女流名人戦 (将棋)

岡田美術館杯女流名人戦(おかだびじゅつかんはい じょりゅうめいじんせん)は、報知新聞社及び日本将棋連盟が主催、ユニバーサルエンターテインメントが特別協賛する[1]将棋女流タイトル戦。勝者には女流名人のタイトル称号が与えられる。

女流名人戦
棋戦の分類 女流タイトル戦
正式名称 セタ杯女流名人位戦(第27期)
アルゼ・セタ杯女流名人位戦(第28期)
アルゼ杯女流名人位戦(第29期 - 第35期)
ユニバーサル杯女流名人位戦(第36期 - 第40期)
ユニバーサル杯女流名人戦(第41期)
岡田美術館杯女流名人戦(第42期 -)
開催概要
開催時期
  • タイトル戦:当年_01月 - 2月0当年
  • 女流名人リーグ:_前年04月 - 前年11月
  • 予選:前々年12月 - 前年03月
初回開催 1974年度
持ち時間
  • タイトル戦:3時間
  • リーグ戦:2時間
  • 予選:2時間 (チェスクロック=第51期以降)
番勝負
  • 五番勝負(第8期以降)
  • 三番勝負(第7期まで)
主催
協賛 ユニバーサルエンターテインメント(第20期 -)
公式サイト 女流名人戦:日本将棋連盟
記録
現女流名人 福間香奈(第50期)
永世資格者 中井広恵 / 清水市代 / 福間香奈
最多優勝 福間香奈(13期)
最長連覇 福間香奈(12連覇)

概要

1970年代前半、日本将棋連盟副会長であった大山康晴は、女性への将棋の普及を促進したいという考えから、女流棋士制度の創設を強く提唱していた[2]。その後、大山と原田泰夫の両副会長が中心となり、女流棋士制度を創設すると同時に「女流棋士の棋戦」を新たに作ろうという機運が連盟内で高まり、大山の意を受けた連盟理事の米長邦雄が1974年9月初旬に関根茂に相談したところ、関根が懇意にしていた報知新聞の野口敬・編集局長に話が行き、ちょうど報知新聞社がプロ野球のオフシーズンに紙面で取り上げる題材を探していた経緯もあり、報知新聞社の全面協力によって最初の女流棋戦が創設される話がわずか1か月ほどでまとまった[3]

棋戦名については、現在の女流アマ名人戦が「女流名人戦」としてすでに存在していたので、プロの棋戦であるという事を明確にして、また大山の提案もあり、男性棋戦の「名人」に敬意を表し、「女流プロ名人戦」として1974年10月に創設された[4][5][2]。その後、第29期(2002年度)を機に「プロ」が取れて正式に「女流名人位戦」となり[6][7]、創設40周年を機に第41期(2014年度)から「位」を外して「女流名人戦」に改称された[8]

第20期(1993年度)からユニバーサルエンターテインメントが特別協賛しており[1]、同社の社名変更等により何度か冠が変更され[9][注釈 1]、第42期(2015年度)から同社が保有する美術館の名称をとり「岡田美術館杯」を冠としている[9][10]

2022年開始の第50期より棋戦名における冠名の表記順に変更があり、それまでの「期数・冠名・棋戦名」の順(第49期 岡田美術館杯 女流名人戦)から「冠名・期数・棋戦名」の順(岡田美術館杯 第50期 女流名人戦)の名称で行われている。

方式

女流名人リーグと予選からなる。女流名人リーグ(第39期まではA級リーグ)の優勝者が女流名人と翌年1月から2月に五番勝負を戦い[注釈 2]、先に3勝した方が女流名人となる。

順位戦と同様に第39期まではリーグ戦がA級・B級に分かれており(第24期まではリーグ戦がC級まであった)、A級リーグ下位者とB級リーグの成績優秀者との入れ替えがあった。第40期より、実質的にB級リーグは廃止され、A級リーグの名称を「女流名人位リーグ」に変更[11]、さらに第41期より「女流名人リーグ」と改称された。

