あぽやん
概要
文藝春秋の『別册文藝春秋』2007年3月号から2008年1月号まで連載したのち、2008年4月に単行本、2010年10月に文春文庫が刊行された。第139回直木賞候補作。
「あぽやん2」は『別册文藝春秋』2009年5月号から2010年3月号まで連載され、『恋する空港 あぽやん2』のタイトルで2010年6月に単行本、2012年12月に文春文庫が刊行された。「あぽやん3」は『別册文藝春秋』2013年1月号から同年11月号まで連載され、2014年5月に『あぽわずらい あぽやん3』のタイトルで単行本、2017年5月に『迷える空港 あぽやん3』のタイトルで文春文庫が刊行された。
タイトルの「あぽやん」とは、「あぽ」(APO)=「空港」(Airport)という略語から派生した旅行業界用語で、旅行会社に勤め、空港に異動した人々を指す[1]。本作では旅行会社に勤める主人公が本社から空港支店に飛ばされ、空港で発生するトラブルに巻き込まれながら「あぽやん」として成長していく姿を描いている。
シリーズ一覧
いずれも『別册文藝春秋』に掲載。
| 巻数 | 書籍名 | 発行日 | レーベル | ISBN | 収録作品(初出) | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | あぽやん | 2008年4月25日 | 文藝春秋 | ISBN 978-4-16-326930-6 |
|
|
| 2010年10月10日 | 文春文庫 | ISBN 978-4-16-779501-6 | 巻末解説:北上次郎 | |||
| 2 | 恋する空港 あぽやん2 | 2010年6月10日 | 文藝春秋 | ISBN 978-4-16-329260-1 |
|
|
| 2012年12月10日 | 文春文庫 | ISBN 978-4-16-779502-3 | 巻末解説:池井戸潤 | |||
| 3 | あぽわずらい あぽやん3 | 2014年5月15日 | 文藝春秋 | ISBN 978-4-16-390059-9 |
|
|
| 迷える空港 あぽやん3 | 2017年5月10日 | 文春文庫 | ISBN 978-4-16-790847-8 | 巻末解説:大矢博子 |
テレビドラマ
| あぽやん〜走る国際空港 | |
|---|---|
| ジャンル | テレビドラマ |
| 原作 | 新野剛志 |
| 脚本 |
関えり香 泉澤陽子 |
| 演出 | 堀江慶 ほか |
| 出演者 |
伊藤淳史 桐谷美玲 山本裕典 貫地谷しほり 柳葉敏郎 ほか |
| エンディング | Rake「ランナーズ愛」 |
| 製作 | |
| プロデューサー |
神康幸 井上潔 |
| 制作 |
オフィスクレッシェンド TBSテレビ |
| 放送 | |
| 音声形式 | ステレオ放送 |
| 放送国・地域 | |
| 放送期間 | 2013年1月17日 - 3月21日 |
| 放送時間 | 木曜日21:00 - 21:54 |
| 放送枠 | 木曜ドラマ9 |
| 放送分 | 54分 |
| 回数 | 10 |
| 公式サイト | |
特記事項: 初回は15分拡大(21:00 - 22:09)。第7話は『2013 ワールド・ベースボール・クラシック最終強化試合 日本×巨人』放送のため、22:50 - 23:44に放送。 | |
『あぽやん〜走る国際空港』のタイトルでテレビドラマ化され、2013年1月17日より3月21日までTBS『木曜ドラマ9』枠(21:00 - 21:54[2]、JST)で放送された。
主演は伊藤淳史。キャッチコピーは「お客様のトラベブルに。」
なお劇中に登場するジャルパックは、実在する日本航空グループの旅行会社である[3]。
BS-TBSで2021年2月25日~3月10日に再放送された。[4]
ジャルパック成田国際空港支所
- 遠藤 慶太(29) - 伊藤淳史
- ジャルパック社員。前任の高木が辞めてしまい、その穴埋めで本社企画部から成田空港支所へ異動となる。通称は「エンドウ豆」。配属初日から、イケメンを希望していた女性センダーからガッカリされてしまう。配属後は空港内を全力で走っている描写が多い。学生時代はラーメン研究会所属だった。着メロはチャルメラ。
- 肩書は今泉班→遠藤班 スーパーバイザー(班長)。
今泉班 → 遠藤班 センダー
- 森尾 晴子(24) - 桐谷美玲(少女期:柳町夏花)
- 契約社員。勤務中にモデルにスカウトされたこともあったらしい。遠藤からは影で「ドS」と呼ばれる。サバサバしており、はっきりダメ出しをする。他の女性社員と親しくする描写は少なく、一定の距離を保っている。
- 新しく配属になった遠藤がセンダー(旅行業者または旅行業者より委託されたエアポートセンディングまたはセンディングサービス業務を行う会社または担当者を指し、空港にて出発する旅客へのチケットの引渡し、搭乗手続き代行、乗り継ぎ案内、その他各種、空港におけるイレギュラー〈航空便の遅延・欠航等〉発生時の緊急対応、又海外に滞在中の現地における航空機に関する緊急連絡にも対応する。語源はセンディング〈見送る〉)の仕事を腰掛程度にしか思っていないことに腹を立て、敵対視する。
