始業式、夏休み作品発表会
  • 9月 - 芸術鑑賞教室(4-6年生)、祖父母交流会、奥州市小学校陸上競技記録会
  • 10月 - 学習発表会、マラソン大会、文化発表会
  • 12月 - 終業式(冬休み)

3学期

  • 1月 - 始業式、冬休み作品発表会
  • 2月 - 感謝の会、6年生とふれあう会
  • 3月 - 修了式、卒業式(春休み)

施設概要

主な施設を掲載。

  • 校舎(2,832 m2[1]) - 鉄筋コンクリート造2階建て[9]
  • 体育館(937 m2[1]
  • プール(プール槽部分:400 m2、ステンレス造) - 横幅13メートルのメインプールと、横幅3メートルのサブプールが一体となっていた[1]
  • 校庭(13,412 m2[1]
空中写真(2016年8月)

児童・学級数

2000年度以降の児童数と学級数の推移。

年度 児童数 増減 学級数 増減 出典 備考
2000(平成12)年度 77 6 [26]
2001(平成13)年度 78 1 6 0 [27]
2002(平成14)年度 74 -4 6 0 [28]
2003(平成15)年度 70 -4 6 0 [29]
2004(平成16)年度 66 -4 6 0 [30]
2005(平成17)年度 65 -1 6 0 [31]
2006(平成18)年度 66 1 6 0 [32]
2007(平成19)年度 60 -6 6 0 [33]
2008(平成20)年度 54 -6 6 0 [34]
2009(平成21)年度 49 -5 5 -1 [35] 複式学級設置
2010(平成22)年度 44 -5 5 0 [36]
2011(平成23)年度 33 -11 3 -2 [37]
2012(平成24)年度 28 -5 3 0 [15]
2013(平成25)年度 25(1) -3 4(1) 1 特別支援学級設置
2014(平成26)年度 32(1) 7 4(1) 0
2015(平成27)年度 30(1) -2 4(1) 0
2016(平成28)年度 32(1) 2 4(1) 0
2017(平成29)年度 43(1) 11 5(1) 1
2018(平成30)年度 43 0 4 -1
2019(令和元)年度 39 -4 4 0
2020(令和2)年度 34 -5 4 0
2021(令和3)年度 35(1) 1 5(1) 1
2022(令和4)年度 31(1) -4 4(1) -1
2023(令和5)年度 26(1) -5 4(1) 0 [6] 閉校
※児童数・学級数内の括弧は特別支援児童・学級数(内数)

学区

  • 奥州市水沢黒石町(全域)
    • 行政区 - 内堀、鶴城、長根、下柳、二渡、正方寺、小黒石、高清水

出典[5]

進学先の中学校

  • 水沢市立黒石中学校(水沢市黒石町、現:奥州市水沢黒石町) - 1968年度以前[8]
  • 奥州市立水沢南中学校(奥州市水沢真城) - 1969年度以降[5]

アクセス

黒石地区の中心集落から、県道14号を挟んだ高台に位置していた。

バス

自動車

  • 県道14号と県道197号のT字路交差点(黒石町字鶴城)から県道14号と市道経由で約2分
  • 県道14号と国道343号のT字路交差点(黒石町字長根)から国道343号と市道経由で約2分

