曽呂利物語
概要
編者は不明。おとぎばなしの名手として当時知られていた安土桃山時代の人物・曽呂利新左衛門(そろり しんざえもん)の名を題名に借用しており、『曽呂利狂歌咄』などを意識したものと見られる。古くから『曽呂利物語』の名で広く知られるがこれは内題で、外題簽には『曽呂利快談話』[1]とある(巻第一の「はしがき」には『曽呂里はなし』(そろりはなし)ともあって一定はしていない)。ひろく普及した後刷り本には『曽呂利諸国話』という題が付けられている。
影響
『諸国百物語』(1677年)は本書と似た主題の本であるが、その内容には本書を典拠としたと見られる同一素材のものが20話以上ある。『諸国百物語』が巻頭の第一話としてあつかっている話も、本書の第一巻第一話と同じもの(剛胆をほこる板垣三郎が妖怪たちによって命をとられる話)で、その影響は大きい[2]。
脚注
- 資料によっては『曽呂利怪談咄』と書かれることもあるが、「快談話」が正しい。
- 太刀川清 校訂 『百物語怪談集成』 国書刊行会 1987年 361-363頁
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