蒼空はるか

蒼空 はるか(あおぞら はるか)は、栃木県宇都宮市の産業をプロモーションする活動を行っているご当地キャラクター(非公式)[1][2]篠原直人が主宰する「アトリエ空のカケラ」によって制作された。同名の漫画作品[3] の主人公でもある[4]

以前は宇都宮市から協力や許諾を得ているとして、公認であるかのような運営を行っていた[5][注釈 1]。しかし2023年8月24日、宇都宮市は市との関係を誤認させるものとして同市公式ウェブサイトで注意を喚起し、協力の事実を否定した[7][8]。これを受けて、SNS掲載のイラストから一部のキャプション[注釈 2]が削除され、アカウント名の表記も「蒼空はるか 栃木県宇都宮市ご当地PRキャラクター(非公式)」と変更された[1](詳細は後述)。

概要

高校に通う女の子であり、明るくて元気な性格をしている[8]。学友の「氏家さくら」、「市貝みさき」、「渡良瀬あやか」、「壬生つばさ」と共に、裏山の洞窟で発見された四式戦闘機の修復を試みている[9]

蒼空はるかは2017年1月15日に制作され[10]、同年9月17日に新しいデザインが公開された[11](現在のSNS等で使われているものとは異なる)。2018年7月12日には、JR雀宮駅にポスターを掲示している[12]

2023年、X上で、芳賀・宇都宮LRTのPRなどを行った。インターネット上での活動の他、佐藤ヤス作画による漫画作品も発売されている[5][3]。キャラクターソング『コンタクト!』が発売された際の声優は澤崎柚希が担当した[6]水着セーラー服姿になることもある[13]

宇都宮市との関係

2023年8月21日、宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線の開通(8月26日)に先立って、蒼空はるかと他の4人のメンバーの背景に宇都宮名所である餃子像や同線の列車などをあしらったイラストが、「蒼空はるか 宇都宮市産業PRキャラクター」のSNSアカウントに投稿された。このイラストには「宇都宮市産業インフラPRキャラクター 蒼空はるか」「協力 宇都宮市総合政策部広報広聴課」「原作 アトリエ空のカケラ」「キャラクターイラスト 一葵さやか」「当該コンテンツは宇都宮市の許諾を得た上で民間有志によって非営利運営されています」との説明文が入っていた[2][注釈 3]

この投稿が注目を集め[注釈 4]宇都宮市への問い合わせがあったことから、問題が表面化した。宇都宮市は、8月24日、「蒼空はるか」は市の公式キャラクターではなく、イラスト、コンテンツ等全ての情報発信に関して市は協力していないとの見解[7] を示して注意を呼び掛けた[13]。また蒼空はるかアカウント運営者に対しては、市公認でないことを表記することと、「宇都宮市産業PRキャラクター」等の市公認と誤認させるような記載の変更などを要求した[5]。宇都宮市側は、この事件が起きるまで、「蒼空はるか」の存在を把握していなかったという[5]。これに対し、企画を運営しているデザイン事務所「アトリエ空のカケラ」は、宇都宮市広報広聴課に持ち込んで承諾と協力を得たのは事実であると反論した[8] ものの、同アカウント運営者と市との間で公式に協力関係を結んだという記録は存在していない[1]

結局、8月27日に、アカウントの表記は「蒼空はるか 栃木県宇都宮市ご当地PRキャラクター(非公式)」と変更された。また、当該の投稿はいったん削除されたうえで、問題となった説明をすべて削除して再投稿された[1]。この名称変更・再投稿について、宇都宮市側は、市の立場を「全面的にご理解いただいた」とした[1]。一方、「アトリエ空のカケラ」を主宰する篠原直人は、「宇都宮市側の主張には矛盾もありましたが、宇都宮市の立場もありますので、私の主張の一切を取り下げて、譲歩する形で良好な関係を築いていくことを決めました」とした[15]。また、篠原によれば、この交渉の際には、市側から「宇都宮市が公に関わった事実を取り下げてくれれば、応援してくれるのは自由で、有難い」「絵柄もすごく良いと思いますし、全く問題ない」とのコメントがあったという[16]

蒼空はるかが「宇都宮市産業PRキャラクター」「宇都宮市産業インフラPRキャラクター」を名乗っていた時期に、自らに関連する商品以外の栃木県宇都宮市の産業あるいは産業インフラについてPRを行った事例は、上記の宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線に関する投稿以外には、確認されていない。

作品

書籍

  • 蒼空はるか〈1〉(2019年11月1日発売 アトリエ空のカケラ)著:佐藤 ヤス、篠原 直人 [17]
  • 蒼空はるか〈2〉(2019年11月1日発売 アトリエ空のカケラ)著:佐藤 ヤス、篠原 直人 [18]
  • 蒼空はるか ファンブック(2020年1月1日発売 姿川出版)著:桜井あやの ほか [19]

