チャールズ・バベッジ研究所

チャールズ・バベッジ研究所Charles Babbage Institute、CBI)は、ミネソタ大学にある情報技術史に特化した研究センターであり、特に1935年以降のデジタルコンピュータプログラミング/ソフトウェアコンピュータネットワークを専門としている。19世紀のイギリスでプログラム可能なコンピュータ(解析機関)を発明したチャールズ・バベッジの名を冠している[1]ミネソタ州ミネアポリスにあるミネソタ大学図書館にある。

活動

紙媒体電子媒体で重要な歴史資料を収集・保管するのに加え、情報技術史の研究成果を出版し、国際的な研究促進に寄与している。CBIはまた、その分野や関連する話題(資料の保存方法など)について研究を牽引してきた。そのために大学院生の奨学金制度[2]や研究のための旅費の援助[3]などを行い、学会やワークショップを開催し、公的計画に参加している。また、情報技術史についての情報センターの役割も果たしている。

さらに研究者にとって価値があるのは、400近くにおよぶオーラル・ヒストリーのインタビューのコレクションである。この分野の重要な先駆者へのオーラル・ヒストリーの聴き取りをCBIのスタッフや協力者が行ってきた。初期のコンピュータ開発は文書化が不十分だったため、それらオーラル・ヒストリーは非常に重要な資料となっている。ある研究者はCBIのオーラル・ヒストリー群を「コンピューティングの歴史家にとって非常に貴重な資料」だとしている[4]。CBIのオーラル・ヒストリーはほとんどが文章に書き起こされており、オンラインで入手可能となっている[5]

収集した資料には手書き資料、職能団体の記録、企業の記録(バロースコントロール・データなどの企業の記録)、業界誌、その他の定期刊行物、古いシステムのマニュアルやパンフレット類、写真や映像、その他様々な貴重な資料がある。

研究資料

CBIは以下のような「組織」についての資料を研究用に保管している。

さらにCBIはコンピュータ関連の著名な研究者の論文を収集している。

歴史

1978年、Erwin Tomash らが国際チャールズ・バベッジ協会を設立したのが起源で、当初はカリフォルニア州パロアルトを本拠地としていた。

1979年、米国情報処理学会連合会 (AFIPS) が同協会の後援者となり、チャールズ・バベッジ研究所に改称。

1980年、ミネソタ大学が後援する契約を締結し、CBIは同大学に移転。1989年、同大学の研究部門として組み込まれた。

脚注

  1. William Aspray, "Leadership in Computing History: Arthur Norberg and the Charles Babbage Institute." IEEE Annals of the History of Computing, 29(4) (October–December 2007): 16–26.
  2. Adelle and Erwin Tomash Graduate Fellowship
  3. Arthur L. Norberg Travel Fund
  4. M. Mitchell Waldrop, The Dream Machine: J.C.R. Licklider and the Revolution That Made Computing Personal (2001): quote p. 483.
  5. Oral histories, Charles Babbage Institute, University of Minnesota.
  6. Center for Y2K and Society は、2000年問題の社会的影響に対応すべく設立された非営利団体
  7. シリコンバレーのビジネスおよびテクノロジーに関するフォーラム
  8. Diebold Group, Inc. は1950年代創業のコンピュータやオートメーションを専門とするコンサルティング会社
  9. International Y2K Cooperation Center は2000年問題に対応すべく創設された国連の機関
  10. SHARE, Inc. は、IBM 701 のユーザーグループを母体とする団体
  11. USE, Inc. はUNIVACのユーザーグループ

出版物など

CBI主催の出版物 (PDFファイル)

CBIによるコンピュータ史関連の復刻版シリーズ

  • Volume 1: The Preparation of Programs for an Electronic Digital Computer by Maurice Wilkes, David Wheeler, and Stanley Gill; (original 1951); reprinted with new introduction by Martin Campbell-Kelly; 198 pp.; illus; biblio; bios; index; ISBN 0-262-23118-2.
  • Volume 2: Babbage's Calculating Engines by H. P. Babbage (1889). New introduction by Allan G. Bromley; 8½" × 11"; 294pp.; illus; notes; biblio; ISBN 0-262-02200-1
  • Volume 3: Handbook of the Napier Tercentenary Celebration or Modern Instruments and Methods of Calculation edited by E. M. Horsburgh; (1914); New introduction by M. R. Williams; 8½" × 11"; 384 pp.; illus; notes; ISBN 0-262-08141-5
  • Volume 4: High Speed Computing Devices by the Staff of Engineering Research Associates; (1950); New introduction by Arnold A.Cohen; 6" × 9"; 493 pp.; illus; biblio; bios; index; ISBN 0-262-08152-0
  • History of Binary and Other Nondecimal Numeration by Anton Glaser; (1981); 6" × 9"; 218 pp; illus.; index; ISBN 0-938228-00-5

CBIスタッフの出版物一覧

関連項目

外部リンク

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