MovieNEX

MovieNEX(ムービー・ネックス)は、ウォルト・ディズニー・ジャパンが日本市場において独自に定義するパッケージ商品で、Blu-ray DiscDVD、携帯端末で再生できるデジタルコピーのダウンロード権、MovieNEXワールド(作品に関する様々な体験が楽しめる進化型コンテンツ)へのアクセス権を含めたパッケージ。第1号に発売されたのは2013年11月20日発売の『ミッキーのクリスマスキャロル』である。

概要

従来映像作品は、Blu-ray DiscやDVDといったメディア販売であった。スマートフォンタブレットの普及により、携帯端末での動画閲覧が習慣付いたことから、マルチデバイスで再生できるデジタルコンテンツの需要が高まったことを受け、クラウド対応のデジタルコピーダウンロード権も含めたパッケージ商品を発売するに至った。

形式上はいわゆる「ブルーレイ+DVDセット」であるが、宣伝などでは「MovieNEX」である事が強調されている。パッケージはBlu-rayのケースを白色にした仕様であり、更に上部分のBlu-rayのロゴは「Disney」、「Disney・PIXAR」、「MARVEL」、「MARVEL STUDIOS」や、「STAR WARS」といった独自の物に変更されており、ジャケット背面にもBlu-rayやDVDのロゴは記載されていない。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』以降の作品は、4K Ultra HD Blu-rayとBlu-ray Disc、Blu-ray 3D(3D映画として制作された作品)のセット商品である「4K UHD MovieNEX」としても発売されている。パッケージも独自仕様ではなく「4K Ultra HD」と同様の物を採用している。

『美女と野獣』(実写版)までの3D映画のBlu-ray 3Dに関しては、購入者限定で別売りする方式に変更されている。ただし、オンライン通販限定でMovieNEXとBlu-ray 3Dのセット商品が限定販売される。『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』以降は「4K UHD MovieNEX」に収録される形でBlu-ray 3Dの一般流通が復活したのと引き換えに、通常のMovieNEX購入者向けの別売り販売は廃止された。

なお、MovieNEX形態で発売される作品は、Blu-rayのみ、DVDのみといった単品を、後日廉価版として販売することは無い[1]。『アベンジャーズ』のように、MovieNEXとの兼ね合いや発売時期の関係で廉価版が発売されなかった例もある。MovieNEX導入後も作品によっては通常のBlu-rayやDVDで発売されているが、こちらも基本的に廉価版の販売はされていない。

廉価版が発売済みの旧作がMovieNEXで発売されると、以前の廉価版は出荷停止となる。また、新作映画と違い、映像特典ディスクは付属しない。

MovieNEXはディスクの種類 (Blu-ray DiscやDVDなど) や枚数に関係なく、1パッケージにひとつの規格品番が割り当てられる。形態分類コードはAであり、VWASに続く4桁の数字で構成されている。

個人情報保護強化の観点から、サービスの利用条件が見直されることになったため、2021年6月24日以降は13歳未満のディズニーアカウントでは本サービスが利用できなくなった[2]

他社作品での展開

1996年にウォルト・ディズニー・カンパニースタジオジブリとの間で事業提携を締結した。それに伴い、スタジオジブリが製作した作品のソフト販売をウォルト・ディズニー・ジャパンが担当することになったが、スタジオジブリ関連作品のソフトに関してはMovieNEX導入後も同サービスは採用されていない[3][4]

2019年3月にウォルト・ディズニー・カンパニーが21世紀フォックスの映画・テレビ部門を買収した[5]。それに伴い、日本での20世紀スタジオ及びサーチライト・ピクチャーズ作品の発売元が、2020年5月より、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン(20thFOX HEJ)からウォルト・ディズニー・ジャパンに変更となった[6]。20thFOX HEJはその以前より「ブルーレイ+DVDセット」での販売を行っていたが、以後も仕様は変わることなく、MovieNEXとも扱われていない。

その一方で、円谷プロダクション(円谷プロ)の作品である『ウルトラQ』や『ウルトラマン』に「TSUBURAYA MovieNEX」が採用されており、MovieNEXの登録商標がディズニーである旨が記載されているプレスリリースもある[7][8]。なお、円谷プロのMovieNEXはディズニーのシステムとは異なっているため、ディズニーのMovieNEX会員であっても再度会員登録などの設定が必要となる[9]。なお、円谷プロは同サービスは2023年2月に終了し、「TSUBURAYA IMAGINATION」に移行することを2022年12月に発表している[10]

