放虫
放虫(ほうちゅう)とは、虫を野外に放すことである[1]。主に飼育していた昆虫について言う。とくに外来種となる昆虫を放虫することにより、本来の生態系が崩されることが多く、大きな問題となる可能性が懸念されている[2]。
放虫により発生する問題
「外来種」も参照
国外及び国内の他地域から購入、飼育した昆虫が野外に放たれることにより、在来種である昆虫が餌や住処を奪われたり、交雑により遺伝子汚染が発生する可能性が指摘されている[2]。とくに愛玩種として飼育されるカブトムシ・クワガタムシやホタルなどで、飼育者の「かわいそうだから」という気持ちで安易に野外に放す傾向が見られるとされる。
日本では、2004年に環境省が外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(平成十六年法律第七十八号))を施行し、昆虫に限らず生態系への影響が大きい外来種の持ち込みを制限している[3]。
脚注
- 参考:「繁殖干渉」『デジタル大辞泉』小学館、コトバンク。2021年5月29日閲覧。
- “放虫はやめよう~外国の生き物を野山に放さないで”. 株式会社フォーテック (2003年). 2021年2月7日閲覧。
- “生態系被害防止外来種ピックアップ | 日本の外来種対策 | 外来生物法”. 環境省. 2021年2月7日閲覧。
- 荒谷邦雄「ペットとして輸入される外国産コガネムシ上科甲虫の影響」『森林科学 : 日本林学会会報』第38巻、日本森林学会、2003年6月、21-32頁、doi:10.11519/jjsk.38.0_21、ISSN 09171908、NAID 10015777826。
- NPO法人 野生生物保全論研究会『外国産野生動物ペットをめぐる諸問題と野生生物の保全』2010年3月。
- 保科英人「明治百五拾年. 近代日本ホタル売買・放虫史」『伊丹市昆虫館研究報告』第6巻、伊丹市昆虫館、2018年、5-21頁、doi:10.34335/itakon.6.0_5、ISSN 2187-7076、NAID 130007743831。
- 出嶋利明「地域レポート 自然・歴史・文化、何でも見てやろう--西と東で違う!ホタルの放虫は是か非か」『調査月報』第249号、高松 : 百十四経済研究所、2-9頁、2007年11月。
参考文献
- 谷角素彦「放虫 外国産昆虫ブームの光と影」『エコノミスト』第80巻、第36号、38-39頁、2002年8月27日。
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