SEVENTH HEAVEN (L'Arc〜en〜Cielの曲)

SEVENTH HEAVEN」(セヴンス ヘヴン)は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielの30作目のシングル2007年5月30日発売。発売元はKi/oon Records

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SEVENTH HEAVEN
L'Arc〜en〜Cielシングル
初出アルバム『KISS
B面 HONEY 2007
リリース
規格 マキシシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル Ki/oon Records
作詞・作曲 hyde
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
ゴールドディスク
※ いずれも日本レコード協会認定
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 2007年6月度月間2位(オリコン)
  • 2007年度上半期26位(オリコン)
  • 2007年度年間49位(オリコン)
  • 登場回数10回(オリコン)
L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表
the Fourth Avenue Café
2006年
SEVENTH HEAVEN
(2007年)
MY HEART DRAWS A DREAM
(2007年)
KISS 収録曲
SEVENTH HEAVEN
(1)
Pretty girl
(2)
ミュージックビデオ
L'Arc~en~Ciel「SEVENTH HEAVEN」-Music Clip- - YouTube
(※) 2019年12月11日から2022年5月5日まではYouTube Music Premium限定有料公開
(※) 2022年5月6日から無料公開

解説

2005年7月発表のシングル「Link」以来約1年10ヶ月ぶり、リカットシングルthe Fourth Avenue Café」以来約9ヶ月ぶりとなるL'Arc〜en〜Cielの2007年第1弾シングル。なお、本作のレコーディングは、2007年初頭から本格的に開始されたアルバム『KISS』の録音作業の期間中に行われている。

本作の表題曲「SEVENTH HEAVEN」は、2000年代のロックの大きな潮流である、ダンス・ミュージックとの融合という方向性で制作されたロック・ナンバー[3]。この曲は、1980年代に隆盛となったユーロビートのようなダンス・ミュージックを意識して制作された楽曲となっており、作詞・作曲を手掛けたhyde曰く「デッド・オア・アライヴとかの現代版[4][5]」をイメージしてデモを制作したという。音楽ジャーナリスト鹿野淳は、この曲について「現在のロック・シーンは世界的に「4つ打ちパンク」が流行っていて、「80sリヴァイヴァル」や「ディスコパンク」なるムーヴメントが未だ咲き誇っている。そんな2007年、L'Arc〜en〜Cielが彼らなりの触感で80sリヴァイヴァルを派手にヤラかしたのが、この"SEVENTH HEAVEN"である。ユーロビートとインダストリアル・ハードロックが華麗にタッグを組みながら、グルーヴという名のとぐろを巻いている[4]」と表現している。

また、表題曲は本作発売の約2ヶ月前の2007年4月1日から、日本テレビ系番組『スポーツうるぐす』のテーマソングに使用されている。

本作のリリースプロモーションとして、フィジカルリリースの約2ヶ月前となる2007年3月30日から、「ポケメロJOYSOUND」「LE-CIEL NET」「Sony Music Sound」「レコード会社直営♪サウンド」の各種音楽配信サイトの4ヶ所において、表題曲の着うた先行配信が実施された。さらにJOYSOUNDとのタイアップにより、「JOYSOUND」の通信カラオケで表題曲を先行公開するという業界初のプロモーションが実施されている[6]

表題曲のミュージック・ビデオは、2009年2月25日に発表したクリップ集『CHRONICLE 4』に初収録されている。また、2019年12月11日に、公式YouTubeアーティストチャンネルにおいてYouTube Music Premium限定で映像の有料公開が開始されている。前述のYouTubeチャンネルでの有料公開開始から約2年5ヶ月後となる2022年5月6日からは、同サイトで映像の無料公開が開始されている。なお、この映像のディレクターは中村剛が務めている。映像には、メンバー4人の他に、30人ものダンサーが登場しており、メンバーの周りでダンサーが不可思議なダンスを踊り続ける内容となっている。登場するダンサーは最上天の住人を表現しており、その住人達が踊るダンスは、楽園をイメージしたものだという。この映像の印象について、hydeは「わけのわからない物ができた」とコメントしている。

フィジカルの初回限定仕様は、スペシャルジャケット、スーパーピクチャーレーベルとなっている。また、初回封入特典として、メンバー4人をデフォルメイラスト化した、わくわくペーパークラフト(4種のうち1種が封入)が封入されている。

本作は発売初週となる2007年6月11日付のオリコン週間シングルチャートで、2005年5月に発表した「叙情詩」以来3作ぶり通算17作目の首位を獲得している。

収録曲

CD
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「SEVENTH HEAVEN」(L'Arc〜en〜Ciel)hydehydeL'Arc〜en〜Ciel
2.HONEY 2007」(P'UNK〜EN〜CIEL)hydehydeKEN P'UNK
3.「SEVENTH HEAVEN (hydeless version)」(L'Arc〜en〜Ciel) hydeL'Arc〜en〜Ciel
4.「HONEY 2007 (TETSU P'UNKless version)」(P'UNK〜EN〜CIEL) hydeKEN P'UNK
合計時間:

