2008 HJ

2008 HJ は、アポロ群に属する小惑星の1つで[2]、太陽系内で初めて発見された自転周期が1分以内の天体である。

2008 HJ
仮符号・別名 2008 HJ
分類 地球近傍小惑星[1]
軌道の種類 アポロ群[2]
地球横断小惑星
火星横断小惑星
天文学上の意義
意義 初の自転周期1分以内の天体
理論値と観測値の一致[1]
発見
発見日 2008年4月24日[3]
発見者 LINEAR
発見方法 自動検出
軌道要素と性質
元期:TDB 2456200.5
(2012年9月30.0日[2])
軌道長半径 (a) 1.6319 ± 0.0002 AU[2]
近日点距離 (q) 0.967518 ± 0.000010 AU[2]
遠日点距離 (Q) 2.2963 ± 0.0001 AU[2]
離心率 (e) 0.40713 ± 0.00009[2]
公転周期 (P) 761.5 ± 0.2 日
(2.08 年)[2]
平均軌道速度 0.4748 ± 0.0001 度/日[2]
軌道傾斜角 (i) 000.9268 ± 0.0001 度[2]
近日点引数 (ω) 204.0568 ± 0.0006 度[2]
昇交点黄経 (Ω) 047.5020 ± 0.0009 度[2]
平均近点角 (M) 030.7 ± 0.2 度[2]
前回近日点通過 JED 2456136.0 ± 0.7
(2012年7月27日)
次回近日点通過 JED 2456897.5 ± 0.5
(2014年8月27日)[2]
物理的性質
長短径 24 m × 12 m[1][4]
質量 1.9 × 107 kg[5]
5 × 106 kg[1][4]
自転周期 0.01185 時間
(42.66 )
絶対等級 (H) 25.8[2]
衝突のリスク
トリノスケール 0[5]
パレルモスケール 最大:-4.71
累計:-4.26[5]
衝突確率 0.029 %[5]
衝突速度 13.45 km/s[5]
衝突エネルギー 410 キロトン[5]
(1.7 × 1015 J)
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軌道の性質

2008 HJは、2008年4月24日LINEARで発見された。5日後の4月29日に、イギリスのアマチュア天文家リチャード・マイルズがオーストラリアにあるサイディング・スプリング天文台フォークス南望遠鏡を遠隔操作して行なった観測によって、2008 HJ の明るさが42.66秒ごとに変化することを発見した[1][4]。これは、2008 HJ が42.66秒周期で自転することを示しており[2]、当時知られていた太陽系の天体の中では最速である。これ以前に確認されていた最速の自転周期は 2000 DO8の78秒であり、2008 HJ はそれより40%以上も短く、1分以内に自転するものとしては太陽系内で初めての発見であった[1][4]。のちに、この最速記録は 2010 WA の31秒に抜かれる事になる。

2008 HJ は地球近傍小惑星でもある[2][1]。自転周期の観測が行われたのは地球への最接近時で、地球から107万kmのところを通過している[2]。ちなみにこのときにはがより接近しており、地球への最接近からほぼ8時間後、月から87万kmのところを通過している[2]。2008 HJ の軌道は、近日点地球軌道とほぼ一致しており、遠日点火星軌道を超えて小惑星帯の内側にある。公転周期は約2年、761日であるが、2008 HJの自転周期を基準にすれば154万日以上経過していることになる。

物理的性質

2008 HJ は24メートル×12メートルと極めて小さな天体である。自転周期は20メートル級の天体の自転周期の理論値と完全に一致しており、数十メートル級の天体には自転周期が1分以内のものがまだ多くあると考えられる。質量は5000トンを超えると見られている[1][4]

関連項目

出典

  1. 1分以内に昼夜が巡る小惑星 AstroArts
  2. (2008 HJ) JPL Small-Body Database Browser
  3. MPEC 2008-H26 : 2008 HJ MPEC
  4. Record spin for newfound asteroid BBC
  5. 2008 HJ Earth Impact Risk Summary”. NASA Near Earth Object Program. 2014年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月8日閲覧。
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