女流名人は翌期の棋王戦予選に出場する[12]

予選

前年度女流名人およびリーグ戦に残留している女流棋士を除くすべての女流棋士が参加する。予選通過者は4名[注釈 3]で、通過者は女流名人リーグ(第39期まではB級リーグ)に参加する。創設当初はC級リーグが予選の代わりに行われていたが、第25期(1998年)から現行のトーナメント方式に改められている。

持ち時間は2時間(第51期よりチェスクロック方式、第50期まではストップウォッチ方式)。

リーグ戦

第40期以降の制度では、「女流名人リーグ」内で10名(前期番勝負敗退者1名+前期残留者5名+予選通過者4名)の総当たり戦を行う。「女流名人リーグ」の優勝者が5番勝負で女流名人に挑戦し[13]、下位4名がリーグから脱落する。

同率の女流棋士が複数いる場合は、順位上位のものが成績上位とする。ただし、挑戦者決定戦のみ順位に関係なくプレーオフを行い、両者とも予選通過者であるなど順位が同じ者が残留ライン上に並んだ場合も残留決定戦が行われる。

持ち時間は2時間(第51期よりチェスクロック方式、第50期まではストップウォッチ方式)。

A級・B級リーグ(第39期まで)

第39期まではリーグ戦は「A級リーグ戦」「B級リーグ戦」の2つに分けて行われており、現行の「女流名人リーグ」に相当するのが「A級リーグ戦」であった。「B級リーグ戦」は「A級」の下位リーグであり、A級、B級、いずれも定員は10名であった。「A級リーグ戦」成績下位者3名と「B級リーグ戦」成績上位者3名は昇降級により入れ替えされた。また、「B級リーグ戦」成績下位者5名はリーグから陥落し、次期の「B級リーグ戦」にはリーグ残留者5名と予選からの勝ち上がり5名により行われた。

休場

順位戦と同様、病気や出産などのやむをえない理由により、ある1年間の対局をすべて休場した場合、それが当期の女流名人リーグ表を組む前に申請していれば、その期に限りすべて不戦扱いとしてリーグ脱落をせず、次の期に順位は「張出」として最下位ながらリーグに参加できる。順位戦と異なる点は、この場合でも脱落者・予選通過者の人数は通常と変わらず、リーグ戦の人数が一定に保たれている点である[注釈 4]。ただしリーグ発表後にリーグ最終局まで休場した場合については、基本的には以降の対局は全て不戦敗として扱われ、翌期への優遇措置は取られない。一方でリーグ途中で休場しても、短期間かつ11月のリーグ最終局前に復帰して日程に余裕があれば日程調整して可能な限り全対局行なわれる。

女流名人戦五番勝負

女流名人と女流名人リーグ優勝者が翌年の1月から2月にかけて五番勝負を戦い、勝者が新たな女流名人となる。第42期からは、特別協賛のユニバーサルエンターテインメントが所有し、棋戦の冠名にもなっている、箱根の「岡田美術館」で第1局を行なうことが通例となっている。その他では近年は第2局が福間香奈の地元である島根県の出雲文化伝承館、第3局が千葉県野田市関根名人記念館(いちいのホール)、第4局が岡山県の湯原国際観光ホテル菊之湯の開催[注釈 5] が定番となっている。

持ち時間は各3時間(ストップウォッチ方式、対局開始は午前9時30分)。

クイーン名人

女流名人を通算5期獲得した女流棋士には「クイーン名人」の称号が与えられる。

歴代五番勝負・女流名人リーグ

番勝負勝敗(女流名人側から見た勝敗)
○:勝ち / ●:負け / 千:千日手 / 持:持将棋
(7期まで三番勝負、8期以降は五番勝負)
 太字 :女流名人獲得者(番勝負勝者)/  太字Q :クイーン称号獲得者(番勝負勝者)
女流名人リーグ
 00 :女流名人挑戦者(太字は全勝者)/  00P :挑戦プレーオフ出場者
 00 :リーグ陥落 /  00 :残留決定戦対象者 /  00 :休場者

