愛宕グリーンヒルズ

愛宕グリーンヒルズ(あたごグリーンヒルズ)は、東京都港区愛宕二丁目に所在する複合施設である。略称愛宕ヒルズ

愛宕グリーンヒルズ
ATAGO GREEN HILLS

:フォレストタワー(住宅棟) :MORIタワー(オフィス棟)
施設情報
所在地 105-6214
東京都港区愛宕二丁目
座標 北緯35度39分44秒 東経139度44分55秒
状態 完成
竣工 2001年10月
用途 事務所店舗共同住宅
各種諸元
敷地面積 38,453 m²
建築面積 10,763 m²
延床面積 167,685 m²
関連企業
デベロッパー 森ビル、青松寺、伝叟院、清岸院、日本放送協会ほか[1]
管理運営 森ビル

オフィスビルMORIタワータワーマンションフォレストタワーからなるツインタワーデベロッパー森ビル2001年平成13年)竣工。

概要

1984年(昭和59年)、この地区の敷地の約6割を占める地権者曹洞宗青松寺から、「このまま道路沿いで建物の建て替えが個別に進むと、ペンシルビルが建ち並び、お寺の門前や、その奥の愛宕山が隠れてしまう。いい解決方法はないだろうか……」との相談が森ビルに持ちかけられたことを機に[2]、愛宕地区における再開発事業の検討が始められる。

この事業は「愛宕山の緑と歴史的·文化的環境を保全しつつ、一体的な公園機能を整備し都市の再生をはかる」との目標の下、それに沿って事業者が70軒以上建っていた住宅やビルの敷地を時間をかけて取りまとめ、そこに2棟の超高層棟を建てて、足元にオープンスペースを確保するという方法で整備を進め[3]2002年(平成14年)7月末に外構が完成し、すべての工事が完了している[4]

約3.8ヘクタールの敷地にMORIタワー(オフィス棟)とフォレストタワー(住居棟)、グリーンヒルズプラザ(店舗棟)のほか、3つの寺院(青松寺、伝叟院、清岸院)とNHK放送博物館などが同居する[2]

青松寺を挟み、MORIタワーとフォレストタワーを北と南に離して配置した。これによって道路から山門は隠れずにすみ、奥にある愛宕山の緑の気配もうかがうことができるようにした[3]。低層のグリーンヒルズプラザでは、愛宕山の緑がそのまま連続するように屋上を緑化。市民が愛宕山を散策できるように、エレベーター棟も設置し、木道を設け、公園を整備した[4]

青松寺と隣接していることにちなみ、仏教極楽浄土を象徴するハスの花を模した外観や事務所棟ロビーのデザインは、世界的な建築家シーザー・ペリ率いるシーザー・ペリ・アンド・アソシエーツ(Cesar Pelli & Associates、現 Pelli Clarke Pelli Architects)が監修した[3]

森ビルの持ち分の一部は森ヒルズリート投資法人に組み入れられている。

愛宕グリーンヒルズMORIタワー

愛宕グリーンヒルズMORIタワーは、東京都港区愛宕二丁目5番1号に所在するオフィスビルである。

愛宕グリーンヒルズMORIタワー
ATAGO GREEN HILLS MORI TOWER
森タワー
施設情報
所在地 105-6214
東京都港区愛宕二丁目5番1号
座標 北緯35度39分44秒 東経139度44分56秒
状態 完成
着工 1999年5月[1]
竣工 2001年7月[1]
用途 事務所店舗[1]
地上高
高さ 186.76m[1]
各種諸元
階数 地上42階、地下2階[1]
敷地面積 5,491 m² [1]
建築面積 2,426 m² [1]
延床面積 86,570 m² [1]
構造形式 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造[1]
エレベーター数 24基(フジテック製・三菱製5基、東芝製7基、日立製6基、オーチス製1基)
駐車台数 217台[1]
関連企業
設計 森ビル建築設備設計研究所シーザー・ペリアンドアソシエイツ・入江三宅設計事務所
構造エンジニア 構造計画研究所[1]
施工 竹中工務店熊谷組JV[1]
デベロッパー 森ビル
管理運営 森ビル

オフィス(5〜41階)と店舗(1階〜4階、42階)で構成される。いわゆるスケルトン賃貸仕様と標準賃貸仕様の中間のクォータースケルトン仕様を採用。間仕切り位置が自由に設定できる天井システムも採用した[5]2002年(平成14年)にNHK放送博物館内に所在していたNHK放送文化研究所が、16階に移転している。 エレベーターは合計24基あり、オフィスバンクは4バンクあり、1バンクはフジテック製、2バンクは三菱電機製、3バンクと非常用2基が東芝製、4バンクと低層部貨物用が日立製、商業施設用がオーチス製である。

