AKSM-802

AKSM-802ベラルーシ語: АКСМ-802)は、ベラルーシ輸送用機器メーカーであるベルコムンマッシュが展開する路面電車車両。車内の一部が低床構造となっている超低床電車(部分超低床電車)である[1]

AKSM-802
АКСМ-802
AKSM-802(パヴロダル市電向け車両)
基本情報
製造所 ベルコムンマッシュ
製造年 2014年 -
投入先 ナヴァポラツク市電パヴロダル市電
主要諸元
編成 ボギー車(単車)
軌間 1,524 mm
電気方式 直流550 V
架空電車線方式
最高速度 62 km/h
起動加速度 1.24 m/s2
車両定員 165人(着席28人)
(乗客密度8人/m2時)
車両重量 19.3 t
全長 15,500 mm
全幅 2,500 mm
床面高さ 350 mm(低床部分)
750 mm(高床部分)
(低床率37 %)
車輪径 620 mm
主電動機 誘導電動機
主電動機出力 50 kw
出力 200 kw
制御方式 VVVFインバータ制御IGBT素子)
備考 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。

概要・運行

ベルコムンマッシュは2008年以降、車内の80 %が低床構造となっている3車体連接車AKSM-843を展開している。だが都心部の大量輸送を前提とした設計であるため、顧客によっては定員数の多さや生産コストの高さが課題となっていた。そこで、AKSM-843を基に、安価な車両が求められる中小都市向けの車両として設計されたのがAKSM-802である[1][2][5][6]

1両(単行)による運転を前提としたボギー車で、ループ線が存在する路線に合わせて運転台は片側のみに設置され、乗降扉(両開き式プラグドア)も右側面に3箇所存在する。ベルコムンマッシュが展開していた従来型のボギー車の運用実績を基に構体台車の剛性や強度が見直され、故障頻度の大幅な減少が図られている他、重量も抑えられている。また、複合材料によって構成された外板は、事故や火災によって損傷した際には容易に交換可能な構造となっている[1][2]

車内は中央部分が床上高さ360 mmの低床構造になっており、この部分には車椅子利用客向けのフリースペースが存在している。動力台車が存在する両端は2段のステップを介する高床構造となっているが、従来の車両(920 mm)から720 mmに床上高さが抑えられている。全体の低床率は37 %である[1][2]

動力台車には出力50 kwの誘導電動機が2基づつ設置され、IGBT素子を用いたVVVFインバータ制御方式の制御装置によって速度の制御が行われる。これらを含めた電気機器は双方向ネットワークシステム「CAN」による自動診断が実施される。また、顧客からの要望に基づいて監視カメラ空調装置GPSなどの機器も搭載可能である[2]

2014年に最初の車両が完成し、試験を経て2023年現在以下の都市に導入が行われている[2]

形式 都市 導入車両数 備考・参考
AKSM-802 ベラルーシ ナヴァポラツク
(ナヴァポラツク市電)
1両 [3]
ロシア連邦 ヴォルゴグラード
(ヴォルゴグラード市電)
(ヴォルゴグラード・メトロトラム)
10両(予定) [7]
AKSM-802E ロシア連邦 バルナウル
(バルナウル市電)
10両 断熱性の向上を始めとした設計変更を実施[4][8][9][10][11]
カザフスタン パヴロダル
(パヴロダル市電)
23両

脚注

注釈

    出典

    1. TRAM MODEL 802 (英語). Belkommunmash. 2020年4月27日閲覧。
    2. "Модель 802" - новый недорогой полунизкопольный трамвай от "Белкоммунмаша"”. ООО "Бонусторг" (2014年11月13日). 2020年4月27日閲覧。
    3. МІНІСТЭРСТВА ТРАНСПАРТУ І КАМУНІКАЦЫЙ РЭСПУБЛІКІ БЕЛАРУСЬ Наваполацкае транспартнае камунальнае ўнітарнае прадпрыемства "Трамвайны парк"”. НТКУП «ТРАМВАЙНЫЙ ПАРК». 2020年4月27日閲覧。
    4. В ПАВЛОДАРЕ ТРАМВАЙ МОДЕЛИ 802 ВЫШЕЛ НА МАРШРУТ”. белорусским (2017年12月12日). 2020年4月27日閲覧。
    5. TRAM MODELS 843 AND 84300M (英語). Belkommunmash. 2020年4月27日閲覧。
    6. Roster BKM 843 (英語). Urban Electric Transit. 2020年4月27日閲覧。
    7. Роман Мерзляков (2018年1月18日). Беларусь поставит в Волгоград 10 скоростных трамваев”. ФГБУ «Редакция «Российской газеты». 2020年10月8日閲覧。
    8. Аким области показал, как будут выглядеть новые трамваи”. Новости Павлодар-онлайн (2017年10月20日). 2020年4月27日閲覧。
    9. Казахский Павлодар закупает за средства ЕБРР такие же трамваи, как Одесса”. Пассажирский Транспорт (2017年12月12日). 2020年4月27日閲覧。
    10. Павел Яблоков (2022年12月5日). Трамвай «МиНиН» заменит возрастные вагоны Нижнего Новгорода”. TR.ru. 2023年2月28日閲覧。
    11. Дарья Гербер (2023年11月21日). Новые трамваи — в Барнаул, Мозырь, Новотроицк, Ярославль и на Южный Урал: поставки и планы”. TR.ru. 2023年11月23日閲覧。

    外部リンク

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