第5-9期、第25期以降のリーグ戦に表記の数字は「開始時のリーグ順位」。

女流名人位戦三番勝負
挑戦者勝敗挑戦者
1 1974蛸島彰子○○-寺下紀子
2 1975 蛸島彰子 ○○- 多田佳子 挑戦者決定リーグ
関根多田寺下山下村山杉崎兼田
3 1976 蛸島彰子 ○○- 森安多恵子 紅組白組
多田村山杉崎兼田森安関根寺下山下佐藤谷川
女流名人位戦番勝負挑戦者決定リーグ(数字は開始順位)
女流名人勝敗挑戦者
4 1977 蛸島彰子●●-(三番勝負) 山下カズ子 関根P多田寺下森安山下P兼田
女流名人勝敗挑戦者123456
5 1978 山下カズ子○○-(三番勝負) 関根紀代子 蛸島関根寺下多田谷川兼田
6 1979山下カズ子○○-(三番勝負) 関根紀代子 関根蛸島兼田多田谷川森安
7 1980 山下カズ子○○-(三番勝負) 蛸島彰子 関根P蛸島P森安兼田中瀬長沢
8 1981 山下カズ子(以降 五番勝負)
●○●●-
蛸島彰子 蛸島関根森安兼田多田林葉
9 1982 蛸島彰子●○●●-林葉直子 山下林葉関根多田谷川長沢
女流名人勝敗挑戦者A級リーグ戦B級C級
10 1983 林葉直子○○○--関根紀代子 蛸島P長沢関根P谷川福崎山田久 B級リーグ戦 C級リーグ戦
11 1984 林葉直子●○○○-長沢千和子 関根蛸島谷川長沢中井多田
12 1985 林葉直子●●○●-中井広恵 長沢中井P関根P蛸島山田久P山下
13 1986 中井広恵○●●○○林葉直子 林葉関根山田久蛸島谷川森安
14 1987 中井広恵●●●--清水市代 林葉山田久森安関根清水福崎
15 1988 清水市代●○○●●中井広恵 中井P林葉P山田久関根蛸島谷川
16 1989 中井広恵●●●--清水市代 清水林葉山田久関根高群長沢
17 1990 清水市代●●○●-林葉直子 中井林葉山田久長沢斎田谷川
18 1991 林葉直子●●○○●中井広恵 清水中井P斎田P長沢蛸島高群
19 1992 中井広恵Q○○○--清水市代 林葉斎田清水蛸島関根藤森
20 1993 中井広恵
○○●●
斎田晴子 清水P林葉斎田P蛸島高群鹿野
21 1994 中井広恵●●●--清水市代 斎田清水林葉高群高橋横山
22 1995 清水市代○○○--中井広恵 中井斎田高群横山蛸島長沢
23 1996 清水市代Q●○●○○中井広恵 中井斎田横山高群谷川山田久
24 1997 清水市代○○○--中井広恵 中井P斎田高群山田久石橋P高橋
女流名人位戦五番勝負A級リーグ戦(数字は開始順位)B級
女流名人勝敗挑戦者12345678
25 1998 清水市代○○●○-碓井涼子 中井石橋斎田高群山田久碓井P矢内P植村 B級リーグ戦
10
26 1999 清水市代●●●--中井広恵 碓井矢内中井石橋斎田植村高橋長沢
女流名人勝敗挑戦者12345678910
27 2000 中井広恵●○○●●斎田晴子 清水矢内碓井P石橋高橋斎田P植村山田久木村さ古河
28 2001 斎田晴子●●●--中井広恵 中井P碓井P清水矢内竹部石橋P山田久長沢高群本田
29 2002 中井広恵○●●○○碓井涼子 斎田碓井石橋清水竹部矢内長沢早水古河高橋
