公衆浴場
現在の法制
公衆浴場の定義
法律上、次の定義がされている。
温浴施設
温泉を用いた施設である日帰り入浴施設は各地に存在するが、近年では、温泉施設に似てはいるが温泉水(温泉法に定めるもの)を用いない大型の公衆浴場も存在する。「温泉」を用いている施設とあえて区分するため、また、専門用語として「温浴施設」と呼ぶことがある。なお、温泉を使用しているかどうかに関わらず、大型の公衆浴場全般を指す場合もある。
「温泉法」による「温泉」の定義はゆるやかであるが、実際には温泉水を利用していない温泉類似施設も少なくない。こうした温浴施設は都市の郊外に1980年代の末頃から多数出現し、駐車場を広目に取り、飲食コーナーや湯上りにくつろぐための和室やマッサージ機などを備えたリラクゼーションコーナーが設置されていることも多く、長時間施設内で楽しめるようになっている。スーパー銭湯や健康ランドなどのように様々な風呂を持ち、娯楽性を伴った大規模な入浴施設が大半である。施設名称に「温泉」を冠することもある(特に名称についての制限はない)。
世界の公衆浴場
インド

紀元前2600年頃のインダス文明のモヘンジョダロや、ハラッパー等の諸都市は、大規模な公衆浴場が完備していた。 古代インド十六大国のマガダ国の首都王舎城(現在のビハール州ラージギル)は温泉が多く、王舎城に創された仏教最初の寺院である竹林精舎の近くに、温泉がある仏教僧院(Tapodarama)があった。湯治を目的としていた思われる。現在、跡地にはヒンドゥー寺院が建てられるが、温泉は今も健在である。宗教施設の中や、その周辺に公衆浴場があることが多い。
東アジア
台湾、大韓民国、中華人民共和国などに存在する。特に大韓民国では日本統治時代に銭湯文化が根付き、現在でも各地に公衆浴場がある。一般の銭湯を「沐浴湯(목욕탕・モギョクタン)」と言い、サウナが付いている銭湯は「サウナ(사우나)」と呼ぶこともある。韓国でも従来型の銭湯である沐浴湯は徐々にその数を減らしつつある一方で、都市部では様々なサウナを備えた「チムジルバン」が増えている。同じ日本統治を経験した台湾は、韓国ほどは銭湯文化が根付かなかったが、各地にある温泉などを中心に公衆浴場が存在する。「サウナ」に公衆浴場を備えた施設は台湾各地にある。
中華人民共和国には以前から「浴池」と称する公衆浴場が存在した。家庭に風呂がない住宅が多いためであるが、シャワーが中心で浴槽はないところも多い。垢すりが常駐する公衆浴場も多く、その場合は浴槽は日本のように温浴する場所でなく、垢を洗い流す場所であることもある。小都市にはシャワー(淋浴)のみの小規模な公衆浴場が多い。特にイスラム教徒の多い地域では宗教的な意味から淋浴室が多数存在する。ムハンマドが「清潔は信仰の半分」と言い、 クルアーンで「信仰する者よ、あなたがたが礼拝に立つ時は、顔と両手を肘まで洗い、頭を撫で両足をくるぶしまで洗え。」(クルアーン5:6)とあるため、イスラム教徒は礼拝の前に体を清潔にする必要があるからである。中国のムスリムはシャワーで全身を洗うことも多い。
これらの国では日本で言うところのスーパー銭湯も、大都市を中心に増加しつつある。
脚注
注釈
- 共同浴場は別の意味(温泉地などでの運営者側の共同)で用いられる場合がある。
出典
- NHK BSプレミアム 名作選 HVスペシャル「大沐浴 ~インド・3000万人の祈りの日」2014年6月11日 再放送

