EDEN/エデン (2014年の映画)

EDEN/エデン』(Eden)は2014年フランス青春ドラマ映画ミア・ハンセン=ラヴが監督をつとめ、またスヴェン・ハンセン=ラヴと共同で脚本を執筆し、フェリックス・ド・ジヴリポーリン・エチエンヌが主演をつとめた。ミア・ハンセン=ラヴ監督が8歳年上の実の兄スヴェンをモデルに、パリの音楽シーンを駆け抜けた1人のDJの成功と挫折を描いている[3]

EDEN/エデン
Eden
監督 ミア・ハンセン=ラヴ
脚本
  • ミア・ハンセン=ラヴ
  • スヴェン・ハンセン=ラヴ
製作 シャルル・ジリベール
出演者
音楽 ダフト・パンク
ジョー・スムース
フランキー・ナックルズ
テリー・ハンター
撮影 ドゥニ・ルノワール
編集 マリオン・モニエ
製作会社
配給
  • フランスの旗 アド・ヴィタム・ディストリビューション
  • 日本の旗 ミモザフィルムズ
公開
  • カナダの旗 2014年9月5日TIFF
  • フランスの旗 2014年11月19日
  • 日本の旗 2015年9月5日
上映時間 131分
製作国 フランスの旗 フランス
言語
  • フランス語
  • 英語
製作費 €5,170,722[1]
興行収入 世界の旗 $507,914[2]

2014年のトロント国際映画祭の特別公開部門にて初公開され[4]、第52回ニューヨーク映画祭[5]ロンドン映画祭などで上映された[6]。アメリカ合衆国では2015年の6月19日に劇場公開された[7]

ストーリー

若いフランス人大学生のポール・ヴァレーはレイヴに行くことを楽しんでいた。やがて友達のスタンと共にチアーズというDJデュオを組む。同時期に別の友達のギィ・マンとトマが後のダフトパンクとなるDJデュオを組む。ポールは物書きを目指していたが、DJとしてのキャリアが軌道に乗り始め、徐々に論文の執筆を放棄するようになる。2001年にポールは友達のシリルと共にDJとしてニューヨークのMoMA PS1に招待されるが、シリルはグラフィックノベルの道に進む踏ん切りがやっとついたためその誘いを拒否する。ポールのニューヨーク滞在はうまくいったが、帰国後、シリルが作品を完成させた直後に自殺したことを知る。

その後しばらくポールはDJとして成功していたが、2006年には観客の減少につれて出費が嵩み始めており、金銭的な援助を母親に頼むようになっていた。人生が思うようにいかなくなってきた頃、彼は昔付き合っていたルイーズに再会する。ポールは復縁を求めようとするが、ルイーズはかつて2人の子供を妊娠し中絶していた事を伝える。ポールは神経衰弱に陥り、母親にコカインに依存している事と、大きな借金をしていることを告白する。

2013年、ポールは社会復帰し、昼間は掃除機の修理会社で働きながら夜は創作文芸の教室に通っていた。ある時ワークショップのセッションで女の子と話していて、何をやっているのかと訊かれる。元々ガレージミュージックのDJだったことを伝えると、彼女はテクノはダフトパンクしか聴かないと話す。その後、ポールはギィ・マンとトマを見にクラブにもう一度出向く。

キャスト

制作

スヴェン・ハンセン=ラヴ (左)はフェリクス・ド・ギヴリ(右)が演じるポールのインスピレーションのもととなった。

映画はミアの実兄であるスヴェンの人生を大まかに元にしている[8]

完成までに3年かかっているが、主に作中に使用される音楽の版権があまりに高額だったことが理由である。ハンセン=ラヴはプリプロダクションの過程で2人のプロデューサーを経て、さらにダフト・パンクに可能な限り低額な料金でライセンス取得に協力してもらうことで、やっと他のミュージシャンのライセンスも同様に取得するための権利を得ることができた[9]

撮影は2013年の11月に始まり、2014年の1月31日に終了した[10][11]

評価

『エデン』はおおむね批評家から好評だった。ロッテントマトにおいて、97のレビューのうち84%から高評価を得ており、平均評価は7.4/10だった。多くの批評家による評価のまとめとして、「エデンは1990年代のまさしく陶酔的なクラブカルチャーを背景に、老いと夢を追い求めることの代償を繊細かつ控えめに表現している」となっている[12]メタクリティックでは、20人の批評家たちから平均して100点中81点を獲得しており、これは「幅広い絶賛」を得たことを示している[13]。『ガーディアン』においても、21世紀のベスト映画100本の中で90位に選ばれている[14]

出典

  1. Eden (2014) (フランス語). JPBox-Office. 2022年7月8日閲覧。
  2. Eden (英語). Box Office Mojo. 2017年7月29日閲覧。
  3. EDEN/エデン”. WOWOW. 2022年7月8日閲覧。
  4. Punter, Jennie (2014年7月22日). “Toronto Film Festival Lineup Includes Denzel Washington’s ‘Equalizer,’ Kate Winslet’s ‘A Little Chaos’” (英語). Variety. https://variety.com/2014/film/news/tiff-toronto-intl-film-festival-gala-special-presentations-1201266480/ 2014年7月22日閲覧。
  5. Eden (英語). Film Society of Lincoln Center. 2014年9月18日閲覧。
  6. Eden (英語). BFI. 2014年9月18日閲覧。
  7. Payne, Chris (2015年5月14日). “Daft Punk-Inspired Film 'Eden' Drops Trailer: Get Your Parisian Rave On” (英語). Billboard. https://www.billboard.com/music/music-news/daft-punk-eden-film-trailer-6568213/ 2015年5月14日閲覧。
  8. “「EDEN」のモデルとなったDJスヴェンが来日、フレンチハウスの今と昔を語る”. 映画ナタリー. (2015年6月28日). https://natalie.mu/eiga/news/152130 2022年5月28日閲覧。
  9. Kinos-Goodin, Jesse (2014年9月11日). “TIFF 2014: Daft Punk's surprising role in French house music movie Eden” (英語). CBC Music. http://music.cbc.ca/#/blogs/2014/9/TIFF-2014-Daft-Punks-surprising-role-in-French-house-music-movie-Eden 2014年9月25日閲覧。
  10. Brock, Ben (2013年9月4日). “Mia Hansen-Love Helming Dance World Saga 'Eden' Starring Brady Corbet and Greta Gerwig” (英語). The Playlist (Indiewire). オリジナルの2014年10月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141006132106/http://blogs.indiewire.com/theplaylist/mia-hansen-love-helming-dance-world-saga-eden-starring-brady-corbet-and-greta-gerwig-20130904 2014年4月8日閲覧。
  11. Keslassy, Elsa (2014年1月16日). “Kinology Embarks On Mia Hansen-Love's 'Eden'” (英語). Variety. https://variety.com/2014/film/news/kinology-embarks-on-mia-hansen-loves-eden-1201060827/ 2014年4月8日閲覧。
  12. "Eden". Rotten Tomatoes (英語). 2018年2月15日閲覧
  13. "Eden" (英語). Metacritic. 2018年2月15日閲覧。
  14. The 100 best films of the 21st century (英語). The Guardian (2019年9月13日). 2020年8月28日閲覧。

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.