- センダーであった母・聡美(故人)の影響から、空港や航空機などが好きになった。
- 枝元 久雄(27) - 山本裕典
- ジャルパック社員。グアム支所から異動してきた遠藤の後輩。遠藤と合わせて「エダマメコンビ」と呼ばれる。
- お調子者で、敬語の使い方も怪しい。動作はいちいちオーバー。「オンリーワンになること」を目指しており、昇進には無関心である。
- 配属は堀之内班 → 遠藤班。
- 馬場 英恵(30) - 貫地谷しほり
- 契約社員。今泉班 → 遠藤班のリーダー。
- 空港勤務10年のベテラン。配属になったばかりの遠藤にも優しくサポートをする。
- スーパーバイザーとなった遠藤が孤立した際には岡浜らを「私たちのお客さまを対応すること」として叱った。
- 岡浜 美波(27) - 李千鶴
- 契約社員。
- 柳沢 真理子(25) - 野口聖古
- 契約社員。篠田とは同期。
- 篠田 愛(25) - 近野成美
- 契約社員。柳沢とは同期。
スーパーバイザー
- 今泉 利夫(47) - 柳葉敏郎
- 課長補佐。遠藤の指導担当。晴子の母・聡美の後輩(その縁から、森尾家とも付き合いがある)。遠藤が住む社宅の合鍵を勝手に作っていた。いつも笑顔のため、遠藤からは皮肉を込めて「楽しそうでいいですね」と言われている。
- ギャグは微妙に古く、すぐにダジャレを言う。
- 桜子には頭が上がらないらしい。
- 田波 浩一(35) - 眞島秀和
- 表情に乏しく、何を考えているのか分からない。休日は酒を飲まないことにしており、ニューナリタには牛乳のボトルをキープしている。
- 馬場に好意を寄せているようだが、デートに誘っては断られている。
- 堀之内 隆(42) - 戸田昌宏
- 枝元の指導担当。引き抜き組。
ジャルパック 本社
日本航空
森尾家
第1話
第2話
第3話
第4話
- サトウ カズオ - 近藤公園
- JAL729便クアラルンプールツアー客。同姓同名、似ている背格好からコカイン密輸組織に関係する人物及び都内で起きた殺人事件の重要参考人として、千葉県警国際捜査課から嫌疑を掛けられている。
- JALパックカウンターでどうしても今日中にクアラルンプールに行かなければならないと遠藤たちに訴える。
- ヤマグチ - 中村直太郎
- JAL729便クアラルンプールツアー客。結婚30年を記念して、妻(演:森実昭恵)とクアラルンプール旅行の計画を立て、JALパックにツアーを申し込む。
- オオトモ - 熊谷夕子
- JAL729便クアラルンプールツアー客。初エステを海外で経験するためにツアー費用を貯め、クアラルンプール旅行を楽しみにしていた。
- トヨダ - 松澤一之
- JAL729便クアラルンプールツアー客。現地法人との大事な商談をまとめるために事前にスケジュールを押さえて、ゴルフ接待を予定していた。
- ウィリアム - ジョルディ・ダンディ(第5話)
- 古賀の同期の彼氏で英語の先生。
- 三上 - 森下能幸
- 第1回成田空港クイズ選手権初代チャンピオン。決勝選に残った枝元と勝負し勝利を収める。
第5話
第6話
第7話
- 平田 ユイ - 井上華月
- 咲子・裕司の娘。インドデリーに旅立つ母に一目会いたいとJALグランドホステスに出発時刻を教えて欲しいと頼み込む。
- 青山 咲子 - 霧島れいか
- ユイの母親。医師の活動でインドデリーに行こうとしていたが娘を寂しい気持ちにさせたくない思いや海外で仕事をする決心が揺らいでしまうのを恐れて、ユイに会うことを躊躇っていた。
- 平田 裕司 - 日比大介
- ユイの父親。咲子と離婚してから父子家庭で娘を育ててきたが、現在交際関係にある女性と再婚することを考えていた。
- カシワ ハルミ - 峯村リエ
- 子供を認知してくれない腹いせに交際相手のスティーブがグアムで働くTシャッツ店の前で子供を出産する計画を立てていた。
- カシワ マサル - 高旗武蔵
- ハルミの長男。母の無謀な計画を阻止するために迷子騒ぎを引き起こす。
- カシワ トワコ - 水沢あのん
- ハルミの長女。
- 渋川 貴一郎 - 岡田義徳
- 晴子の見合い相手。祖父(演:浜田晃)が会長を務めている渋川コーポレーションの社員旅行1000人分の受注確保を条件に出し、強引な手段で晴子に交際を迫る。
第8話
最終話
- リッキー・アイランド - スティーブ・ワイリー
- 人気海外ドラマシリーズ『AIRPORT』主演俳優。ジャルパックが「リッキー・アイランドと巡る『AIRPORT』ロケ地ツアー in シドニー」を企画し出発当日100名のファンが集まるが、サイクロンの影響で出発便が遅延。更にチェックインの直前にリッキーが来られなくなったとの理由でツアーの中止が決まる。
