高木浩光

高木 浩光(たかぎ ひろみつ、1967年3月3日[注釈 1] - )は、日本のセキュリティ研究者。博士(工学)名古屋工業大学)。産業技術総合研究所サイバーフィジカルセキュリティ研究センター主任研究員。ネット上では「ひろみちゅ」という愛称で呼ばれることもある。

高木 浩光たかぎ ひろみつ
国籍 日本の旗 日本
教育 名古屋工業大学大学院工学研究科博士後期課程 修了
業績
専門分野 情報セキュリティ
勤務先 産業技術総合研究所 サイバーフィジカルセキュリティ研究センター[1]
受賞歴 第3回情報セキュリティ文化賞受賞[2]

企業ウェブサイトにおけるセキュリティホールの指摘や改善策を提言している。第3回情報セキュリティ文化賞受賞[2]

人物

主にウェブRFID日本における携帯電話スマートフォンのサービスにどのような問題点があるかを指摘し、改善検討の必要性を訴える活動を行っている。自身のブログやTwitterで意見を表明するほか、各種情報セキュリティに関するセッションのパネリストや講演を行っている。

平成23年6月14日の国会法務委員会において情報セキュリティ専門家の参考人として意見陳述を行った[3]

RFIDの利用とプライバシーの問題について[4]や、行動ターゲティング広告[5]についてまとめ、「NIKKEI NET:IT-PLUS」に寄稿して問題提起を行った。

ITシステム開発者向けに「サニタイズ言うなキャンペーン」を展開[6][7]、「オレオレ証明書[注釈 2]」問題の啓蒙を行った。

情報セキュリティに関連した事件について意見を表明することも多く、岡崎市立中央図書館事件においては市民団体主催のフォーラムで基調講演[8][9]を行い、朝日新聞社にてインタビュー記事[10] が掲載された。

情報処理技術者試験の試験委員を務めている[11]

経歴

主要論文

  • 高木浩光, 「細粒度並列計算のための同期機構と静的スケジューリング」 名古屋工業大学 博士論文, 甲第128号, 1994年, NAID 500000107138
  • 有田隆也, 高木浩光, 河村忠明, 曽和将容「PNプロセッサにおけるフロー制御方式について」『全国大会講演論文集』第39巻、1989年10月、1896-1897頁、NAID 110002895631
  • 高木浩光「問題が持つ先行関係のみを保証する高速な静的実行順序制御機構の構成法」『並列処理シンポジウム JSPP'90 論文集』1990年、57-64頁、NAID 80005203501
  • 高木浩光「実行タイミングの動的変動に強い静的プロセッサスケジューリングアルゴリズム」『電子情報通信学会技術研究報告』第90巻、1990年、23-29頁、NAID 80005579248
  • 有田隆也, 伊藤広明, 高木浩光, 曽和将容「PNプロセッサの機能分割とトークン通信に関する評価」『全国大会講演論文集』第41巻、1990年9月、145-146頁、NAID 110002881167
  • 高木浩光, 有田隆也, 曽和将容「実行タイミングの動的変動に強い静的スケジュール法「DP-DTSP」の特性評価」『全国大会講演論文集』第42巻、1991年2月、68-69頁、NAID 110002887086
  • 高木浩光, 有田隆也, 曽和将容「問題が持つ先行関係のみを保証する高速な静的実行順序制御機構」『情報処理学会論文誌』第32巻第12号、情報処理学会、1991年12月、1583-1592頁、ISSN 1882-7764NAID 110002723276
  • 高木浩光, 有田隆也, 川口喜三男, 曽和将容「バリア同期のためのタスクスケジューリングアルゴリズムとその性能評価」『情報処理学会研究報告』、情報処理学会、1994年、73-80頁、NAID 110002775287
  • 小林弘明, 高木浩光, 有田隆也, 川口喜三男, 曽和将容「概念制約式を用いたプログラミングを可能にするコンパイル手法」『全国大会講演論文集』第48巻、1994年3月、285-286頁、NAID 110002872942
  • 金岡弘記, 高木浩光, 有田隆也, 川口喜三男「命令再構成型VLIWプロセッサV++における適応型再構成戦略」『全国大会講演論文集』第48巻、1994年3月、121-122頁、NAID 110002873454
  • 高木浩光「細粒度スケジューリング方式研究のためのオープンな評価システム」『情報処理学会研究報告. ARC,計算機アーキテクチャ研究会報告』第120巻、情報処理学会、1996年10月、31-36頁、ISSN 09196072NAID 110002775374
  • 中田秀基, 高木浩光, 松岡聡, 長嶋雲兵, 佐藤三久, 関口智嗣「Ninfによる広域分散並列計算」『情報処理学会研究報告. HPC,[ハイパフォーマンスコンピューティング]』第65巻、情報処理学会、1997年3月、9-14頁、NAID 110002932007
  • 中田秀基, 高木浩光, 松岡聡, 長嶋雲兵, 佐藤三久, 関口智嗣「Ninfによる広域分散並列計算」『情報処理学会論文誌』第39巻第6号、情報処理学会、1998年6月、1818-1826頁、ISSN 1882-7764NAID 110002722196
  • 竹房あつ子, 小川宏高, 松岡聡, 中田秀基, 高木浩光, 佐藤三久, 関口智嗣, 長嶋雲兵「複数クライアントによるLAN/WANでのNinfの性能」『情報処理学会論文誌』第39巻第6号、情報処理学会、1998年6月、1827-1838頁、ISSN 1882-7764NAID 110002722197
  • 高木浩光, 松岡聡, 中田秀基, 関口智嗣, 佐藤三久, 長嶋雲兵「Javaによる大域的並列計算環境Ninflet」『情報処理学会論文誌』第40巻第5号、情報処理学会、1999年5月、2203-2214頁、ISSN 1882-7764NAID 110002724966
  • 高木浩光「クロスサイトスクリプティング攻撃に対する電子商取引サイトの脆弱さの実態とその対策」『情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会』2001年、NAID 10011473886
  • 高木浩光「IT コマースの脆弱な現実と危機回避に向けた展望」『第63回全国大会講演論文集』第2001巻第1号、2001年9月、629-632頁、NAID 170000167139
  • 高木浩光「プライバシー問題の解決が難しいのはなぜか」『コンピュータ犯罪に関する白浜シンポジウム報告書』第8巻、コンピュータ犯罪に関する白浜シンポジウム実行委員会、2004年、54-67頁、doi:10.11505/shirahama.8.0.54.0NAID 130005032119
  • 高木浩光「ユビキタス社会に潜むプライバシーの落とし穴 前編 RFIDタグのプライバシー問題」『Computer & network LAN』第22巻第1号、オーム社、2004年1月、73-79頁、ISSN 13482378NAID 80016332305
  • 高木浩光「情報社会における脆弱性にかかわる研究動向:2.情報システムを構成する基盤技術における脆弱性3.Webアプリケーションにおける脆弱性」『情報処理』第46巻第6号、2005年6月、636-642頁、NAID 170000058912
  • 高木浩光「不正アクセス行為の2つの文理解釈について」『情報ネットワーク・ローレビュー』第5巻、商事法務、2006年5月、30-43頁、NAID 40015433727
  • 高木浩光「岡崎市立図書館事件とその教訓 (特集 本と自治体の関係・明と暗)」『地方自治職員研修』第44巻第3号、公職研、2011年3月、32-34頁、ISSN 13413929NAID 40018269152
  • 島岡政基, 松本泰, 高木浩光「技術が社会基盤となるとき,我々は何をすべきか:~ウェブにおけるPKI応用の例に学ぶ~」『電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン』第6巻第2号、電子情報通信学会、2012年、138-147頁、doi:10.1587/bplus.6.138NAID 130002577379
  • 高木浩光, 山口利恵, 渡辺創「国家による個人識別番号とその利用システムのあり方 : プライバシーの観点から (情報通信マネジメント)」『電子情報通信学会技術研究報告= IEICE technical report : 信学技報』第59巻第3号、電子情報通信学会、2013年、171-184頁、doi:10.2323/jgam.59.171ISSN 0022-1260NAID 110009770625
  • 高木浩光「個人情報保護から個人データ保護へ――民間部門と公的部門の規定統合に向けた検討(1)」『情報法制研究』第1巻、情報法制学会、2017年、88-99頁、doi:10.32235/alis.1.0_88ISSN 2433-0264NAID 130007723576
  • 高木浩光「個人情報保護から個人データ保護へ:民間部門と公的部門の規定統合に向けた検討(4)」『情報法制研究』第7巻、情報法制学会、2020年、78-102頁、doi:10.32235/alis.7.0_78ISSN 2433-0264NAID 130007852619

