東京ポートシティ竹芝

東京ポートシティ竹芝(とうきょうポートシティたけしば、TOKYO PORTCITY TAKESHIBA)は、東京都港区海岸一丁目にある複合施設。2020年(令和2年)9月14日に開業した超高層ビル(東京ポートシティ竹芝オフィスタワー)および同年開業した住宅施設(東京ポートシティ竹芝レジデンスタワー)で構成される。事業主体は株式会社アルベログランデ[注釈 1]。オフィスタワーにはソフトバンクグループおよびソフトバンクが本社を置く。

東京ポートシティ竹芝
TOKYO PORTCITY TAKESHIBA
(オフィスタワー)
施設情報
所在地 〒105-0022
東京都港区海岸1-7-1
座標 北緯35度39分18.4秒 東経139度45分38.2秒
状態 完成
着工 2016年(平成28年)5月16日[1]
竣工 2020年(令和2年)5月29日[2]
開業 2020年(令和2年)9月14日
用途 事務所・展示場・集会場・飲食店・物販店舗・駐車場・自転車駐車場[1]
地上高
高さ 約 208 m[3]
各種諸元
階数 地上40階、地下2階[2]
敷地面積 約 12,156 m2[3]
延床面積 約 181,777 m2[4]
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)[2]
関連企業
設計 鹿島・久米設計設計工事監理業務共同企業体[3]
施工 鹿島建設
デベロッパー アルベログランデ
東京ポートシティ竹芝
TOKYO PORTCITY TAKESHIBA
(レジデンスタワー)
情報
用途 共同住宅、店舗、保育所、駐車場、自転車駐車場[5]
設計者 株式会社長谷工コーポレーション[4]
施工 長谷工・鹿島共同企業体[4]
事業主体 株式会社アルベログランデ[4]
管理運営 株式会社東急住宅リース[5]
構造形式 長谷工・鹿島共同企業体[4]
敷地面積 約 3,434 m2[4]
延床面積 約19,382 m2[4]
状態 完成
階数 地上18階[4]
高さ 約60 m[4]
戸数 182戸(一般住戸138戸 / シェアハウス44戸)[5]
駐車台数 普通自動車48台
二輪車9台
自転車248台[5]
竣工 2020年(令和2年)6月
所在地 〒105-0022
東京都港区海岸1丁目20番地3[5]
座標 北緯35度39分15.4秒 東経139度45分41.9秒

概要

1923年(大正12年)に発生した関東大震災によって陸上の交通網が壊滅すると、大規模な港を持たない東京は救援活動が捗らず苦労した[7]。この事態を受け、本格的な港湾の整備が求められるようになり、1925年(大正14年)の日の出埠頭を皮切りに、芝浦埠頭、竹芝埠頭が順次完成し、1941年(昭和16年)5月20日、東京港は開港した[8]。

竹芝埠頭は完成以来、伊豆諸島などへの定期船の基地として利用され[9]、周辺の都有地にはバブル期に前後して、都の関連団体である竹芝地域開発(2007年東京テレポートセンターに吸収合併)によって、ビルやホテルが建てられ、1995年(平成7年)にはゆりかもめ竹芝駅も開業した[9]。しかし、浜松町エリアとのつながりを遮る首都高速道路[注釈 2]や、更新時期を迎えた都有施設の集積がまちの魅力を低減させていた[10]。

このため、都は国家戦略特別区域計画の特定事業における整備方針に基づき[11]、都有地を70年間定期借地して民間活力を導入し、地域全体を再生しようという[10]、「都市再生ステップアップ・プロジェクト(竹芝地区)」事業プロポーザルを行い、2013年(平成25年)に東急不動産・鹿島コンソーシアムが事業予定者に選定され、プロジェクトが推進されることになった[10]。

2020年(令和2年)竣工した施設は、旧東京都公文書館・東京都計量検定所・東京都立産業貿易センター浜松町館の跡地に建設された[12][注釈 3]、地下2階地上40階建てのオフィスタワーと、地上18階建てのレジデンスタワーからなり、浜松町駅から首都高速をまたいで、竹芝駅、竹芝埠頭に至るまでの全長500mにおよぶ歩行者デッキ(ポートデッキ)も同時に整備された[10][16]。

東京都港区が良好な景観の形成に関して功績のあった民間の施設や活動を表彰する制度において「令和4年度 景観街づくり賞」を受賞[17]。

施設

オフィスタワー

浜松町側に位置するオフィスタワーは、東急不動産とソフトバンクが人工知能(AI)やIoTを活用してビル内外の人流データや環境データを収集・解析し、快適な環境整備と効率的なビル管理に役立てるスマートビルとなっている[11]。

1階にイベントホールの「ポートホール」、1階~3階に飲食店を中心とする21店舗で構成の「竹芝グルメリウム」、2階~5階に「東京都立産業貿易センター浜松町館」、8階に多目的スタジオの「ポートスタジオ」および東急不動産が展開する会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート竹芝」並びに「一般社団法人CiP協議会」が置かれる。6階にオフィスロビーを配し、9階~39階をオフィスとしソフトバンクグループ、ソフトバンク、WeWorkJapanが入居する。