楽曲解説

  1. SEVENTH HEAVEN / L'Arc〜en〜Ciel
    • 作詞・作曲: hyde / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel
    日本テレビ系番組『スポーツうるぐす』テーマソング。
    2000年代のロックの大きな潮流である、ダンス・ミュージックとの融合という方向性で制作されたロック・ナンバー[3]ニューレイヴ感覚を伴ったビートと、ハード・エッジなギターサウンドが印象的な仕上がりとなっている[3]。作詞・作曲を手掛けたhyde曰く、この曲のデモを作り始めた当初は、1980年代ユーロビートのようなダンス・ミュージックを意識していたという[4][5]。制作当初の楽曲イメージついて、hydeは「元々はデッド・オア・アライヴとかの現代版って感じで。もしピート・バーンズがデッド・オア・アライヴを今でもやってたら、こうなってんじゃねえのかな?っていうのを作ってみたかった[4][5]」と語っている。また、hydeは本作発売当時に、完成したこの曲を「ディスコパンク」と表現していたことがある。ちなみに、本作発売に伴うプロモーション活動でテレビの音楽番組に出演した際、hydeは頻繁に眼帯を付けていたが、これはピート・バーンズのオマージュだったと述べている[7]
    この曲をアレンジするうえで、hydeの中に「バンドサウンドが主体でありながらも、ぎらぎらする感じにしたい」という思いがあったため[8][9]打ち込み作業に長けたyukihiroにアレンジを依頼している。アレンジ作業を振り返り、yukihiroは「デモの打ち込みの部分とか、シンセの部分とかをアップグレードして欲しいみたいなことをhydeに言われて、いろいろ作っていく中で、やっぱりhydeの頭の中にあるものよりも超えたものを作りたくて。それをどう形にしていくのかが難しかったですね[10][11]」「リズム周りに関しては最初っから他のリズムを足して作ろうと考えていたので、僕のアプローチ的には最初から変わっていないんですけどね。シンセ周りとか音色の使い方で苦労した感じです。やっぱりhydeの頭の中にあったデッド・オア・アライヴみたいなっていうのは、そのままのイメージでやって行くと、どうしても古くなっちゃうんですよね(笑)。でもそこを時代に沿ったものにするっていうことは、できることだと思うんですよ。ちょっと前に80年代リバイバルみたいなのが流行っていましたけど、それをさらに突き進めてカッコよくやってるバンドも今いっぱいいるし。だからやりようはあると思ってたんだけど、そこをこうボンッて出した時に、どこまで理解されるかっていうのがわからなかったんで。別にそういうのを意識していない人には、"まんまじゃん"って聴こえちゃうと思うんですよ[10][11][12]」「hydeのデモの段階でそれなりに音色がいっぱい入っていたんで、そこに対して僕だったらこういうふうにするかなっていうことをどんどんやって行って。(中略)やりとりをしながら何パターンか作ってみたんですけどね。だからこの最終形は…ある程度いろいろやってみた中でのいいとこどりみたいな。これ、ギターとか何も入っていない状態でリズムだけ聴くと、意外とマンチェっぽかったりもしますよ[13][14]」と語っている。なお、この曲の打ち込み作業とサウンドデザインは、yukihiroに加え、2000年に発表した「get out from the shell」のミックスを担当した杉山勇司が行っている。ちなみにこの曲は、プリプロダクションの段階で、打ち込みパートだけでもトラック数が100を超えていたといい[15]、制作過程を振り返りhydeは「あの音じゃないこうじゃない、サビはこうなったほうがいいんじゃねえかとか、とにかく紆余曲折で。最終的には俺の中でもわからなくなってきて[8][9]」と述懐している。
    なお、hydeはこの曲の当初の制作イメージについて「もちろん、曲は難しい/簡単で、いい/悪いが決まったりはしないけど、簡単に歌える曲があってもいいんじゃないかってずっと前から思ってた[8][16]」と語っており、シンプルかつ遊びのある楽曲を目指していたという。ただ、前述のように、アレンジするにつれて様々な音色が重なっていったため、かなり複雑な楽曲に変わっていった。そのため、テレビ朝日音楽番組ミュージックステーション』に出演した際、司会のタモリとのトークで、hydeはこの曲について「"ラルクの曲は難しい"とよく言われるんで、簡単な曲を制作しようとしたけど、結果的に難しい曲になった」とコメントしている。
    kenは、この曲のギター録りにおいて、普段メインで使っているフェンダー・ストラトキャスターではなく、ハムバッキング・ピックアップを搭載したギブソン・レスポール・スタンダードを使い、コードストローク中心のベーシック・サウンドを弾いている[17]。さらに、ハムバッキングのサウンドのうえで鳴っているテーマ・フレーズは、ストラトキャスターをオクターヴ奏法で弾いたものとなっている[17]。また、サビの終盤には、ドブロ・ギターボトル・ネック奏法で弾いた音が入っている[17][18]
    ちなみにこの曲の編曲作業には、長らくバンドの共同プロデューサーを務めていた岡野ハジメが参加しておらず、L'Arc〜en〜Cielが単独で編曲を行っている。岡野が編曲に参加していない楽曲がシングル表題曲となるのは、2005年発表の「Link」(編曲:西平彰)以来、リカットシングルを含めれば、2006年発表の「the Fourth Avenue Café」(編曲:秦野猛行)以来のこととなる。なお、セルフアレンジ楽曲としては、2000年発表のアルバム『REAL』に収録された「get out from the shell -asian version-」以来、シングル表題曲としては1994年発表の「Blurry Eyes」以来のこととなる。
    さらにhydeは、この曲のコンセプトについて「みんなで歌うとか、宴会で歌うとか、そういうのって案外L'Arc〜en〜Cielの曲にはないなと思ってた[4][19]」「酒飲みながらみんなで歌える曲にしたいなって(思ってた)[4][19]」と語っている。このコンセプトを踏まえ、仮タイトルを「元気いっぱい」と名付けたと、日本テレビ系深夜音楽番組『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』に出演した際に語っている。ただ、このコンセプトだけだと浅はかだと感じたhydeは、地球温暖化問題に対する思いも歌詞のテーマに組み込んだという[4][20][21]。なお、hydeは歌詞について「無意識にみんなが歌う中にも、ダブル・ミーニングとしてそういう意味を入れたかった」と語っており[4][20]、"楽しさ"と"危機感"の相反するテーマが入り混じったリリックとなっている[8][16]
    ちなみに、タイトルの「SEVENTH HEAVEN」の本来の意味は、ユダヤ教において絶対神がいる至高の天国を表す「最上天」であるが、曲名に含まれた「HEAVEN」は「地球」を意図して付けられている。本作のジャケットデザインもタイトルと同様に、前述のユダヤ教と関連したアートワークとなっている。ジャケットに描かれたリンゴは、アダムとイヴが口にした善悪の知識の実(=リンゴ)を表しており、イヴを騙してリンゴを食べさせたとされるヘビも一緒にデザインとして描かれている。
  2. HONEY 2007 / P'UNK〜EN〜CIEL
    パートチェンジバンド、P'UNK〜EN〜CIELによる、10thシングル「HONEY」の表題曲のセルフカバー。
    アレンジを担当したkenの意向により、このカバーではサビでの転調が激しい曲にリアレンジされ、2ビートのリズムに[22]、歪みギターと力強いコーラスがのったオイパンクに仕上げられている[22]。なお、サビ後のコーラス部分の歌詞が、原曲の<Don't stop smiling, please>から<Don't get angry, please>に変更されている。
  3. SEVENTH HEAVEN (hydeless version)
  4. HONEY 2007 (TETSU P'UNKless version)