2018年(平成30年)11月19日より、2階・3階のオフィスロビーにセキュリティゲートが新たに設けられ、オフィステナント入居者および42階のレストラン「XEX Atago Green Hills」の利用客のみしか入れないようになった。部外者・オフィス訪問者は2階の受付で入館手続きを済ませ、ICカードの貸与を受けなければ入場出来ない。レストラン専用の受付・入口は3階にあり、同様に手続きを済ませてからゲート内に入場する。

  • 1バンク(フジテック製、各バンク1基のみ1階まで通じているが、メンテナンス用であり通常利用不可)
2 - 13
  • 2バンク(三菱電機製)
2・3・14 - 23
  • 3バンク(東芝製)
2・3・24 - 33
  • 4バンク(日立製)
2・3・34 - 42
  • 商業施設用(オーチス製)
1 - 4
  • 非常用(東芝製)
B2・B1・1 - 42 ※内1基は屋上階まで運転可能。
  • 低層部貨物用(日立製)
B2 - 2

愛宕グリーンヒルズフォレストタワー

愛宕グリーンヒルズフォレストタワー東京都港区愛宕二丁目3番1号に所在するタワーマンションである。

愛宕グリーンヒルズフォレストタワー
ATAGO GREEN HILLS FOREST TOWER

:フォレストタワー(住宅棟) :MORIタワー(オフィス棟)
施設情報
所在地 105-6214
東京都港区愛宕二丁目3番1号
座標 北緯35度39分48.5秒 東経139度44分56.2秒
状態 完成
着工 1999年6月[1]
竣工 2001年10月[1]
用途 共同住宅、店舗[1]
地上高
高さ 157.26m[1]
各種諸元
階数 地上42階、地下4階[1]
敷地面積 4,685 m² [1]
建築面積 1,381 m² [1]
延床面積 62,475 m² [1]
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート造[1]
戸数 382戸[6]
駐車台数 277台[1]
関連企業
設計 森ビル・建築設備設計研究所・シーザー・ペリアンドアソシエイツ・入江三宅設計事務所
構造エンジニア 構造計画研究所[1]
施工 戸田建設
管理運営 森ビル

地上42階・地下4階で総戸数382戸の賃貸住宅。一般賃貸住宅のほか家具付き賃貸住宅(サービスアパートメント)も併設した。最上階にはジムやプールなどを備えたグリーンヒルズスパ(GREEN HILLS SPA)、41階には近接する東京慈恵会医科大学と提携した居住者のための24時間体勢の健康相談室などを備えたほか[7]、各種サービスの提供や取次を行うフロントサービスも充実させた[6]

映画『g@me.』(2003年公開)で、主人公(藤木直人)の自宅としてロケ使用された。

特徴

愛宕グリーンヒルズが立地する地区の特徴は、愛宕山の地形と臨海部の緑が醸し出す景観にある。それを基盤として活かし、事務所·住宅からなる高層ツインタワーを配置し、伝統的な青松寺の伽藍を複合させたサイトプランである。一方、この愛宕地区は都市計画公園区域風致地区に指定された規制の厳しい地域でもあり、有効空地等の都市計画上定められる施設を、緑の保全や一体性の工夫によって規制をプラスに働かせ、緑と施設とが無理なく融合した風景として納めるよう計画がなされた。

工事着工前の段階で既存樹から採取した実生苗の育成状況で、枯損のリスクと費用のかかる大径木の移植を極力おさえ、その分、若い後継樹を新たな植栽地で健やかに育つよう考えられた。愛宕山の約40度の斜面に築造された公園園路が、緑を保全する必要性から地形を改変しない工法の選択を迫られ、深礎工法による橋梁形式の園路が提案され、採用となっている。

この事業は開発によって不動産価値を高めたプロジェクトとして評価され、今日不動産業界において国際的に最も権威があるULI Awards for Excellenceを国内初受賞した。なおULI (Urban Land Institute)1936年に設立された、不動産関連研究および教育のための非営利団体で、現在世界70ヶ国に正規会員ならびに特別会員が所属し、開発業者、行政従事者、学識者、設計者、コンサルタントなど、土地活用と開発に関わるあらゆる分野の専門家により構成されている。

ギャラリー

脚注

  1. 『日経アーキテクチュア』2001年11月12日号 p.14
  2. 『日経アーキテクチュア』2001年11月12日号 p.8
  3. 『日経アーキテクチュア』2001年11月12日号 p.10
  4. 『日経アーキテクチュア』2001年11月12日号 p.11
  5. 『日経アーキテクチュア』2001年11月12日号 p.9
  6. 「特集 役立つ住宅情報 建設進む 東京港区 愛宕グリーンヒルズ 森ビル」『毎日新聞』2000年11月23日
  7. 『日経アーキテクチュア』2001年11月12日号 p.12

関連項目

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.