複周波数電気車

複周波数電気車(ふくしゅうはすうでんきしゃ、ドイツ語:Zweifrequenztriebfahrzeu、英語:dual frequency motor vehicle)とは、鉄道車両のうち、周波数の異なる2種類の交流電源を、いずれか選択して電気の供給を受けることが可能な電気車(電気機関車、電車など)のことである[1]。

実例

日本
オーストリア
チェコ
  • 50Hz(25kV)電化を採用しているチェコ鉄道が、16.7Hz(15kV)電化を採用しているオーストリア連邦鉄道への乗り入れ用に導入している。
    • チェコ鉄道340型電気機関車
ハンガリー
  • 50Hz(25kV)電化を採用しているハンガリー国鉄及びラーバー鉄道が、16.7Hz(15kV)電化を採用しているオーストリア連邦鉄道への乗り入れ用に導入している。
    • ハンガリー国鉄・ラーバー鉄道1047型電気機関車(シーメンス製ユーロスプリンターES64U2)
    • ハンガリー国鉄5342形電車(タレント (鉄道車両)の一形式)
西ドイツ
  • 16+2⁄3Hz(15kV)電化を採用した西ドイツ国鉄が、50Hz(25kV)電化を採用するフランス国鉄及びルクセンブルク国鉄への乗り入れ用に導入していた。
    • 西ドイツ国鉄E320型電気機関車(1968年に182型に改番。下記ドイツ鉄道182型電気機関車とは別)
    • 西ドイツ国鉄E344型電気機関車(1968年に183型に改番)
    • 西ドイツ国鉄E310型電気機関車(1968年に181型に改番)
ドイツ
  • 西ドイツ国鉄を継承したドイツ鉄道[4]は、21世紀に入ってから車両メーカーによる機関車の共通仕様化にあわせ、複周波数電気車を導入している。
    • ドイツ鉄道182型電気機関車(シーメンス製ユーロスプリンターES64U2)
    • ドイツ鉄道185型電気機関車(ボンバルディア・トランスポーテーション製TRAXXの一形式)
ルクセンブルク
  • 50Hz(25kV)電化を採用しているルクセンブルク国鉄が、16.7Hz(15kV)電化を採用しているドイツ鉄道への乗り入れ用に導入している。
フランス
  • 50Hz(25kV)電化を採用したフランス国鉄が、16+2⁄3Hz(15kV)電化を採用した西ドイツ国鉄への乗り入れ用に導入していた。
    • フランス国鉄BB20100型電気機関車
スイス
スウェーデン
  • 16+2⁄3Hz(15kV)電化を採用しているスウェーデン国鉄(2001年に株式会社化してSJ ABとなる)が、50Hz(25kV)電化を採用するデンマーク国鉄への乗り入れ用に導入している。
デンマーク
  • 50Hz(25kV)電化を採用しているデンマーク国鉄が、16+2⁄3Hz(15kV)電化を採用するSJ ABへの乗り入れ用に導入している。
    • デンマーク国鉄EG型電気機関車(シーメンス製ユーロスプリンターES64U2)

脚注

  1. 日本工業規格(JIS)E 4001:2011「鉄道車両−用語」4.2.1.5 11505。英語及びドイツ語は“Electropedia”. 国際電気標準会議. 2014年6月19日閲覧。
  2. 曽根悟『新幹線50年の技術史』講談社〈ブルーバックス〉、2014年、57頁。ISBN 978-4-06-257863-9。
  3. 1995年10月16日正午に変更されるまでは、16+2⁄3Hzだった。
  4. 1995年10月16日正午に、大部分の地域において16+2⁄3Hzから16.7Hzに変更された。本記事では、同日以降は16.7Hzとして記述している。

参考文献

宇佐美吉雄「単相交流区間用複周波数機関車」『日本機械学會誌』第64巻第510号、社団法人日本機械学会、1961年7月、117頁、NAID 110002460144。

関連項目

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