諫早パルファン

諫早パルファン(いさはやパルファン、Isahaya PARFUM)は、かつて長崎県諫早市にあった映画館。現在は貸ホール文化ホール 諫早パルファン(ぶんかホール - )として営業している。

諫早パルファン
Isahaya PARFUM
地図
情報
正式名称 諫早パルファン
旧名称 永楽座
諫早映画劇場
開館 1978年
閉館 2011年10月21日
最終公演劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」(柴﨑貴行監督)
収容人員 (2館合計)343人
設備 ドルビーデジタル/ドルビーステレオ
用途 映画上映
運営 ジスコ不動産株式会社
(施設管理者)
所在地 854-0013
長崎県諫早市栄町7-1
最寄駅 島原鉄道本諫早駅より徒歩3分

歴史

前身は戦前創業の芝居小屋「永楽座」(えいらくざ)。まだ諫早町だった1930年代の時点では、同町内の映画館は永楽座と喜楽館の2館のみであった[注 1]。その後1942年(昭和17年)、地元有志の出資によって映画館として再スタート[3]。1955年(昭和30年)6月には館内で発砲事件が発生し、1名が死亡、2名が重傷する悲劇も起こっている[4]

全国の映画館数がピークを迎えた1960年代には、館名を諫早映画劇場(いさはやえいがげきじょう)に改称しており[注 2]1970年代になってからも継続したが[注 3]、1978年(昭和53年)、老朽化が進んだ建物を取り壊し、地下1階地上5階建てのパルファンビルに改築。同ビルの3階と4階に2スクリーンの映画館「諫早パルファン」が入居し再オープン[2]。当初は「プラザ・ヤギ」「シネマ・ヤギ」というスクリーン名が付いていたが[注 4]、程なくしてスクリーン1・2に名称統一された[注 5]。だが1980年代後半になると、同じ諫早市栄町にあった銀線映画劇場は姿を消し[注 4][注 5]、同市内の映画館はパルファンのみとなっていた。

2000年代に入っても『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)[2]レッドクリフ』(ジョン・ウー監督)[9]等のヒット作を輩出する傍ら『精霊流し』(田中光敏監督)[10]といったアート系作品も希に上映していたが、長崎市内に開業したシネマコンプレックスの影響などで徐々に陰りが見え始め、2011年(平成23年)10月21日をもって映画館としての営業を終了[11]。跡地は諫早市に本社を置く不動産会社「ジスコ不動産」に売却され、翌2012年(平成24年)12月より「文化ホール 諫早パルファン」としてリニューアル。イベントホールとして活用されている。

データ

  • 所在地:長崎県諫早市栄町7-1
  • 観客定員数
    • スクリーン1(3階):140席
    • スクリーン2(4階):240席

※文化ホールとなってからは3階が144席、4階が216席となっている。

こども食堂

2016年(平成28年)6月15日には、諫早市初の『子ども食堂』が諫早パルファン1階にオープンした[12][13]。先述のジスコ不動産の社長によると、子供の貧困が社会問題になっていたのを知り、「温かい食事で(諫早の)子供たちを笑顔にしたい」と思い立ったのが開業のきっかけである[13]

毎月第2水曜日の16:30 - 19:00(JST)が基本的な営業時間で、パルファン内のほか、市内の公民館やホテルでも行うことがある[12]

脚注

注釈

  1. 1930年の映画館(九州地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[1][2]
  2. 1960年の映画館(九州地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[5]
  3. 1973年の映画館(九州地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[6]
  4. 1980年の映画館(九州地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[7]
  5. 1985年の映画館(九州地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[8]

出典

  1. 内外映画事業調査研究所『日本映画事業総覧 第4囘(昭和5年版)』 国際映画通信社、1930年。
  2. 諫早パルファン”. 港町キネマ通り (2011年9月). 2013年5月9日閲覧。
  3. 「老舗映画館、イメチェン」『朝日新聞』2008年3月30日
  4. 「映画館内で短銃うつ 長崎県諫早市 一名死亡、二名が重傷」『毎日新聞』1955年6月12日
  5. 『映画年鑑 1960年版 別冊 映画便覧 1960』時事通信社、1960年。
  6. 『映画年鑑 1973年版 別冊 映画便覧 1973』時事通信社、1973年。
  7. 日本映画製作者連盟配給部会『映画館名簿 1980年』時事映画通信社、1979年。
  8. 日本映画製作者連盟配給部会『映画館名簿 1985年』時事映画通信社、1984年。
  9. 劇場情報(上映劇場 レッドクリフPartⅡ)”. レッドクリフ (2009年4月3日). 2013年5月9日閲覧。
  10. 長崎県スケジュール”. 精霊流し. 日活. 2013年5月9日閲覧。
  11. 「タウンたうん 映画館『パルファン』休館 諫早 長崎」『毎日新聞』2011年11月10日
  12. こども食堂”. ジスコ不動産株式会社. 2021年1月27日閲覧。
  13. “諫早に初の子ども食堂 不動産会社、市中心部に”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2016年6月15日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/251931/ 2021年1月27日閲覧。

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