ばんえいオークス

ばんえいオークスは、帯広市帯広競馬場で施行するばんえい競馬重賞競走である。出走表などでは、名称を「ソメスサドル杯 ばんえいオークス」と表記している[1]

ばんえいオークス
開催国 日本の旗 日本
主催者 帯広市
競馬場 帯広競馬場
創設 1976年5月23日
2021年の情報
距離 ばんえい200m
格付け BG1
賞金 1着賞金300万円[1]
出走条件 3歳牝馬
負担重量 定量(670kg[1]

正賞は公益社団法人日本馬事協会会長賞、ソメスサドル株式会社賞、農業法人鎌田きのこ株式会社賞。

概要

1976年に「ばんえい優駿牝馬(ばんえいゆうしゅんひんば)」の名称で創設された3歳牝馬による重賞競走で、後に現在の名称に変更された[2]。2014年現在はばんえい競馬で唯一の3歳牝馬限定重賞で、3歳牝馬チャンピオン決定戦としても位置付けられており、BG1に格付けされている[2]。また、ばんえい競馬で施行している牝馬限定重賞では唯一のBG1競走でもあった[3](2018年度にヒロインズカップがBG1に格上げ)。

2004年までは帯広競馬場のほか、旭川競馬場岩見沢競馬場北見競馬場でも施行され、数年ごとに開催地を変更しながら行われていた[2]

創設から1993年までは5月開催で定着していたが、1994年より秋季(9月-10月)開催に変更。2003年と2004年は8月に開催したのち、2005年から開催地を帯広競馬場で固定し、施行時期も11月下旬-12月に変更[2]。日本の「オークス」(3歳牝馬限定の重賞競走)としては最も遅い時期に開催されている[2]

競走条件・賞金

以下の内容は、2021年度現在[1]のもの。

競走条件
3歳牝馬オープン
ばんえい重量:定量(670kg)
賞金
1着賞金は300万円で、以下2着114万円、3着72万円、4着30万円、5着24万円[1]

3歳牝馬三冠競走

北海道市営競馬組合[注 1]が発足した1989年に行われた番組体系の大改革により、3歳馬による三冠競走ばんえい大賞典ばんえい菊花賞ばんえいダービー)が確立した[注 2]のに対し、3歳牝馬の重賞はこの競走のみとなり、ばんえいプリンセス賞は特別競走に格下げとなった。これは、当時所属していた3歳牝馬の頭数が少なかったことが大きく影響している。

2歳の春に行われる能力試験で合格する馬は1980年代から2003年までは牡馬がおおむね全体の8割で牝馬は2割程度にあたる40頭前後と少なく、明け3歳になると賞金不足により出走権を失う牝馬が多かった[注 3]。出走機会の確保のため、同世代の牝馬による競走は2歳夏の白菊賞(2003年以降特別競走に格下げ)と2歳冬の黒ユリ賞、特別競走であるいちい賞(2歳牝馬限定)や桜花特別(3歳牝馬限定、2005年を最後に廃止)のように現在より早い時期に多く組まれていた。

ところが近年の賞金削減に伴い、能力試験に挑む牡馬が大幅に減少したため能力試験に合格する牝馬は大幅に増え、2006年以降は150-200頭程度で推移している。これにより、同世代の牝馬が頂点を争う競走も牡馬と同様に3歳時へと移行が進められた結果、2007年より黒ユリ賞(条件変更)とばんえいプリンセス賞(特別競走から格上げ)を加えて3歳牝馬三冠競走が整備された。

2008年にはニシキエースが初めて三冠制覇を達成したが、2010年以降は再び黒ユリ賞が2歳世代(明け3歳)の重賞に変更された[2]ほかばんえいプリンセス賞も特別競走に格下げ[2]され、3歳牝馬限定の重賞は本競走のみとなった。

