篠田鉱造
経歴・人物
東京・赤坂出身。明治28年(1895年)、報知新聞社に入社。明治35年(1902年)報知新聞に聞き書きコラムを連載。内容は、幕末、明治前半のことを知る人々から聴取した実話。同連載を『幕末百話』として一冊の書物にまとめたのを皮切りに、聞き書き百話シリーズを出版。江戸、東京に住んだ土地の古老や各業界の人々などから直接話を聞き、忠実に書き残す実話蒐集スタイルが、後世に貴重な資料を残す結果となった。市井の庶民生活の細部、維新後の武士の動向、出来事、食べ物、料理屋、芸能、花柳界、各種職業人、町の変遷等を、当時の人の語り口で記録している。
批判
高島俊男は篠田の著書『明治百話』岩波文庫版(1996年刊行)について、森まゆみによる解説の批判もしながら、「篠田の文章に語り手の名前、聞き書き時期の明記がない」「自分の親である質屋権六の思い出を、なぜか権六の孫から『聞き書き』にしているのが不自然である」として、この「聞き書き集」は、純粋の聞き書きだけではなく、篠田の創作がかなり含まれているのではないかと論じている[1]。
著書
脚注
- 高島俊男『お言葉ですが…別巻⑥ 司馬さんの見た中国』(連合出版、2014年)
- 明治百話 篠田 鑛造/角川学芸出版 2010 ISBN 978-404-622093-6
- 幕末明治女百話 篠田 鑛造/角川学芸出版 2010 ISBN 978-404-622094-3
- 銀座百話 篠田 鑛造/角川学芸出版 2010.3 ISBN 978-404-622097-4/河出書房新社 2016.2 ISBN 978-4309-22655-2
- 明治開化綺談 篠田 鑛造/角川学芸出版 2010 ISBN 978-404-622098-1
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