30 2003 中井広恵●○●●-清水市代 碓井石橋清水竹部矢内高橋斎田高群山田久島井
31 2004 清水市代○●○○-千葉涼子 中井千葉P石橋P矢内高橋斎田山田久早水本田上川
32 2005 清水市代●●●--矢内理絵子 千葉石橋中井斎田矢内山田久本田山田朱竹部島井
33 2006 矢内理絵子○●●○○中井広恵 清水石橋中井千葉斎田山田久本田甲斐岩根松尾
34 2007 矢内理絵子○○○--斎田晴子 中井清水千葉本田岩根斎田甲斐島井里見香山田朱
35 2008 矢内理絵子○●●○●清水市代 斎田清水P甲斐里見香P千葉P岩根本田石橋中倉宏上田
36 2009 清水市代●●●--里見香奈 矢内里見香千葉P甲斐岩根P斎田本田早水井道中井
37 2010 里見香奈○○○--清水市代 清水千葉岩根甲斐斎田本田早水石橋上田北尾
38 2011 里見香奈●○○○-清水市代 清水早水甲斐斎田上田岩根中井矢内中村真千葉
39 2012 里見香奈○●○●○上田初美 清水P矢内中村真甲斐斎田上田P岩根石橋本田室田
女流名人戦五番勝負 (第40期)_
女流名人リーグ (第41期以降)
女流名人位リーグ (第40期)_
女流名人リーグ (第41期以降)
(数字は開始順位)
女流名人勝敗挑戦者12345678910
40 2013 里見香奈Q○○○--中村真梨花 上田清水岩根石橋村田香川千葉中村真室田中村桃
41 2014 里見香奈 ○○○-- 清水市代 12345 (予選勝ち上がり者 5名)張出
中村真清水P香川P室田 鈴木伊奈川熊倉室谷渡部岩根
42 2015 里見香奈 ●○○●○ 清水市代 12346 (予選勝ち上がり者 5名)
清水香川中村真伊奈川▼残室谷甲斐 矢内上田船戸渡部
女流名人勝敗挑戦者1234567 (予選勝ち上がり者 4名)
43 2016 里見香奈●●○○○上田初美 清水上田香川中村真甲斐室谷 中井山田久伊藤沙山口恵
44 2017 里見香奈○○○--伊藤沙恵 上田香川室谷中井伊藤沙中村真 清水岩根渡部石本
45 2018 里見香奈○○●○-伊藤沙恵 伊藤沙上田香川中村真渡部谷口 甲斐相川山根武富
46 2019 里見香奈○○○--谷口由紀 伊藤沙上田香川谷口甲斐中村真 渡部藤田綾鈴木山根
47 2020 里見香奈○○○--加藤桃子 室谷伊藤沙香川渡部鈴木上田 加藤桃千葉加藤圭山根
48 2021 里見香奈●●○●-伊藤沙恵 加藤桃伊藤沙鈴木加藤圭香川渡部 中村真中井石本北村
49 2022 伊藤沙恵●●○●-西山朋佳 里見香鈴木石本香川加藤桃加藤圭上田 西山山口恵北村
50 2023 西山朋佳●●○●-福間香奈 伊藤沙里見香P◎鈴木加藤桃上田石本 香川渡部山根内山P
51 2024 福間香奈 ----- 123467 (予選勝ち上がり者 4名)
西山内山石本渡部山根鈴木加藤桃今井野原大島
  • 37期の千葉涼子と40期の岩根忍は休場のため翌年は張出。
  • 42期の矢内理絵子は5月から休場したが、すでにリーグ戦発表後だったので張出として扱われず、9局すべて不戦敗で降級となった。