- 大野 弘子 - 木下美咲 / 中山 ゆかり - 木下あかり / 藤木 裕子 - 岡林愛 / 深津 亜紀 - 風間亜季 / 相沢 真希 - 上村亜里紗
- 「リッキー・アイランドと巡る『AIRPORT』ロケ地ツアー in シドニー」のツアー客。ツアーは大学の卒業旅行を兼ねており、このメンバーで旅行に行くチャンスは今しかないと、リッキーに会えなくてもシドニーに行きたいと遠藤に嘆願する。
スタッフ
- 原作 - 新野剛志『あぽやん』『恋する空港 あぽやん2』(文春文庫)
- 脚本 - 関えり香、泉澤陽子
- 音楽 - 平沢敦士
- 演出 - 堀江慶、鈴木浩介、神徳幸治、二宮崇
- 主題歌 - Rake 「ランナーズ愛」(アリオラジャパン)
- 脚本協力 - 関えり香(最終話)
- 演出補 - 山口晃二
- 特別協力 - 成田国際空港、ジャルパック、日本航空、成田市
- 企画協力 - 文藝春秋
- 監修 - 宮原祐(ジャルパック)
- 編成 - 加藤新
- プロデューサー - 神康幸(オフィスクレッシェンド)、井上潔(アグン・インク)
- ラインプロデューサー - 竹内勝一
- プロデューサー補 - 小田裕子
- 制作協力 - アグン・インク
- 製作 - オフィスクレッシェンド、TBS
放送日程
| 各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 視聴率[5] |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 1月17日 | 迫る出発時間! キャンセル発生!? お客様を"笑顔"で送り出す!! | 関えり香 | 堀江慶 | 9.7% |
| 第2話 | 1月24日 | 夜の空港で大捜索! 消えたハワイ客 | 8.4% | ||
| 第3話 | 1月31日 | 少年を驚かす!! 輝く光の空港ショー | 泉澤陽子 | 鈴木浩介 | 8.0% |
| 第4話 | 2月7日 | 便が引き返す!! 殺人犯がツアー参加 | 関えり香 | 7.4% | |
| 第5話 | 2月14日 | 部下の心を掴め空港は"女"の職場 | 神徳幸治 | 7.6% | |
| 第6話 | 2月21日 | 大好きでした…それでも僕は見送る | 泉澤陽子 | 堀江慶 | 8.1% |
| 第7話 | 2月28日 | 空港は悲しい場所なんかじゃない | 関えり香 | 二宮崇 | 9.4% |
| 第8話 | 3月7日 | 搭乗拒否…1%の可能性にかける!! | 泉澤陽子 | 神徳幸治 | 8.0% |
| 第9話 | 3月14日 | サヨナラ空港…女が仕事を辞める時 | 関えり香 | 二宮崇 | 10.1% |
| 最終話 | 3月21日 | 空港が僕を見送る日 | 泉澤陽子 | 神徳幸治 | 10.7% |
| 平均視聴率 8.7%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) | |||||
CD
- TBS系 木曜ドラマ9『あぽやん〜走る国際空港』オリジナル・サウンドトラック(2013年3月6日発売、発売元:Anchor Records)
DVD & Blu-ray
- 『あぽやん〜走る国際空港』DVD-BOX(2013年7月10日発売、発売元:TBS、販売元:TCエンタテインメント)
- 『あぽやん〜走る国際空港』Blu-ray BOX(2013年7月10日発売、発売元:TBS、販売元:TCエンタテインメント)
| TBS 木曜ドラマ9 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
レジデント〜5人の研修医
(2012.10.18 - 2012.12.20) |
あぽやん〜走る国際空港
(2013.1.17 - 2013.3.21) |
潜入探偵トカゲ
(2013.4.18 - 2013.6.20) |
脚注
- “『あぽやん』(新野剛志・著)”. 2012年12月16日閲覧。
- 初回は15分拡大(21:00 - 22:09)。第7話は『2013 ワールド・ベースボール・クラシック最終強化試合 日本×巨人』放送のため、22:50 - 23:44に放送。
- テレビトガッチ 成田空港を舞台に伊藤淳史がお客様のために走る!ドラマ『あぽやん』今夜スタート
- “BS-TBS|番組詳細”. BS-TBS. 2022年1月12日閲覧。
- あぽやん〜走る国際空港 - スポニチ Sponichi Annex 芸能、2013年3月22日参照。
外部リンク
あぽやん〜走る国際空港に関するカテゴリ:
- 2013年のテレビドラマ
- 木曜ドラマ9
- オフィスクレッシェンド製作のテレビ作品
- 文学を原作とするテレビドラマ
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.