聖ロンバウツ大聖堂

聖ロンバウツ大聖堂(せいロンバウツだいせいどう、オランダ語: Sint-Romboutskathedraal, フランス語: Cathédrale Saint-Rombaut)は、ベルギー北部の都市メヘレンにあるローマ・カトリック大聖堂司教座聖堂カテドラル)である。かつてこの地にキリスト教を布教した聖ロンバウツに捧げられており[1]、聖堂内に葬られたという伝承がある。

聖ロンバウツ大聖堂
オランダ語: Sint-Romboutskathedraal
聖ロンバウツ大聖堂
北緯51度01分44秒 東経4度28分42秒
所在地 メヘレン
ベルギーの旗 ベルギー
教派 ローマ・カトリック
歴史
守護聖人 聖ロンバウツ
聖別(成聖) 1312年
建築物
様式 ゴシック建築
着工 1200年
完成 1520年
建築物概要
尖塔数 1
尖塔の高さ 97m
管轄
主教区 メヘレン=ブリュッセル大司教区

1999年ベルギーとフランスの鐘楼群として世界文化遺産に登録された[2]

建設の経緯

西暦1200年ごろに建設が始まり、1312年に第一期の工事が完了した。その後、1314年からはフライング・バットレスクワイヤ部分にフランスのゴシック建築とは異なるブラバント・ゴシックの特徴が組み込まれた。1342年の大火の後には職人のジャン・ドワジーが修復に続いて第二期工事を行い、彼が亡くなる1375年までにハイ・ゴシックの原型が出来上がった。その後ドワジーの後継者が1437年までに身廊のアーチを完成させ、1451年にはクワイヤ部分のアーチも完成した[3][4][5]

1452年から1520年にかけて行われた最終工事では、尖塔が追加された。当初の設計では高さ約167メートルで、当時の教会としては最も高い設計であった。しかし、この教会の地面はかつて湿地であったため不安定で、かつ尖塔の基礎も深さ3メートルまでしか構築されていなかった。そのため、1454年、当時の主任建築家は尖塔が傾いたり沈んだりすることで教会堂自体が破損することを懸念した。そして、尖塔は教会堂とは完全に建物として分離した形で建設されることになった。その後尖塔上部の建設は財政的理由から断念されたため、77メートルある予定だった尖塔上部は7メートルだけ建設された。そのため、尖塔自体が不自然な形となっている。また、意図的に教会堂と接続せずに建築が行われたため、現代でも教会堂と尖塔の間には隙間ができている[6][7][8][9]

この教会は1559年にカテドラルに指定された。そして18世紀には、各柱頭に彫られていたキャベツの葉の装飾が、作物による二重の輪に変更された。

そして2005年に技術者たちが教会の支持力を計測したところ、当初の図面から尖塔全体を完成させようという話が持ち上がった[10]

尖塔

頂上が平らになっている特徴的な尖塔は周囲から容易に見つけることができる。そのため、数世紀にわたって時計塔として利用され、また火事の際には警報を鳴らすこともできた[11]。未完ではあるものの高さ97.28メートルあるこの尖塔は、514段の階段を上って頂上まで行くことができ、かつてはルイ15世ナポレオンアルベール1世ボードゥアン1世などもこの階段を上った。

この尖塔には49の鐘が設置されているが、最大のものだけが鳴ることができる。この鐘は現在も利用されている。鐘の重さは最も軽いもので16キログラム、最も重いもので8トンにも及ぶ。1923年までは18人の鐘鳴らし人が鐘を鳴らしていたが、その後は電動のものに変更された。

内装


15世紀後半、カスティーリャ王フェリペ1世金羊毛騎士団の会合で使用した小さな紋章の盾を除けば、教会の所有物はほとんどが失われてしまっている。例えば、40あったゴシック期の豪華絢爛な祭壇や調度品は、八十年戦争前半の1566年から1585年にかけて失われた。

脚注

  1. 聖ロンバウツ大聖堂 |ベルギーとフランスの鐘楼群”. 世界遺産オンラインガイド. 2023年7月28日閲覧。
  2. Belfries of Belgium and France”. UNESCO World Heritage Centre. United Nations Educational, Scientific, and Cultural Organization. 2021年11月5日閲覧。
  3. Strategisch beleidsplan voor het toerisme in Lier (オランダ語). WES vzw. Study ordered by City of Lier (2009年). 2012年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月15日閲覧。 “Sint-Romboutskathedraal in Mechelen, koorsluiting vanaf 1335, wellicht door Jean d'Oisy (ambulatory from 1335 onwards, probably by Jean d'Oisy)”
  4. Gotische bouwkunst – Het gotische bouwprincipe (オランダ語). Stedentips voor Trips, Netherlands (2011年4月15日). 2011年7月9日閲覧。
  5. Sint-Romboutstoren – De architectuur (オランダ語). 'Sint-Romboutstoren': Toerisme Mechelen/Torenbalie/Stedelijke Musea Mechelen, Mechelen. 2012年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月25日閲覧。
  6. Sint-Romboutstoren Mechelen — History”. 'Sint-Romboutstoren': Toerisme Mechelen/Torenbalie/Stedelijke Musea Mechelen, Mechelen. 2012年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月25日閲覧。
  7. Sint-Lievensmonstertoren (Sint-Liviniustoren of Dikke Toren) Kerkplein (Zierikzee) (オランダ語). Nederlands Architectuurinstituut (NAI), Rotterdam, the Netherlands. 2011年7月16日閲覧。
  8. Monumenten in Nederland. Zeeland (オランダ語). Rijksdienst voor de Monumentenzorg, Zeist / Waanders Uitgevers, Zwolle, the Netherlands (2003) (republished © 2010 dbnl.org). p. 276. 2011年7月16日閲覧。
  9. Den toren staat op koeievellen. (オランダ語). Christophe Netels (active e.g. at Mechelen's magazine Nieuwe Maan. 2012年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月27日閲覧。
  10. Mechelen droomt van extreem hoge kerktoren (オランダ語). RKKerk, blad voor Katholiek Nederland, Netherlands (2005年6月9日). 2007年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月25日閲覧。
  11. St Rumbold's Tower”. Tourism Mechelen. City of Mechelen. 2011年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月9日閲覧。
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