周辺

  • デイサービスセンターだいしの園
  • 龍門の滝
  • 藤春院

出身者

脚注

注釈

  1. 詳細は「#児童・学級数」を参照

出典

  1. 平成27年度 奥州の教育 - 学校教育”. 奥州市. p. 47 (2015年8月1日). 2016年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月14日閲覧。
  2. 創立130周年記念式典<水沢の黒石小>」『岩手日報』、2003年6月29日。2023年7月9日閲覧。オリジナルの2003年8月31日時点におけるアーカイブ。
  3. 「黒石小ありがとう」奥州 閉校式150年の歴史に幕」『讀賣新聞』、2024年3月17日。2024年3月18日閲覧。オリジナルの2024年3月17日時点におけるアーカイブ。
  4. 岩手県江刺郡黒石村 (03B0070009)”. 人文学オープンデータ共同利用センター. 2023年5月28日閲覧。
  5. 奥州市立小・中学校学区のお知らせ”. 奥州市公式ホームページ. 奥州市. 2023年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月23日閲覧。
  6. 令和5年度 学校要覧”. 奥州市 (2023年). 2023年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月23日閲覧。
  7. 沿革の概要”. 水沢市立黒石小学校. 2003年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月27日閲覧。
  8. 公立小・中学校の統廃合状況一覧(昭和36年以降)中学校”. 岩手県. p. 5 (2023年4月6日). 2023年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月27日閲覧。
  9. 新校舎の門出祝う<水沢の黒石小>」『岩手日報』、2001年2月25日。2023年5月27日閲覧。オリジナルの2005年3月20日時点におけるアーカイブ。
  10. これからの教育に対応する校舎”. 奥州市立黒石小学校. 奥州市. 2021年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月2日閲覧。
  11. 地域の歴史・文化を取り入れた校舎”. 奥州市立黒石小学校. 奥州市. 2021年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月2日閲覧。
  12. 広報おうしゅう No.171 - いいとこ、知っとこおうしゅう”. 奥州市 (2020年8月). 2023年10月23日閲覧。
  13. 機能性を備えた校舎”. 奥州市立黒石小学校. 奥州市. 2021年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月2日閲覧。
  14. 省エネルギーに配慮された設備”. 奥州市立黒石小学校. 奥州市. 2021年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月2日閲覧。
  15. 奥州市立黒石小学校 - 学年別の児童数・学級数”. Gaccom. 2023年5月27日閲覧。
  16. 最後のページ歴史に刻む 前を向いて未来へ(水沢黒石小)」『胆江日日新聞』、2024年3月17日。2024年3月18日閲覧。オリジナルの2024年3月17日時点におけるアーカイブ。
  17. 感謝込め伝統に幕 奥州・2校で閉校式 黒石小」『岩手日日』、2024年3月18日、12面。2024年3月18日閲覧。オリジナルの2024年3月17日時点におけるアーカイブ。
  18. 水沢市史編纂委員会 編『水沢市史 4 近代 1』水沢市史刊行会、1985年11月28日、753頁。doi:10.11501/9571529
  19. 東京書籍商組合 編『帝国小学校名簿』東京書籍商組合、1910年10月7日、371頁。doi:10.11501/813004https://dl.ndl.go.jp/pid/813004/1/1962023年12月14日閲覧
  20. 文部省社会教育局『青年学校名簿 昭和11年4月末日現在』文部省社会教育局、1937年3月30日、141頁。doi:10.11501/1278127https://dl.ndl.go.jp/pid/1278127/1/792023年12月14日閲覧
  21. 水沢市史編纂委員会 編『水沢市史 5 近代 2』水沢市史刊行会、1990年3月31日、788-789頁。doi:10.11501/9572095
  22. J-KIDS大賞2004 選考経過と結果 決定!「ベスト8」および「特別賞」”. J-KIDSアワード実行委員会. 2023年5月28日閲覧。
  23. 岩手県教育委員会東日本大震災津波記録誌”. 岩手県. p. 240 (2014年3月). 2023年5月17日閲覧。
  24. 奥州市学校再編計画”. 奥州市 (2021年3月). 2023年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月28日閲覧。
  25. 令和5年度 年間行事計画一覧”. 奥州市 (2023年4月25日). 2023年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月23日閲覧。
  26. 水沢地域の小・中学校”. 岩手県. 2001年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月3日閲覧。
  27. 水沢地域の小・中学校”. 岩手県. 2002年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月3日閲覧。
  28. 水沢地域の小・中学校”. 岩手県. 2003年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月3日閲覧。
  29. 学校一覧 平成15年度”. 岩手県. p. 30 (2003年). 2004年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月3日閲覧。
  30. 学校一覧 平成16年度”. 岩手県. p. 30 (2004年). 2004年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月3日閲覧。
  31. 学校一覧 平成17年度”. 岩手県. p. 32 (2005年). 2007年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月3日閲覧。
  32. 学校一覧 平成18年度”. 岩手県. p. 32. 2023年5月27日閲覧。
  33. 学校一覧 平成19年度”. 岩手県. p. 32. 2023年5月27日閲覧。
  34. 学校一覧 平成20年度”. 岩手県. p. 34. 2023年5月27日閲覧。
  35. 学校一覧 平成21年度”. 岩手県. p. 31. 2023年5月27日閲覧。
  36. 学校一覧 平成22年度”. 岩手県. p. 28. 2023年5月27日閲覧。
  37. 学校一覧 平成23年度”. 岩手県. p. 28. 2023年5月27日閲覧。

関連項目

外部リンク

公式サイト

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