金融資本
概要
金融資本は、資本主義が帝国主義の段階に入った段階に出現する。19世紀末から20世紀にかけ、資本蓄積が進行する一方において、ヨーロッパの諸銀行が競争を重ねた結果、少数の巨大銀行が多額の貨幣資本を有する状態となった。株式会社制度の発展とも重なり、産業資本家の持つ産業資本は銀行資本と重なるところが多くなり、銀行資本も産業資本へと転化するようになる。
具体的には、銀行はその業務として企業の実態を把握し、産業に重役を送り込んで産業を支配する。産業もまた銀行株を所有して銀行経営に携わる。かくて銀行資本は産業資本に転化し、産業資本はその資本により銀行資本の担い手となる。このようにして、銀行資本と産業資本は合体し、金融資本を作り上げることになる。
このような性質から、金融資本は銀行資本のみ、あるいは産業資本のみで成り立つものではなく、相互が作用しあって初めて成立するもの、と一般にされている。
金融資本は、やがて独占資本へと転化していく。
歴史
関連文献
- ヒルファーディング『金融資本論』(岡崎次郎訳、岩波文庫)
関連項目
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