東山タワー

東山タワー(ひがしやまタワー)は、名古屋市昭和区高峯町中京テレビ放送(CTV)旧本社内に置かれている県域FMラジオの送信所、名古屋高速道路の業務用無線の基地局およびNTTドコモの中継所である。

東山タワー
東山タワー(2022年〈令和4年〉9月)
東山タワー
(2022年〈令和4年〉9月) 地図
送信所名 中京テレビ鉄塔
送信波 県域FMラジオ
名古屋高速道路業務用無線
UHF地上アナログテレビ放送(廃止)
送信塔 1塔
空中線形式
(凡例)
4L6段8面(CTV、廃止)
4L4段8面(TVA、廃止)
2L2段1面・1段3面(FM3局)
SG4段4面(Radio NEO、廃止)
送信放送局 中京テレビ放送(CTV、廃止)
テレビ愛知(TVA、廃止)
NHK-FM名古屋
エフエム愛知
ZIP-FM
Radio NEO(廃止)
空中線電力 30kW(CTV、廃止)
10kW(CTV以外・TVAは廃止)
5kW(Radio NEO、廃止)
放送区域 愛知県(FM放送)
愛知県・岐阜県・三重県(アナログテレビ放送)
開局 1969年3月1日
設置場所 名古屋市昭和区高峯町154
北緯35度8分48.8秒 東経136度58分4.5秒

概要

「中京テレビ鉄塔」という名称も持つ。在名局初にして民放広域テレビ局唯一のUHF放送だった中京テレビが、1969年の開局に合わせて同局の敷地内に建設した。敷地内に建てた理由は、UHF電波の特性として遠距離やビル群で電波が減衰してしまうために高い丘陵地が必要であったことと名古屋空港(小牧空港)への飛行機の進入路や警察無線の妨害にあたらない場所として最適だったためである。

標高65mのところに高さ162mの鉄塔が建設され、両方の高さを併せると名古屋市中心部にある名古屋テレビ塔(180m)よりも高い。建設費は1億7000万円。中京テレビOBの話によれば、砂利道しかない雑木林を切り開いて造ったという。後に、在名FMラジオ局・名古屋高速道路公社・NTTドコモが送信所・基地局・中継所として使用している[新聞 1]

1989年東山スカイタワー完成以降は、混同されやすいことからか、付近住民も中京テレビの職員の間でも東山タワーの名称をあまり使わなくなっている[新聞 1]

かつては、自社を含めたUHFアナログテレビ放送も送信していたが、瀬戸デジタルタワーの運用開始、そして完全地上デジタルテレビ放送化により2011年7月24日を以って名古屋テレビ塔のVHFアナログテレビ送信所共々廃局となった(2010年9月に閉局した外国語放送局のRADIO-i瀬戸市三国山から送信されていた)。

送信所概要

FMラジオ放送

周波数
(MHz)
放送局コールサイン空中線電力実効輻射電力放送対象
地域
放送区域
内世帯数
77.8 ZIP-FMJOQV-FM[WEB 1]10 kW[WEB 1][WEB 2][WEB 3]39 kW[WEB 1][WEB 2][WEB 3]愛知県-
80.7 FMA
エフエム愛知
JOCU-FM[WEB 2]
82.5 NHK
名古屋FM
JOCK-FM[WEB 3]

廃止された局の概要

地上アナログテレビジョン放送

チャンネル放送局名コールサイン空中線電力実効輻射電力放送対象
地域
放送区域
内世帯数
25ch TVA
テレビ愛知
JOCI-TV
JOCI-TAM
映像10kW/
音声2.5 kW
映像110kW/
音声27kW
愛知県不明
35ch CTV[注釈 1]
中京テレビ放送
※鉄塔所有者
JOCH-TV
JOCH-TAM
映像30kW/
音声7.5 kW
映像360kW/
音声90kW
中京広域圏