CD

  • コンタクト!(2020年10月22日発売 空のカケラ)『蒼空はるかwith空色パレット』として[6][20]

脚注

注釈

  1. SNSなどでは「宇都宮市産業PRキャラクター」[6]、ポスターやポストカード等のファン向け商品では「宇都宮市産業インフラPRキャラクター」等の表記を使用していた。
  2. 「宇都宮市産業インフラPRキャラクター」「協力 宇都宮市総合政策部広報広聴課」「当該コンテンツは宇都宮市の許諾を得た上で民間有志によって非営利運営されています」など。
  3. 一葵さやかとちぎテレビのPRキャラクターまろに☆えーるのデザインを担当した漫画家で、とちぎ未来大使
  4. 4600件を超えるリポストと1万件以上の「いいね」を得た[2]。なお、蒼空は賛否両論の様々な評価の批評を受け、本キャラクターの表現は若い人にとって主流であるという意見がある一方で、LRTの先進性とは逆行する使い古された表現であるとの主張もあった[13]。田崎寿司郎は実話BUNKAオンラインにおいて、「何ら問題ない」と述べ、「スカートが短いのは二次元描写では普通」と評した[14]

出典

  1. 自称「宇都宮市公認」の萌えキャラ、一転して「非公式」に…市「ご理解いただけた」」『弁護士ドットコム』、2023年8月29日。2023年8月30日閲覧。
  2. 宇都宮LRT、ミニスカ&へそ出しのPRキャラが「性的」と物議 市は「公式ではない」と注意喚起”. ENCOUNT (2023年8月25日). 2023年8月28日閲覧。
  3. 蒼空はるか”. メディア芸術データベース. 文化庁 (2022年1月20日). 2023年8月28日閲覧。
  4. 稲葉雄大「宇都宮のアトリエ 漫画で魅力発信 「疾風」を平和な空へ」『下野新聞』、2018年5月23日、20面。
  5. 宇都宮市の「萌えキャラ」アカウントめぐり対立、市「公認ではない」運営側「協力関係にあったと認識」”. 弁護士ドットコム (2023年8月25日). 2023年8月28日閲覧。
  6. 篠原直人 (2020年5月20日). 蒼空はるかwith空色パレットCDリリース決定”. 空のカケラ ライブラリ. 2023年8月28日閲覧。
  7. 宇都宮市総合政策部広報広聴課広報グループ (2023年8月24日). SNSにおける宇都宮市に関する情報発信について”. 宇都宮市公式ウェブサイト. 2023年8月30日閲覧。
  8. 宇都宮市、女子高生の“PRキャラ”を「公式ではない」と否定 運営側「非常にショック」と反論”. ITmedia (2023年8月25日). 2023年8月28日閲覧。
  9. 篠原直人 (2018年3月8日). 蒼空はるか 3月18日 TAKE OFF”. 空のカケラ ライブラリ. 2023年8月28日閲覧。
  10. 篠原直人 (2017年1月15日). 蒼空はるか”. 空のカケラ ライブラリ. 2023年8月28日閲覧。
  11. 篠原直人 (2017年9月17日). 蒼空はるか新デザイン”. 空のカケラ ライブラリ. 2023年8月28日閲覧。
  12. 篠原直人 (2018年7月12日). 雀宮駅にはるかちゃん”. 空のカケラ ライブラリ. 2023年8月28日閲覧。
  13. 宇都宮市、女性PRキャラ「公式ではない」 LRT、セーラー服姿でPR SNS上で賛否両論”. 下野新聞 (2023年8月25日). 2023年8月28日閲覧。
  14. 田崎寿司郎 (2023年8月24日). 宇都宮LRTの女子高生イラストを「性的だ」と批判するツイフェミの無茶苦茶な主張”. 実話BUNKAオンライン. コアマガジン. 2023年8月28日閲覧。
  15. 篠原直人 (2023年8月30日). 蒼空はるか炎上に対するクリエイター側の見解”. 空のカケラ ライブラリ. 2023年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月30日閲覧。 ※公表後に複数回の大幅な改訂があったことに注意
  16. 篠原直人 (2023年8月30日). 蒼空はるか炎上に対するクリエイター側の見解”. 空のカケラ ライブラリ. 2023年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月30日閲覧。 ※公表後に複数回の大幅な改訂があったことに注意
  17. Amazon 蒼空はるか〈1〉 コミック – 2019/11/1
  18. Amazon 蒼空はるか〈2〉 コミック – 2019/11/1
  19. Amazon 蒼空はるか ファンブック ムック – 2020/1/1
  20. Amazon ASIN B08KZKXW5Z
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関連項目

外部リンク

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