広島空港大橋

広島空港大橋(ひろしまくうこうおおはし)は、広島県三原市本郷町にある道路橋である。愛称広島スカイアーチ。2011年土木学会田中賞受賞[1]

広島空港大橋
基本情報
所在地 広島県三原市本郷町船木
(旧豊田郡本郷町[1]
座標 北緯34度27分25.7秒 東経132度55分34.9秒
地図
広島空港大橋の位置(広島県内)
広島空港大橋
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
広島県道49号標識

2014年現在アーチ橋としては国内最長である。歩道がない自動車専用橋であり、橋上での駐停車および歩行での見物は道路交通法上禁止されている[2]

概要

2011年4月20日開通[3]。橋名は、広島空港近くにあり建設工事中から地元で親しまれていたことから「広島空港大橋」[4]とし、愛称は公募879点の中から「広島スカイアーチ」[5]になった。

広島中央フライトロードの主要構造物であり、フライトロード第1期整備区間約10kmの事業費約630億円のうち、この橋だけで約300億円を費やしている[5]沼田川渓谷にまたがる橋であり、山陽本線を跨線し、広島県道33号瀬野川福富本郷線を跨道している状況である。アーチ部分の幅は380mあり、完成年度現在新木津川大橋を抜いて日本一の長さ[6]となり、同年現在で世界15位にあたる。下を通る県道33号から約190m上を通っている[6]。このアーチ下の空間には中国地方で最も高いアーバンビューグランドタワーマツダスタジアムがすっぽり入る大きさである[6][3]

地元では観光名所としても期待されており、三原市は近郊に事業費1億7,500万円かけ橋展望用に棲真寺公園を整備した[3][7]

構造

諸元

特徴

これだけの長大橋を設計するにあたり、有識者で「技術検討委員会」を設置している[14]。耐風設計上の想定風速は秒速45m[6]

上部工架設工法は、一般的なケーブルクレーン・斜吊工法が採用[6]、当時国内最大規模のケーブルクレーンを導入している[3]。工事にあたり、下に県道やJRが通っている状況であることから細心の注意を払った上で進められ[6]、国内初実績となる自走式の移動防護工が採用されている[3]

谷の急傾斜地に高い橋脚など下部工を施工するために、30t規模の重機運搬可能なインクラインを設置し建設資材を運搬したため、この設置費用が工費を大幅に増やす結果となった[8][13]

以下、この橋における2014年現在の国内記録を列挙する。

  • アーチスパン : 380m - 国内1位
  • 橋脚高 : 95.6m(大和町側)、89.5m(空港側) - 鷲見橋118mに次いで国内2位と3位[3]

ギャラリー

周辺施設

脚注

  1. 平成23年度土木学会賞受賞一覧”. 土木学会 (2011年). 2014年7月9日閲覧。
  2. 広島空港大橋で違法駐車多発”. 中国新聞 (2011年4月27日). 2011年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月9日閲覧。
  3. 広島空港大橋(ひろしまくうこうおおはし)”. 広島県. 2014年7月9日閲覧。
  4. 主要地方道本郷大和線(広島中央フライトロード)の供用開始の時期について (PDF). 広島県 (2011年4月12日). 2011年4月21日閲覧。
  5. 空港大橋は「スカイアーチ」”. 中国新聞 (2011年4月1日). 2011年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月9日閲覧。
  6. 中国地方に我が国最大のアーチ橋を建設”. 自治タイムス社. 2014年7月9日閲覧。
  7. 国内最長の空港アーチ一望”. 中国新聞 (2011年4月12日). 2011年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月9日閲覧。
  8. 空港大橋左岸側下部工事ダムレポート”. 日本土木工業協会. 2011年4月21日閲覧。
  9. 『虹橋 No.73』p. 49
  10. フライトロード空港大橋(仮称)上部工工事”. 科学技術総合リンクセンター. 2014年7月9日閲覧。
  11. 100m級高橋脚を支える24000m3の超低発熱コンクリートアーチきょう台 広島中央フライトロード・空港大橋左岸側下部工”. 科学技術総合リンクセンター. 2014年7月9日閲覧。
  12. 広島中央フライトロード『空港大橋』右岸側下部工の施工 きょう台コンクリートの技術的検討と施工実績”. 科学技術総合リンクセンター. 2014年7月9日閲覧。
  13. ザ・サイト”. 鹿島建設. 2014年7月9日閲覧。
  14. 業務実績”. 日本構造橋梁研究所. 2014年7月9日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク

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