FMラジオ放送

周波数
(MHz)
放送局コールサイン空中線電力実効輻射電力放送対象
地域
放送区域
内世帯数
79.5 Radio NEOJOCW-FM[WEB 4]5 kW[WEB 4]18 kW[WEB 4]名古屋市を中心として同一の放送番組の放送を
同時に受信できることが相当と認められる
区域として総務大臣が別に定める区域[WEB 5]
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歴史

放送エリア

存廃問題

  • テレビは地上アナログテレビ放送2011年7月24日に終了してデジタル放送へと完全に移行されたが、このタワーでは名古屋テレビ塔と同様に地上デジタルテレビ用のアンテナを設置すると強度不足が生じると判断されたため、中京テレビテレビ愛知両局のデジタル送信所は、NHKおよび他の民放局共々、新造の瀬戸デジタルタワーに設置された。
  • 一方、FMラジオ3局(ZIP-FMエフエム愛知NHK名古屋FM)と名古屋都市高速については今後も引き続きこのタワーでの送信を継続する予定だったが、2016年度に中京テレビがささしまライブ24地区に新社屋を建設、移転する予定となっている(2016年11月21日実施)ため、今後の存続がどうなるかが取りざたされている。中京テレビは「ラジオ局の関係もあり、今後は白紙状態」で「栄のテレビ塔(名古屋テレビ塔)のようにシンボル化してきたわけでもない」とし、FM3局も様子見の状態である。名古屋高速道路公社は「デジタル無線に切り替える際に別の候補地を検討する」としている[新聞 1]
  • 2013年現在、このタワーそのものの耐久性は問題ないとされているが、仮に維持した場合は7年ごとのペンキの塗り替え作業で維持費がかかり、仮に解体する場合でも中京テレビが試算を明らかにしないほどの撤去費用が掛かると見られている[注釈 2][新聞 1]
  • 付近の住民の中には「中京テレビが移転した際に鉄塔だけ残されても困る」という声も上っている[新聞 1]。一方で、AMラジオを運営するCBCラジオ東海ラジオ放送が共同でFMの電波を利用したFM補完中継局(AM電波と同じ番組のFM電波による送信)を巡り[新聞 2]、その送信所に当タワーを利用する話が出ていた[新聞 3] が、最終的にかつてのRADIO-iと同じ三国山に中継局を設置し、2015年10月1日に運用を開始した[WEB 6]
  • 2016年10月、NHK名古屋放送局は老朽化したFM送信アンテナの更新のため、ZIP-FM・エフエム愛知と共に当タワーの従来より高い位置(中京テレビがアナログ放送時代に使用していた位置)にアンテナを移設したことを発表[WEB 7]。中京テレビの移転後もしばらくは東山タワーは残ることになった。

脚注

注釈

  1. CHUKYO TV表記を開始したのはアナログ放送廃止後の2016年4月1日。
  2. 仮に名古屋テレビ塔が解体に至った場合の費用は14億円と見積もられている。

WEB

  1. 無線局免許状情報(総務省)
  2. 無線局免許状情報(総務省)
  3. 無線局免許状情報(総務省)
  4. Archived 2018年10月8日, at the Wayback Machine. 無線局免許状情報(総務省)2020年7月4日閲覧
  5. 基幹放送用周波数使用計画(総務省)
  6. AMラジオ2社のFM補完中継局に予備免許,総務省東海総合通信局,2015年5月13日
  7. NHKデジタル放送宅配便 2016年10月号”. NHK名古屋放送局. p. 4. 2016年11月23日閲覧。

新聞

  1. 2012年11月5日中日新聞夕刊11面(社会欄)「中京テレビ 社屋が16年移転 残る鉄塔どうする?」より。
  2. 2015年1月1日付中日新聞朝刊2部10面「年頭所感」より。
  3. 中日新聞 2013年5月15日夕刊

文献

  1. 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'71』日本放送出版協会、1971年、363頁。

関連項目

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