通算成績

  • リーグ残留・参加は女流名人在位も含む。
  • リーグ残留は第4期から数える。()は休場を除いた年数。
  • リーグ参加は第2期から数える。()は休場を除いた年数。
  • 記載はリーグ残留1回以上。第50期終了時点まで。
女流棋士女流名人在位番勝負出場リーグ残留リーグ参加
通算連続通算連続通算連続通算連続
福間香奈1312141317171717
清水市代10520629293131
中井広恵9218724232924
山下カズ子44555598
林葉直子437512121414
蛸島彰子43741191712
矢内理絵子334412111512
斎田晴子114222222323
伊藤沙恵11427788
西山朋佳11222222
関根紀代子003212121615
千葉涼子003113(12)13(12)16(15)14(12)
上田初美002195135
中村真梨花001176109
室谷由紀00116677
長沢千和子001163124
加藤桃子00113344
多田佳子00113285
森安多恵子00113273
寺下紀子00111144
山田久美0000115176
石橋幸緒00001091410
香川愛生0000991111
甲斐智美000086117
岩根忍00008(7)8(7)10(9)9(7)
本田小百合00006697
高群佐知子000055106
鈴木環那00004465
福崎睦美00003397
竹部さゆり00003354
谷川治恵000032103
渡部愛00004285
高橋和00003273
早水千紗00002253
石高澄恵00002233
植村真理00002233
加藤圭00002233
石本さくら00003343
室田伊緒00001133
伊奈川愛菓00001122
山根ことみ00001143
内山あや 00001111
島井咲緒里00000031
村山幸子0000--22
杉崎里子0000--22
藤森奈津子00000021
古河彩子00000021
上川香織00000021
山田朱未00000021
佐藤寿子0000--11
鹿野圭生00000011
中倉宏美00000011
井道千尋00000011
北尾まどか00000011
村田智穂00000011
中村桃子00000011
宮宗紫野00000011
船戸陽子00000011
山口恵梨子00000021
相川春香00000011
武富礼衣00000011
藤田綾00000011
北村桂香00000022

第1期女流プロ名人位戦

第1期ではもともと唯一の女性プロだった蛸島彰子は別格とされ、他の5人によるトーナメントの優勝者と蛸島が三番勝負を行い、勝者が初代女流名人となるシステムであった[2]

その中から関根紀代子寺下紀子が挑戦者決定戦に進出。挑戦者決定戦では関根が風邪を引いていて、対局中にゆったりしたセーターを着ていたために、その袖に引っ掛けて落した香車を気づかずに持ち駒として使ってしまい、関根の反則負けとなった[2]。これが女流棋戦初の反則負けである。第1期は蛸島と関根の対局の実現を期待されていたが、この影響で結局その後も両者の番勝負が実現することは無かった[2]

蛸島と寺下による三番勝負は1974年11月に行われ、蛸島が第1局・第2局を連勝して三番勝負を制し、第1期女流名人となった[15]

なお、1974年度の第1期のトーナメントの金額は1局ごとに5000円。別に化粧代として同額。決勝三番勝負の対局料は8万円で優勝賞金は15万円であった[2]

エピソード

  • 当初女流名人位戦に関しては予選・リーグ戦・番勝負を通じてほとんどの対局が東西の将棋会館で行われていたが、23期からは、番勝負を地方で開催するようになった(初めての地方対局は第23期5番勝負第1局、金沢での対局)[16]
  • 2006年度の第33期五番勝負では、第3局で本棋戦における初の海外対局が2007年3月5日に中国の青島で行われた[17]
  • 福間香奈(旧姓・里見)は第46期の女流名人防衛で11連覇を達成し、同一女流タイトル戦の連続在位記録としては女流王将10連覇の林葉直子を超え史上1位となった。第47期も防衛に成功して記録を更新して12連覇となった[18]
  • 第48期女流名人戦伊藤沙恵が里見香奈を破って女流名人となったが、9度目のタイトル挑戦での初タイトル戴冠は男女を通じて将棋史上最多タイトル挑戦での初戴冠となった[19]

