布都御魂
表記
佐士布都神の「さじ(佐士)」は「さひ(佐比=刀の古語)」の誤記と見られている[2]。他方、神名データベース(國學院大學)では、「指」を濁音化したもの、または両側からすぼまった状態をあらわす「狭」という説を載せている[1]。
名称にある「ふつ」とは、「断ち切る様」をいう[3]。
伝承
建御雷神(たけみかずちのかみ)はこれを用い、葦原中国(あしはらのなかつくに)を平定した。神武東征の折り、ナガスネヒコ誅伐に失敗し、熊野山中で危機に陥った時、高倉下が神武天皇の下に持参した剣が布都御魂で、その剣の霊力は軍勢を毒気から覚醒させ、活力を得てのちの戦争に勝利し、大和の征服に大いに役立ったとされる。
神武の治世にあっては、物部氏、穂積氏らの祖と言われる宇摩志麻治命(うましまじのみこと)が宮中で祭ったが、崇神天皇の代に至り、同じく物部氏の伊香色雄命(いかがしこおのみこと)の手によって石上神宮に移され、御神体となる。同社の祭神である布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)は、布都御魂の霊とされる。
現存品
脚注
- “佐士布都神”. 神名データベース. 國學院大學. 2024年4月29日閲覧。
- 飯田道夫 『庚申信仰 庶民宗教の実像』 人文書院 2刷1990年 p.121
- 『広辞苑』 第六版 岩波書店
- 『新鹿島神宮誌 改訂版』 鹿島神宮社務所編 (2004)。pp.70–72。
外部リンク
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.