鳳閣寺
鳳閣寺(ほうかくじ)は、奈良県吉野郡黒滝村にある寺院で、真言宗鳳閣寺派の本山である。山号は百螺山。本尊は如意輪観音。
| 鳳閣寺 | |
|---|---|
![]() 本堂 | |
| 所在地 | 奈良県吉野郡黒滝村大字鳥住90 |
| 位置 | 北緯34度19分52.1秒 東経135度51分57.1秒 |
| 山号 | 百螺山 |
| 宗派 | 真言宗鳳閣寺派 |
| 本尊 | 如意輪観音 |
| 創建年 | 伝 白鳳6年(678年) |
| 開基 | 伝 役小角 |
| 中興年 | 伝 寛平7年(895年) |
| 中興 | 伝 聖宝 |
| 文化財 |
鳳閣寺廟塔(国の重要文化財) 聖宝倚像、日蔵上人坐像(村文化財) |
| 法人番号 | 6150005007391 |
歴史
寺伝によれば、飛鳥時代の白鳳6年(678年)に天皇の命令によって役小角が開き、寛平7年(895年)に聖宝が中興したとされる。江戸時代の元禄13年(1700年)、醍醐寺三宝院に属して修験道当山派を支配する「諸国総袈裟頭」の寺として、明治5年(1872年)の修験道廃止令までおおいに栄えた。
境内
黒滝村の中心部から北へ向かい、地蔵峠を越えた先の鳥住集落の東方、百貝岳(860メートル)の山腹に位置する。地理的には吉野山の南側に位置する。
境内には本堂の他、石柵、梵鐘、社務所がある。また稲荷神や地蔵菩薩などが祀られている。
聖宝の廟塔とされる宝塔は庫裏の裏より百貝岳に至る山道の途中にある(当寺より0.6km)。なお、庫裏の裏には宝塔のレプリカがある。
文化財

鳳閣寺廟塔
重要文化財(国指定)
- 鳳閣寺廟塔
- 百貝岳中腹に位置する鳳閣寺から200メートルほど登ったところに所在する。聖宝の廟塔と伝えられるが製作年期から聖宝の供養塔と思われる[1]。総高は268.0センチメートルの石造で、台座格狭間刻銘より正平24年(1369年)に薩摩権守行長により作られたことがわかる。薩摩権守行長の作品は本廟塔の他は知られないが、鎌倉時代初期に来日した中国明州出身の石工のひとり伊行末の末裔と考えられている[2]。廟塔は花崗岩製で塔身、受座、亀趺、台座からなり、亀趺は方座から亀の頭尾四足を出した珍しい形である。塔身部分の二重垂木、扉部など細部に至るまでこの時期の木製廟塔の特徴を精巧に模したもので、相輪から基礎の台座まで造立当初の姿をとどめており、当時の木製廟塔の遺例が少ない現在においては、当時の廟塔建築様式を知るうえでも貴重である[3]。
所在地
- 奈良県吉野郡黒滝村大字鳥住90
ギャラリー
本堂
本堂
鐘楼
廟塔の覆屋
脚注
- 『黒滝村の仏像』p.91(張洋一)
- 『黒滝村の仏像』p.92(張洋一)
- 『黒滝村の仏像』pp.90-92(張洋一・河村健史).
- 『黒滝村の仏像』pp.5(鈴木喜博), 75-78(鈴木喜博・河村健史).
- 『黒滝村の仏像』pp.5-6(鈴木喜博), 82-84(張洋一・河村健史).
- 火渡り(大和路アーカイブ)、報告:鳳閣寺夜祭り 2011年7月27日(京都醍醐寺)
参考文献
- 奈良県教育委員会文化財保存課・黒滝村教育委員会事務局 編『黒滝村文化財調査報告 黒滝村の仏像』黒滝村教育委員会 平成7年3月31日 NCID BN13056772
外部リンク
- 文化財 - 黒滝村WEBサイト
- 奈良のむかしばなし 百貝岳の大蛇(県民だより平成22年11月号)
- 「日本の歴史・文化が息づく吉野山を越えて黒滝へ」ルート詳細 - 歩く・なら
- 鳳閣寺廟塔 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
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