学校法人梅光学院

学校法人梅光学院(がっこうほうじんばいこうがくいん)は、山口県下関市にあるプロテスタント系の学校法人

1872年にアメリカ人改革派宣教師スタウト夫妻により長崎市に開設された英語塾「スタージェス・セミナリー」(後に「梅香崎女学校」)を始祖とし、下関の「光城女学院」との合同により1914年に「下関梅光女学院」が誕生したものである。元々は設立教育機関の全てが女子校であり法人名も「学校法人梅光女学院」であったが、2001年の開学130年を機に大学の共学化し、現在の法人名に変更された。学院長は樋口紀子(2017年4月1日就任)。

基礎データ

  • 本部 〒750-8511 山口県下関市向洋町1-1-1
  • スクールモットー Ut Filli Lucis Ambulate(光の子として歩みなさい)
  • 理事長 樋口紀子
  • 学院長 不在
  • 大学学長 樋口紀子
  • 中学・高等学校校長 樋口紀子
  • 幼稚園園長 松永章
  • 専務理事(事務局長) 只木徹
  • 学事顧問 中野新治

※いずれも2021年9月1日現在

歴代院長

  • 初代 廣津藤吉(1914-1945)
  • 二代 福田八十楠(1945-1946)
  • 三代 廣津藤吉(1946-1948)
  • 四代 V.W.マッケンジー(1948-1950)
  • 五代 広津信二郎(1950-2000)
  • 六代 峠口新(2000-2006)
  • 七代 岡崎新太郎(2006-2010)
  • 八代 中野新治(2010-2016)

設置校 廃止校

校歌

校歌は中学、高校、大学(過去には短大も)共通の校歌である。なお作曲者が不明である。

関門の空 高く輝きて

梅花くすしく 匂えるところに

み恵のつばさ 我等をはぐくみ

み教えの光 我等を玉なし

やがて世に勝たん 愛の旗かえる

我等の母校は 山の上の城

設置校の不祥事

梅光学院中学校・高等学校

2015年10月下旬、財政難を理由として40歳以上の中学校・高校の教員11名を対象に希望退職の募集が行われたが、想定人数に及ばなかったため、ブレインアカデミー社による「再就職斡旋の説明会」が行われた[1]。具体的には、40歳以上の教員21人(常勤、非常勤講師を除く)に対して希望退職を募ったという[2]西條浩によって行われた説明会では、「人の目を見て話聞けよ!」「その目はなんだ!」という罵倒、特定の教員に狙いを定めた個人攻撃や人格否定といったパワハラが行われた[1]。このパワハラが複数回に及んだ結果、梅光中学校・高校では正規教員の半数が退職し、来年度の授業体制が組めなくなった[1]。この事態を受けて、2016年には有志が「梅光の未来を考える会」を設立し、本間政雄の退任と経営方針の転換を求める約1万6000人の署名を学院側に提示した[2][3][4]。しかし、経営陣は応じることなく、これ以降も不祥事が相次いでいる。

2017年には、非常勤講師が教員免許を持たずに授業を行う、英語の担当教員が出張中に教員免許を持たない事務長が授業を行うといった実態が発覚し、在学生は追加で補講を受ける必要性が生じた[5]2018年にも社会科の非常勤講師の教員免許不所持が明らかとなり、在学生に補講の必要性が生じた[6]

2017年(平成29年)12月5日の第195回参議院文教科学委員会において、自由民主党江島潔は梅光学院中学校・高等学校について、オンヌリ教会が梅光学院の中心的な存在となっている、宗教の時間で進化論を否定するなど学習指導要領から逸脱した教育を行っている、就学支援金制度の支援額分の学費を値上げしていると明らかにした[7]。また、梅光学院の制服変更の際、保護者会や同窓会への問い合わせがなかったことに「愕然とした」と発言した[7]。江島によれば、これらの出来事は全て大学マネジメント研究会本間政雄が理事長に就任してから起こった出来事だという[7]。梅光学院側は江島の質問に一切回答していない。