脚注

注釈

  1. 高木の本当の生年月日であるかは不明。高木浩光 (2012年3月3日). ID番号は秘密ではない。秘密でないが隠すのが望ましい。なぜか。”. 2015年7月17日閲覧。 “俺、実は今日が誕生日なんだ……。” および 高木浩光 (2013年3月3日). Hiromitsu Takagi on Twitter”. 2015年7月17日閲覧。 “1年前これ書いたんだけど、信じてくれた人はいなかったようで。” による。
  2. オレオレ証明書の名称は高木が考案したものではなく、高木のブログの読者が考案したものを高木が広めたもの。「民間ブランドが行政機関には無益なのならVeriSign独占化を避けるべき」 高木浩光@自宅の日記 2005年1月15日を参照

出典

  1. https://twitter.com/TakagiHiromitsu
  2. 第3回「情報セキュリティ文化賞」受賞者決定 情報セキュリティ大学院大学 2007年1月30日
  3. 国会法務委員会 平成23年6月14日 参議院議事録 177回参議院法務委員会16号
  4. 固定IDは"デジタル化された顔"――プライバシー問題の勘所 2003年4月22日にNIKKEI NETに掲載されたものを転載
  5. 行動ターゲティング広告はどこまで許されるのか 2008年10月16日にNIKKEI NETに掲載されたものを転載
  6. 「サニタイズ言うなキャンペーン」とは何か 高木浩光@自宅の日記 2005年12月27日
  7. 続・「サニタイズ言うなキャンペーン」とは高木浩光@自宅の日記 2006年1月15日
  8. 「Librahack事件」を総括する基調講演の資料が公開される Impress やじうまWatch 2011年1月17日
  9. 基調講演 "Librahack"事件を総括する 2010年12月18日 Internet Archive
  10. 岡崎図書館事件はまだ終わっていない2011年1月18日付 2012年7月11日閲覧
  11. 情報処理技術者試験委員
  12. 高木浩光, 「細粒度並列計算のための同期機構と静的スケジューリング」 名古屋工業大学 博士論文, 甲第128号, 1994年, NAID 500000107138
  13. 高木浩光のTwitter 2013年7月1日 23:49の発言
  14. 高木浩光 (2013年7月1日). 異動のご挨拶”. 高木浩光@自宅の日記. 2013年7月2日閲覧。
  15. FIT2017 第16回情報科学技術フォーラム”. 2020年6月27日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク

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