歴代優勝馬

優勝馬の馬齢は2000年まで旧表記、2001年から現表記。

回数施行日開催地天候馬場
水分
優勝馬性齢ばんえい
重量
タイム優勝騎手管理調教師
第1回
1976年5月23日岩見沢0.0%バンマサミ牝43302:05.5坂本東一中村清
第2回
1977年5月22日岩見沢0.0%オオマサ牝46401:30.4山本正彦(上フ)山本幸一[注 4]
第3回
1978年5月21日北見0.0%キヨタカラ牝46001:42.0大友榮司中村清
第4回
1979年5月20日北見0.0%アズマヒカリ牝45902:09.4佐伯義則広富幸雄
第5回
1980年5月18日旭川0.4%シマノエミー牝46002:10.3岩本利春鵜沼武
第6回
1981年5月24日旭川0.9%サクラシエーン牝46002:29.1大友榮司中西関松
第7回
1982年5月23日旭川1.1%リユーセイヒメ牝46102:47.9水上勲長野清勝
第8回
1983年5月22日北見4.0%マルトクイン牝46201:55.5尾ヶ瀬富雄長野清勝
第9回
1984年5月20日旭川0.2%ヤマキクハナ牝46202:14.3西康幸南坂俊雄
第10回
1985年5月19日旭川1.0%ダイニコウヒメ牝46202:16.5坂本東一辻本誠作
第11回
1986年5月18日北見2.9%ダイアナヒメ牝46201:52.6宮崎正徳中坪時雄
第12回
1987年5月24日北見2.3%カツマサオーカン牝46202:32.3金山明彦長谷功
第13回
1988年5月22日帯広0.6%ミドリゴゼン牝46202:13.1岩本利春中坪時雄
第14回
1989年5月14日旭川4.0%イシノクイン牝46202:29.3岩瀬和幸定塚俊男
第15回
1990年5月13日北見2.8%スズコウホマレ牝46202:09.5坂本東一林正男
第16回
1991年5月19日旭川0.8%レディカップ牝46002:09.3金山明彦前原芳郎
第17回
1992年5月24日北見5.0%キタノハマナス牝46201:50.2坂本東一山田勇作
第18回
1993年5月23日北見1.7%ネムロホウシュ牝46202:21.3木村卓司岡田定一
第19回
1994年10月9日旭川2.6%ボーナンザクイン牝46401:53.4鈴木勝提荒井実
第20回
1995年10月8日旭川2.4%ヤマノルビー牝46401:53.4藤野俊一門脇税
第21回
1996年9月15日岩見沢2.1%ダイフジオーカン牝46501:57.4鈴木勝提鈴木邦哉
第22回
1997年9月7日旭川0.3%ノースウエーブ牝46502:23.2大友栄人大友榮司
第23回
1998年9月13日岩見沢0.3%ハイトップレディ牝46502:17.3尾ヶ瀬馨尾ヶ瀬富雄
第24回
1999年9月12日旭川0.5%アーティガール牝46502:17.4藤本匠古田覚造
第25回
2000年9月10日岩見沢5.2%コスモカップ牝46602:06.0大河原和雄山田勇作
第26回
2001年9月16日岩見沢0.3%シズカヒメ牝36602:50.5西弘美辻本誠作
第27回
2002年9月22日旭川0.4%アンローズ牝36702:22.1松井浩文松井浩
第28回
2003年8月31日岩見沢0.4%サダエリコ牝36602:07.3安部憲二金山明彦
第29回
2004年8月29日岩見沢0.3%エンジュオウカン牝36602:12.4鈴木勝提久田守
第30回
2005年12月11日帯広3.7%ウィナーサマー牝36602:10.9藤野俊一大友栄人
第31回
2006年12月10日帯広5.8%キキリンドウ牝36602:00.3尾ヶ瀬馨森芳浩
第32回
2007年12月9日帯広2.6%ニシキガール牝36602:16.1大河原和雄門脇税
第33回
2008年12月14日帯広4.3%ニシキエース牝36702:01.3松田道明金田勇
第34回
2009年12月13日帯広5.6%ワタシハスゴイ牝36701:36.8藤本匠皆川公二
第35回
2010年11月28日帯広3.0%ダイリンビューティ牝36701:32.4細川弘則小林長吉
第36回
2011年11月20日帯広小雨2.7%アグリコトブキ牝36601:41.5鈴木恵介松井浩文
第37回
2012年12月2日帯広3.8%タカラハヤヒメ牝36601:52.5大河原和雄小林長吉
第38回
2013年12月1日帯広2.9%ナナノチカラ牝36601:26.8鈴木恵介小北栄一
第39回
2014年11月30日帯広2.1%キサラキク牝36601:38.2鈴木恵介金田勇
第40回
2015年11月29日帯広2.5%ホクショウモモ牝36701:40.5松田道明松井浩文
第41回
2016年12月4日帯広1.5%ホクトノホシ牝36702:15.8村上章村上慎一
第42回
2017年12月3日帯広1.4%ナカゼンガキタ牝36701:41.3西将太西康幸
第43回
2018年12月2日帯広1.0%ミスタカシマ牝36701:55.6鈴木恵介槻舘重人
第44回
2019年12月8日帯広2.3%ジェイカトレア牝36701:57.6藤野俊一平田義弘
第45回
2020年12月6日帯広1.2%アバシリルビー牝36701:50.2西将太金田勇
第46回
2021年12月5日帯広3.1%サクラヒメ牝36701:31.1渡来心路今井茂雅
第47回
2022年12月4日帯広2.2%ダイヤカツヒメ牝36701:20.6赤塚健仁久田守
第48回
2023年12月3日帯広1.7%ルイズ牝36701:54.1鈴木恵介槻舘重人

脚注

  1. 岩見沢市旭川市北見市帯広市の4市による一部事務組合。ばんえい競馬の運営を統括する業務を行っていたが、帯広市を除く3市が開催から撤退したため解散した。
  2. それ以前は「ばんえい文月賞」(1988年を最後に廃止)も含めた変則4冠競走といえる体系であった。
  3. 能力試験に合格した220頭あまりの2歳馬のうち2歳のおおむね12月以降は賞金順位201位以下の馬は出走権利を失い、明け3歳の4月以降はそれまでにおおむね2勝に相当する賞金を得た(例年130頭程度)馬以外は再び能力試験に合格しないと出走できなかった。
  4. 同姓同名調教師が2名いたため出身地で区別した。「東川」は東川町、「上フ」は上富良野町

出典

  1. レース成績表・ソメスサドル杯 第42回 ばんえいオークス - 地方競馬全国協会、2018年1月9日閲覧
  2. 【第39回ばんえいオークス】レースの歴史 - ばんえい競馬、2014年11月30日閲覧
  3. 2014年度ばんえい競馬重賞スケジュール Archived 2013年10月21日, at the Wayback Machine. - ばんえい競馬、2014年11月30日閲覧

各回競走結果の出典

関連項目

外部リンク

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