蚕紙
蚕紙(さんし)は、蚕種(蚕の卵)が産み付けられた紙。蚕種紙(さんしゅし)、蚕卵紙(さんらんし)ともいう。専門の蚕種製造業者によって製造される。

蚕紙の一例。東京都国分寺市・旧本多家住宅長屋門にて展示。
概要
蚕のメスを寒冷紗・クラフト紙・硫酸紙・糊引紙などの粘着性のある台紙の上で卵を産み付けさせた後で、水で余分な糊を洗い落とし、更に塩水や風による自然乾燥によって不純な卵を落とした後に製品化する。
幕末の日本における生糸の輸出規制の抜け道として蚕紙の欧米への輸出が盛んに行われた。また、この時期にヨーロッパでは蚕がかかる微粒子病が蔓延して、蚕が壊滅的な被害を受けた[1]。そのためフランスに対して江戸幕府から蚕紙の緊急援助も行われている[2]。
脚注
- 蚕卵紙. コトバンクより2023年4月3日閲覧。
- “開港場物語(11)蚕種商人 農村出身者欧州へ”. 読売新聞. 2008年11月12日閲覧。
関連項目
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