届かなかった手紙
『届かなかった手紙』(とどかなかったてがみ、英称:Address Unknown)は、1938年にクレスマン・テイラー(Kressmann Taylor)によって書かれた小説。
概要
- 原著はアメリカの雑誌『ストーリー』誌にて1938年に発表され反響を呼び、欧米で大ベストセラーとなったものが1939年に単行本化された[1][2]。
- 1944年にはアメリカで『Address Unknown』のタイトルでポール・ルーカス出演により映画化されている[3]。
内容
特徴的なのは、全編において書簡の内容のみで物語を構成している点である。
1930年代前半に親友の間でやり取りされた往復書簡の内容をそのまま映し出している。
かつてアメリカで画廊を経営して成功した2人の親友。アメリカに残ったユダヤ人と、ドイツに帰国したドイツ人。2人は絵に描いたような親友であったが、やがてナチスドイツが台頭することによって、状況が一変する。
友情が引き裂かれていく様やナチスに対するそれぞれの思惑、そして最後には届かなかった手紙へと繋がる。
政治的背景についての細かい記述は本書においては一切ないが、その分想像力が擽られる。
ナチスにより状況が一変させらける状況を、全て読み手に任せているのが特徴で、手紙の内容はシンプルであり、更には冷酷でもある。
舞台作品
2009年版
脚注
出典
- Jonathan Freedland (2019年8月23日). “This article is more than 4 years old Address Unknown: the great, forgotten anti-Nazi book everyone must read” (英語). ガーディアン 2024年2月20日閲覧。
- NCID BA68274908
- Address Unknown(原題)(1944年製作の映画) - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ - Filmarks
- 国立国会図書館書誌ID:000002978845
- “ソレイユ芸空間”. 2024年2月20日閲覧。
- 小田島創志(インタビュアー:いまいこういち)「名門翻訳家一族の三代目、小田島創志が翻訳家デビュー!『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』」『SPICE』、イープラス、2018年9月12日。2024年2月20日閲覧。
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