参加ミュージシャン

  • SEVENTH HEAVEN / L'Arc〜en〜Ciel
  • HONEY 2007 / P'UNK〜EN〜CIEL
    • TETSU P'UNK:Vocal
    • HYDE P'UNK:Guitar, Backing Vocal
    • YUKI P'UNK:Bass, Backing Vocal
    • KEN P'UNK:Drum, Backing Vocal

カバー

(※)音源がフィジカルに収録されているものに限り記載する。

収録アルバム

オリジナルアルバム
セルフカバーアルバム

参考文献

脚注

  1. ゴールドディスク認定 2007年5月 - 日本レコード協会
  2. ダウンロード認定 2009年3月 - 日本レコード協会
  3. 『WHAT's IN?』、p.42、ソニー・マガジンズ、2007年12月号
  4. 『MUSICA』、p.25、株式会社FACT、2007年11月号
  5. 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.24、角川マガジンズ、2010年
  6. "ラルク、業界初の試みで新曲を発表!". ORICON NEWS. 23 March 2007. 2021年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月14日閲覧
  7. ニッポン放送系番組『マイ プレイリスト Love for Japan 〜kizashi〜』2014年10月26日放送分
  8. 『MUSICA』、p.26、株式会社FACT、2007年11月号
  9. 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.28、角川マガジンズ、2010年
  10. 『MUSICA』、p.29、株式会社FACT、2007年11月号
  11. 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.46、角川マガジンズ、2010年
  12. 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.47、角川マガジンズ、2010年
  13. 『MUSICA』、p.28、株式会社FACT、2007年11月号
  14. 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.44、角川マガジンズ、2010年
  15. 『音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC』、p.188、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019年
  16. 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.27、角川マガジンズ、2010年
  17. 『GiGS』、p.6、シンコーミュージック・エンタテイメント、2007年12月号
  18. 『GiGS』、p.10、シンコーミュージック・エンタテイメント、2007年12月号
  19. 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.25、角川マガジンズ、2010年
  20. 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.26、角川マガジンズ、2010年
  21. "L'Arc~en~Ciel『約2年ぶりとなる最新シングルは、2007年のロックアンセム!!』". ORICON NEWS. 1 June 2007. 2022年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月26日閲覧
  22. 『GiGS』、p.17、シンコーミュージック・エンタテイメント、2007年12月号
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