梅光学院大学

  • 2021年8月27日、「日本初の教職協同のフリーアドレスオフィス」を謳った新校舎「クロスライト」を建設し、個人研究室を廃止した[8]。ガラス張りの共同研究室は、常に学生や教職員、一般市民が行きかい、研究や教育ができないことが問題となった[8][9]。これを受けて、専任教員・元専任教員ら9人が大学側を相手に、山口地裁下関支部に訴訟を起こした[8]
  • 2017年、梅光学院が給与切り下げなどの労働条件を一方的に変更したことから、教員有志10人が梅光学院を提訴した[10]。2018年、梅光学院大学を雇い止めになった男性准教授が起こした地位確認等請求訴訟の結果、原告側が勝訴[11]、山口地裁下関支部は未払い賃金と慰謝料の仮払いのため、学校法人梅光学院の口座から約1050万円を差し押さえた[12]
  • 2020年、文学部特任教授が雇用打ち切りに対して損害賠償請求を提訴した[13]。大学側は、特任教授に対して「従業員たる地位の不存在確認請求」を提訴した[13]。なお、特任教授と学長の樋口紀子は交際・婚約関係にあったが、後に婚約破談に至っている[13]
  • 2020年、学長樋口紀子の意向によって、曲亭馬琴の作品や近世期の和本、佐藤泰正の旧蔵本など7万~8万冊が廃棄された[14]。大学側は適切な除籍処分で、貴重本は含まれていないと主張した[14]

脚注

  1. 梅光学院騒動の真相に迫る なぜ14人の教師は辞めたか”. 長周新聞. 長周新聞社 (2016年3月18日). 2020年11月21日閲覧。
  2. 梅光学院:理事長退任求め署名提出 教員や同窓生の会 /山口 - 毎日新聞”. archive.is (2016年4月29日). 2020年11月21日閲覧。
  3. 梅光学院の学校崩壊問題。教師大量解雇そして理事長退任要求署名1万6千筆”. Togetter. 2020年11月21日閲覧。
  4. “理事長退任求め署名提出 教員や同窓生の会 /山口” (jp). Mainichi Daily News. (2016年3月17日). https://mainichi.jp/articles/20160317/ddl/k35/040/411000c 2020年11月21日閲覧。
  5. 教員免許ない事務長が授業 「梅光は大丈夫なのか?」の声”. 長周新聞 (2017年7月24日). 2020年11月21日閲覧。
  6. 梅光学院中・高校 またも教員免許持たぬ事態が発覚 中学3年生は20時間の補習に”. 長周新聞 (2018年7月3日). 2020年11月21日閲覧。
  7. 国会会議録検索システム”. kokkai.ndl.go.jp. 2020年11月21日閲覧。
  8. 研究もゼミもできぬ新校舎 下関・梅光学院大学のフリーアドレス化めぐり教員たちが提訴”. 長周新聞 (2021年9月3日). 2021年10月8日閲覧。
  9. 「大学といえる建物か?」の疑問 20億円で建てる新校舎 梅光学院”. 長周新聞 (2017年10月18日). 2021年10月8日閲覧。
  10. 梅光学院を教授たちが提訴 「赤字」理由に相次ぐ雇い止め”. 長周新聞 (2017年11月9日). 2020年11月21日閲覧。
  11. 梅光学院大学・矢本准教授の雇止めは無効 無期雇用・賠償は棄却 地裁下関支部が判決”. 長周新聞 (2018年3月28日). 2020年11月21日閲覧。
  12. “1050万円差し押さえ 学校法人・梅光学院大の口座から 地裁下関支部 /山口” (jp). Mainichi Daily News. (2019年6月29日). https://mainichi.jp/articles/20190629/ddl/k35/040/480000c 2020年11月21日閲覧。
  13. 人気女優も指導「エイベックス演技講師」が大学と泥沼訴訟のワケ”. FRIDAYデジタル (2020年7月2日). 2020年11月21日閲覧。
  14. 図書大量廃棄に村田喜代子さんら抗議 梅光学院大は「規定通り」”. 西日本新聞ニュース. 2020年11月21日閲覧。

関連項目

外部リンク

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