デジタルコピー

1つのパッケージ商品につき最大2つの配信プラットフォーム(Google Playまたはミレール)を登録できる。ウォルト・ディズニー・ジャパンはMovieNEXの導入前、iTunes向けのデジタルコピーが付属したBlu-rayを発売していたが、こちらのデジタルコピーはオンラインでのストリーミング再生を前提としたクラウド対応である。Google Playでは、ストリーミングに加え、デジタルコピーを端末に直接ダウンロードする事も可能である[11]。なお、MovieNEX以前のパッケージの購入者向けに、デジタルコピーのみを低価格で販売している。

かつてはbonoboでも登録できたが、2017年6月30日にサービス終了したため、それ以降は登録できなくなり、bonoboでデジタルコピーを登録していた利用者についてはひかりTVに移行する措置を行った[12]

また、niconicoデジタルコピーでも登録できたが、2020年1月31日にサービス終了したため、niconicoでデジタルコピーを登録していた利用者については同年1月15日から新たにデジタルコピーの登録を開始したミレールに移行する措置を行った[13]

Google Playでは2023年6月までに発売された商品は2024年3月31日に本編取得有効期限の使用をもって終了した。2023年7月以降に発売された商品は使用不可となっている。

MovieNEXワールド

MovieNEXクラブ内に設けられた専用サイト。MovieNEX商品パッケージに封入されている「Magicコード」を入力することでログインできる。限定映像、限定ダウンロード、特別イベントやプレゼントへの応募、映画関連グッズのクーポン等が提供されている。

主な作品

ディズニー

ピクサー

スター・ウォーズ

マーベル

脚注

注釈

    出典

    1. ディズニーはもう単なるブルーレイを発売しない――新形態「MovieNEX」とは何か?”. ITmedia (2013年9月30日). 2016年5月14日閲覧。
    2. 【MovieNEX CLUBからの大切なお知らせ】13歳未満のお子様の利用停止について”. ディズニー公式 (2021年6月21日). 2021年6月21日閲覧。
    3. スタジオジブリの歴史”. スタジオジブリ. 2021年5月20日閲覧。
    4. スタジオジブリ”. ディズニー公式. 2021年5月20日閲覧。
    5. ディズニー、21世紀フォックスの買収完了 約8兆円”. 日本経済新聞 (2019年3月21日). 2020年11月28日閲覧。
    6. 弊社商品の不具合に関するお問い合わせ”. ウォルト・ディズニー・ジャパン. 2020年11月28日閲覧。
    7. ウルトラマンの原点『ウルトラ Q』が史上最高画質の極みへ︕『ULTRAMAN ARCHIVES ウルトラ Q UHD & MovieNEX』11月20日発売決定”. 株式会社円谷プロダクション (2019年9月9日). 2020年11月28日閲覧。
    8. ウルトラマン55周年を記念して最新技術でよりクリアに!ULTRAMAN ARCHIVES 『ウルトラマン』 MovieNEX発売決定!”. ポニーキャニオン (2020年8月27日). 2020年11月28日閲覧。
    9. いよいよ始まるTSUBURAYA MovieNEX!入会者限定キャンペーンをご紹介!”. 円谷プロ公式サイト (2019年11月14日). 2020年11月28日閲覧。
    10. 【重要なお知らせ】「TSUBURAYA MovieNEX」のシステム切替について”. 円谷プロ公式サイト (2022年12月20日). 2022年12月21日閲覧。
    11. MovieNEXデジタルコピー本編取得簡単ステップガイド”. Disney.jp. 2016年5月14日閲覧。
    12. 【重要なお知らせ】「bonobo(ボノボ)」におけるデジタルコピーをご利用中のお客様へ”. ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社(2017年5月19日作成). 2019年10月26日閲覧。
    13. 【MovieNEX CLUBからの重要なご案内】「niconicoデジタルコピー」をご利用いただきましたお客様へ”. ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社(2020年2月3日作成). 2020年2月3日閲覧。

    関連項目

    外部リンク

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