証人保護プログラム

証人保護プログラム(しょうにんほごプログラム、: United States Federal Witness Protection Program, WITSEC)とは、アメリカ合衆国の法廷またはアメリカ合衆国議会における証言者を、暗殺などの報復措置(いわゆる「お礼参り」)から身辺を保護するための制度である。

訓練の様子

概要

法廷諮問委員会で、証言者を被告発者による報復から保護するために設けられた制度である。本制度はマフィアの「血の掟」によるお礼参りから証言者を保護する目的で設けられた。1960年代から部分的に始められ、1970年組織犯罪防止法により規定された。

該当者は裁判期間中、もしくは状況により生涯にわたって保護されることとなる。その間、住所の特定されない場所に、アメリカ合衆国連邦政府による極秘で最高レベルの国家機密で居住する。その際の生活費や報酬などは全額が連邦政府から支給される。内通者による情報漏洩の可能性を考え、パスポート運転免許、果ては社会保障番号まで全く新しいものが交付され完全な別人になる。

なお、被保護者の中でもとりわけ、アメリカ合衆国の国益に多大なる貢献をしたものは、相当裕福な経済的援助を受けることもある。居住の場所は、アメリカ合衆国内にとどまらず、ラテンアメリカ各国や、在外のアメリカ軍基地内、EU領内などのNATO軍の官舎等が割り当てられることも多々ある。

カリフォルニア州ニューヨーク州テキサス州などでは、さらに州独自の証人保護プログラムも備えている。

運用

2020年の時点で、制度が創設されて以来、約19,000人の証言者と家族が米連邦保安官によって保護されている[1]

ただし、全員が善良な市民というわけではなく、司法取引を行った犯罪者も多い。証人保護プログラムを創設したGerald Shurによると、被保護者の95%は「犯罪者と呼ぶべき存在」であるという[2]

連邦証人保護プログラムを扱ったフィクション

映画

テレビ作品

漫画

ゲーム

脚注

  1. U.S. Marshals Service Fact Sheet - Facts and Figures”. U.S. Marshals Service (2020年5月18日). 2020年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月18日閲覧。
  2. Inside the witness protection program”. CNN (2013年2月16日). 2019年7月3日閲覧。

関連項目

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