海底軍艦
『海島冐險奇譚 海底軍艦』(かいとうぼうけんきたん かいていぐんかん)は、日本SFの草分けといわれるSF作家押川春浪によるSF小説。押川が東京専門学校(現早稲田大学)法科部在学中に書いた。続編として『武侠艦隊』『東洋武侠団』などがある。
概要
科学者でもあり軍人でもある櫻木大佐の開発した海底軍艦「電光艇」が登場する。メインキャラの1人として少年が出てくるため、少年小説の先駆けに分類されることがある。
執筆当時は近代潜水艦が実用化される以前であり、本作品における海底軍艦は想像上の新兵器という扱いであった[1]。また、日露戦争に至る直前の日本とロシアの対立が顕在化していた時代であったことから、ロシアが敵対勢力となっている[1]。
シリーズ後半のメインキャラ、蛮勇侠客こと段原剣東次をネタにしたパロディを小栗虫太郎が作中で行っている。
海底軍艦シリーズ
登場する超兵器
電光艇
櫻木大佐が来たるべき大戦に備えて開発した潜水艦。
- 全長:130フィート6インチ
- 全幅:22フィート7インチ
- 潜航深度:30 - 50フィート
- 平均速力:56ノット
- 最大速力:107ノット
- 武装
- 敵艦衝破器:17フィートの長さを持ち毎秒300回転する三尖衝角
- 新式併列旋廻水雷発射機:両舷に1基ずつ備える。魚形水雷を毎分78本発射できる。
- 魚形水雷:長さ:2フィート3インチ、直径:3インチ、速力:41ノット、射程:1400ヤード。綿火薬105kg相当の破壊力を持つ。
- 照準装置:特殊「明鏡」で海上や海中を肉眼で見通すことができる。夜間など目視が行えない場合には「強熱電光」を発振し測的を行う。
- 装甲:全体が新式合成装甲板で覆われている。
- 動力源:12種類の薬品の調合による化学反応を動力源とする
- 推進器:6枚翼スクリュープロペラを2軸
天下無敵鉄車
- 全長:5.6キロメートル
- 全幅:2.5キロメートル
- 全高:1キロメートル
- 装甲:薄い箇所で13メートル
- 武装
- 電気機関砲60門
- 動力源:「イターナル猛力」
書誌情報
関連作品
脚注
- 東宝特撮映画全史 1983, p. 256, 「東宝特撮映画作品史 海底軍艦」
関連項目
外部リンク
- 『海島冒険奇譚 海底軍艦』:旧字旧仮名 - 青空文庫
- 海底軍艦 - マンガ図書館Z
- 国立国会図書館デジタルコレクション
- 初版単行本
- 『英雄小説 武侠の日本』(博文館、1902年12月)
- 『英雄小説 東洋武侠団』(文武堂、1907年12月)
- 『日欧競争 空中大飛行艇』(大学館、1902年3月)
- 『春浪快著集』
- 博文館文庫版
- 初版単行本
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