鳩山会館
鳩山会館(はとやまかいかん)は、内閣総理大臣を務めた鳩山一郎の邸宅を記念館として一般に公開したものである。東京都文京区音羽にあることから音羽御殿(おとわごてん)の通称で知られ、戦後政治史の舞台の一つに数えられている。

現在は、修復を加えて記念館として一般に公開され、往時の応接室や居間、鳩山家歴代の愛用品、記念品等を見学することができる[1]。
沿革
鳩山一郎の父・和夫が1891年(明治 24年)2月、牛込区東五軒町から小石川区音羽に転居し[2]、以来、鳩山家は音羽に居を構えてきた。
現在も残る建物は関東大震災直後の1924年、鳩山一郎の私邸として建設されたものである。一郎の高等師範学校附属中学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)時代からの友人で当時の代表的建築家、岡田信一郎の設計による。
施設概要
![]() |
![]() | |
鳩の装飾 |
木菟の装飾 |
当時としては珍しい鉄筋コンクリート造の洋館で、各所にハトやミミズクなど鳥をモチーフにした装飾が施されている。
設計者の岡田信一郎は様式建築を得意とし、その手腕は鳩山邸でも発揮されている。アダム・スタイルの応接間など、イギリスの邸宅を思わせるが1階部分では部屋の境の扉を大きく開くことで各室を連続して使用することができ、日本家屋のような開放的な空間を作り出している。
2階の記念室は撮影禁止となっているが、応接室や庭園などの撮影は自由である(2018年現在)。
1階

.jpg.webp)
- 応接室
- 3つの応接室が並んでいる。当初は(西側から)応接間、居間、食堂として用いられていた。
- サンルーム
- 建物の南端に位置しており、ここから庭に出ることができる。
2階
その他
.jpg.webp)

- ステンドグラス
- 玄関上部、応接間、居間などにステンドグラスが多用されている。階段の踊り場部分には、五重塔の上を鳩が舞う図柄の大きな作品がある。工芸家小川三知の作品。
- 庭園
- イギリス風の中庭[1]。周囲に植えられた色取り取りの花が楽しめる。
- 鳩山和夫・春子像
- 庭園の一角に鯉の泳ぐ水場があり、その脇に1931年建立。和夫・春子は一郎の両親。台座の上にある和夫の胸像の横に春子が腰をかけているという構成で、「画中画ならぬ彫刻中彫刻」[3] といった趣きになっている。彫刻家朝倉文夫の作品。
- 鳩山和夫は早稲田大学校長や衆議院議長を歴任(1911年没)。鳩山春子(旧姓・田賀)は共立女子職業学校(のちの共立女子学園・共立女子大学)の創設者の一人。
行事
会館では毎年4月には観桜会が催される。中央政界の重要人物が多く出席することから、多くの報道機関がこの観桜会に注目している。2001年4月3日に鳩山由紀夫の主唱で開催された観桜会では鳩山が所属する民主党の議員のみならず、日本共産党の志位和夫や社会民主党の土井たか子が出席した。
ロケ地として利用した主な作品
アニメ
- THE IDOLM@STER(2011年、TBS)
- 少年メイド(2016年、TBS)
- ラブライブ!スーパースター!!(2021年、NHK)
アクセス
ゴスロリファッション雑誌で紹介されたことから、愛好者のファッション撮影目的での来館が急増するともにトラブルも多発した。このため2004年春以降、そうした衣服を身につけた客の入館が規制されている[4]。
岡山県勝山との関係
鳩山家の祖先は17世紀から三浦氏の家臣で、1764年、三浦氏の国替えに伴って三河国西尾(現在の愛知県)から岡山県勝山へ移った。以後、代々三浦家に仕え、主に江戸藩邸勤めをしていた。 鳩山会館で流れているビデオでは「鳩山家の先祖、鳩山重右衛門博房は、作州勝山藩の江戸留守居役をしておりました。博房の四男とした生まれた和夫は…」と紹介している[1]。
出典
- 岡山県ホームページ - 鳩山会館
- 鳩山春子『我が自叙伝』。
- 美術史家木下直之が「松本順・石黒忠悳像」を評した言葉(木下編『博士の肖像』1998年)。
- 鳩山会館の苦悩…ゴスロリ軍団との闘い
- 鳩山邦夫氏の所得、歴代最高の29億円! 相続した株式売却、アベノミクスの恩恵