主な入居企業
外装

低層部には「竹芝新八景」のテーマのもと、生物多様性保全に関する様々な取り組みが八層の「ステップテラス」で展開され[21]、緑豊かなにぎわいの立体広場が創出されている[10]。高層部ファサードは海に対して大きく開き、旧芝離宮恩賜庭園、浜離宮恩賜庭園に対しては周辺と調和する横基調の端正なプロポーションとし、全体をPC板による門型フレームでデザインすることで、ボリューム感の軽減とシンボルタワーの象徴性を両立している[10]。

防災

津波避難ビルでもあるタワーは、東京湾内湾に津波警報が発令された際、2~3階のステップテラスが緊急避難場所として開放され、最大1170人までの避難者を収容する[22]。

レジデンスタワー

閑静な海側に配置された[10]、総戸数182戸のレジデンス、プレミアムレジデンス、サービスアパートメント、シェアハウスからなる賃貸マンション。1階にライクアカデミーが運営する保育園が入る。

海を背に大空にたなびく「帆」をモチーフにした「Creative Sail」をコンセプトに、竹芝を国際的で多様な価値観をもつ人々が交流する場所として生まれ変わらせ、クリエイティブで賑わいをもたらすことを目指し、外装、インテリア、ランドスケープがデザインされている[21]。

脚注

注釈

  1. (仮称)竹芝地区開発計画の推進のため東急不動産および鹿島建設により設立された事業会社[4]であり、東急不動産ホールディングスの連結子会社[6]。
  2. 首都高速都心環状線(法定路線名は首都高速1号上野線)。
  3. 同プロジェクトに伴い東京都公文書館は国分寺市泉町に[13]、東京都計量検定所は江東区新砂に[14]それぞれ移転したが、都立産業貿易センター浜松町館は引き続きオフィスタワー内に入居という形で当地に再開設されている[15]。

出典

  1. 『(仮称)竹芝地区開発計画本格始動 2020年の竣工に向けA街区(業務棟)が着工』(プレスリリース)東急不動産、鹿島建設、2016年5月26日。https://www.kajima.co.jp/news/press/201605/26a1-j.htm。2020年10月4日閲覧。
  2. 川又 英紀 (2020年7月13日). “ソフトバンク入る東京ポートシティ竹芝のスマートビル、センサー1000台で混雑緩和”. 日経クロステック. 日経BP. 2020年10月4日閲覧。
  3. 『(仮称)竹芝地区開発計画について』(pdf)(プレスリリース)鹿島建設、2018年7月19日。https://www.kajima.co.jp/news/press/201807/pdf/9a1.pdf。2020年10月6日閲覧。
  4. 『(仮称)竹芝地区開発計画 街区名称を決定 東京ポートシティ竹芝(TOKYO PORTCITY TAKESHIBA)~ 東京都「MaaSの社会実装モデル構築に向けた実証実験」に参画決定などスマートシティの実現や、国際ビジネス拠点化に向けた街づくりが進捗 ~』(pdf)(プレスリリース)東急不動産、鹿島建設、2019年11月5日。https://www.tokyu-land.co.jp/news/9ef20aac53ed7d764dabebff6d025d38_1.pdf。2020年10月6日閲覧。
  5. “物件概要”. 東京ポートシティ竹芝レジデンスタワー. 東急住宅リース. 2020年10月7日閲覧。
  6. 東急不動産ホールディングス株式会社 第7期有価証券報告書
  7. 『東京港貨物線概史』『鉄道ピクトリアル』 pp.58 - 66
  8. “東京港の歴史”. 東京都港湾局. 2021年5月3日閲覧。
  9. “竹芝で大型施設が続々開業 ビジネスや観光の拠点に”. 日本経済新聞 (2020年8月28日). 2021年5月3日閲覧。
  10. 近代建築 2021, p. 57.
  11. 「臨海部、再開発盛ん 竹芝・芝浦、データ解析、効率管理(マンスリー編集特集)」『日経産業新聞』6頁 2021年1月29日
  12. “(1)都市再生ステップアップ・プロジェクト(竹芝地区)”. 東京都都市整備局. 2020年10月7日閲覧。
  13. “令和2年4月1日(水曜日)東京都公文書館が国分寺市に移転オープンします” (pdf). 東京都公文書館. 2020年10月7日閲覧。
  14. “計量検定所のご案内”. 東京都生活文化局消費生活部東京都消費生活総合センター東京都計量検定所. 2020年10月7日閲覧。
  15. “浜松町館 展示室・会議室 施設利用案内” (pdf). 東京都中小企業振興公社 (2020年3月). 2020年9月21日閲覧。
  16. “KAJIMAダイジェスト connect にぎわいをつなぐ 東京ポートシティ竹芝”. 鹿島建設 (2020年6月). 2021年5月3日閲覧。
  17. “港区景観街づくり賞”. 東京都港区 (2022年11月). 2023年8月29日閲覧。
  18. 株式会社アイプラス|ABOUT - 株式会社アイプラス
  19. 会社概要 | East Investment Capital - East Investment Capital
  20. WDJ | 上場企業向けマーケティング包括支援 - WEBディレクションジャパン株式会社
  21. 近代建築 2021, p. 63.
  22. “津波避難タワー、計画の2割未完成 用地や予算が壁に”. 日本経済新聞 (2020年9月11日). 2021年5月3日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク

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