脚注

注釈

  1. これまでの冠名は第27期は「セタ杯」、第28期は「アルゼ社」と「セタ社」の2社協賛により「アルゼ・セタ杯」、第29期から第35期までは「アルゼ杯」、第36期から第41期までは「ユニバーサル杯」、第42期以降は「岡田美術館杯」と推移している。なお、セタ社は1999年2月にアルゼ社の子会社となり、そのアルゼ社は2009年11月の社名変更により現社名のユニバーサルエンターテインメントとなっており、協賛の母体となる会社は実質同一である。
  2. 将棋界の年度は4月に始まり翌年3月に終わる。そのため「n年度」女流名人戦の五番勝負が行われるのは、「n+1年」の1月 - 2月であることに留意。
  3. ただし張出の存在によって通過者の数が年ごとに異なる。第40期のみ3名、第39期以前と第41期・42期は5名。
  4. 順位戦では、休場者がいる場合に降級者・昇級者の人数調整が行われ、リーグ戦の定員を超えることもあったり、降級者が1人もいないこともありうる。詳細は順位戦を参照。
  5. 2015年度より女流名人戦五番勝負の湯原温泉対局がある場合、対局と並行して非公式戦トーナメント「岡山県湯原温泉杯湯原あったまるオープン戦」が同時に行われていた[14]

出典

  1. 文化・芸術活動”. ユニバーサルエンターテインメント公式サイト. ユニバーサルエンターテイメント. 2019年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月2日閲覧。
  2. 田丸 2005, pp. 123–126
  3. 『近代将棋』1998年2月号 p100
  4. 近代将棋(1975年新年号)』近代将棋社(国立国会図書館デジタルコレクション)、40-46頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/60470092024年4月27日閲覧
  5. 香川 2018, pp. 89–93, 「女流棋士誕生前夜」女流六段 関根紀代子
  6. 第28期女流プロ名人位戦
  7. 第29期アルゼ杯女流名人位戦
  8. 女流棋戦名称変更のお知らせ 新名称「ユニバーサル杯女流名人戦」”. 日本将棋連盟 (2014年3月17日). 2018年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月14日閲覧。
  9. 青野照市. 【勝負師たちの系譜】脱「NO.2」へ 伊藤女流二段の巻き返し期待”. zakzak. 夕刊フジ. 2019年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月2日閲覧。
  10. 女流名人戦、冠名変更のお知らせ 新名称「岡田美術館杯女流名人戦」へ|将棋ニュース|日本将棋連盟
  11. ユニバーサル杯「第40期女流名人位戦」システム変更のお知らせ - 日本将棋連盟、2012年7月14日。
  12. 棋王戦 ー 棋戦概要”. 日本将棋連盟. 2019年9月2日閲覧。
  13. 岡田美術館杯女流名人戦 棋戦概要
  14. 女流名人戦第4局こぼれ話。対局前日に色とりどりのスイーツが出てくる理由とは? |将棋コラム|日本将棋連盟」『日本将棋連盟』。2018年7月19日閲覧。オリジナルの2017年3月15日時点におけるアーカイブ。
  15. “【話の肖像画】女流棋士第1号・蛸島彰子(4) 初の女性棋戦でタイトル獲得” (日本語). 産経新聞. (2018年4月5日). オリジナルの2018年7月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180716104858/https://www.sankei.com/life/news/180405/lif1804050018-n1.html 2018年7月16日閲覧。
  16. 日本将棋連盟女流棋士会 2002, pp. 142–143
  17. 第33期女流名人位戦第3局 中国・青島対局 2007「日中文化・スポーツ交流年」事業へ|将棋ニュース|日本将棋連盟」『日本将棋連盟』、2007年1月31日。2018年7月19日閲覧。オリジナルの2018年7月19日時点におけるアーカイブ。
  18. 里見香奈女流名人VS加藤桃子女流三段 第47期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第3局 里見香奈女流名人が勝利し女流名人を防衛|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2021年2月7日閲覧。
  19. “伊藤沙恵新女流名人、最多9度目挑戦で初タイトル 涙腺崩壊…9秒沈黙「…うれしい」”. スポーツ報知. (2022年2月25日). https://hochi.news/articles/20220224-OHT1T51215.html?page=1 2022年3月15日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク

第31期/ 第32期/ 第33期/ 第34期/ 第35期/ 第36期/ 第37期/ 第38期/ 第39期/ 第40期
第41期/ 第42期/ 第43期/ 第44期/ 第45期/ 第46期/ 第47期/ 第48期/ 第49期

(過去の女流名人戦、web.archive.org によるアーカイブ)

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