ウィレム・アイントホーフェン

ウィレム・アイントホーフェン(Willem Einthoven、1860年5月21日 - 1927年9月29日)はオランダの生理学者、医師である。1895年に世界初の実用的な心電図(ECG/EKG)を発明し、1924年に「心電図のメカニズムの発見」の功績によりノーベル生理学・医学賞を受賞した[1]。

Willem Einthoven
ウィレム・アイントホーフェン
ウィレム・アイントホーフェン(1906年)
生誕

(1860-05-21) 1860年5月21日
オランダ領東インドの旗 オランダ領東インド

スマラン
死没 1927年9月29日(1927-09-29)(67歳)
オランダの旗 オランダ ライデン
国籍 オランダの旗 オランダ
研究分野 生理学
研究機関 ライデン大学
出身校 ユトレヒト大学
主な業績 心電図
主な受賞歴 ノーベル生理学・医学賞(1924年)
プロジェクト:人物伝
ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:1924年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由:心電図法の発明

生涯

アイントホーフェンはオランダ領東インド(現在のインドネシア)のジャワ島・スマランで生まれた[2]。彼の父で医師のヤコブ・アイントホーフェン(Jacob Einthoven)は、彼が子供の頃に亡くなった。母は子供を連れて1870年にオランダに戻り、ユトレヒトに居を構えた。父の祖先はユダヤ人とオランダ人で、母の祖先はオランダ人とスイス人だった[3][4][5]。

1885年にユトレヒト大学で医学の学位を取得した。1886年にライデン大学の教授に就任した。

1902年にオランダ王立芸術科学アカデミーの会員になった[6]。 彼はオランダのライデンで亡くなった。遺体はウフストヘーストのHaarlemmerstraatwegにある改革派教会の墓地に埋葬されている[7]。

業績

アイントホーフェンの発明以前から、心臓を鼓動させると電流が発生することが知られていたが、当時の器具では電極を直接心臓に取り付けなければその電流を正確に測定することができなかった。1901年から、アイントホーフェンは単線検流計によるプロトタイプを完成させた。この装置は、強力な電磁石の間を通る非常に細い導線のフィラメントを使用していた。電流がフィラメントを通過するとき、電流によって生成された磁場は弦を動かす。弦に光を照射し、移動する印画紙のロールにその影を記録する。これにより、弦の動きを示す連続的な曲線を形成する。オリジナルの機械は強力な電磁石のために水冷を必要とし、それを操作するのに5人の作業員を必要とし、重量が約270キログラムもあった。この装置は標準的な検流計の感度を高めたものであり、肉や骨などの絶縁物を通して心臓の電気的活動を測定することができた。

初期の心電図装置

後の技術的進歩により、より性能の良い、小型の心電図装置が作られるようになったが、心電図に使用される用語の多くはアイントホーフェンに由来している。心電図の屈曲に彼が割り当てたP、Q、R、S、Tという文字は、今でも使われている。電極の設置位置を示す「アイントーベンの三角形」(アイントーベンは開発者アイントーフェンの英語読み)という用語は彼にちなんで名付けられた[8]。

心電図法の発明の功績により、1924年にノーベル生理学・医学賞を受賞した[9]。

脚注

  1. “Willem Einthoven”. IEEE Global History Network. IEEE. 2011年8月10日閲覧。
  2. The Walbeek Family from Holland:Information about Louise Marie Mathilde Carolien de Vogel. Familytreemaker.genealogy.com (1927-09-29). Retrieved on 2012-07-25.
  3. I6359: Valcherius BOREL (dates unknown). Rootsweb.ancestry.com. Retrieved on 2012-07-25.
  4. Rivera-Ruiz, M; Cajavilca, C; Varon, J (2008). “Einthoven's string galvanometer: the first electrocardiograph”. Tex Heart Inst J 35 (2): 174–78. PMC 2435435. PMID 18612490. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2435435/.
  5. “Willem Einthoven (1860–1927)”. Royal Netherlands Academy of Arts and Sciences. 2015年7月21日閲覧。
  6. Van Ditzhuijzen, Jeannette (September 9, 2005). Bijna vergeten waren ze, de rustplaatsen van roemruchte voorvaderen. Trouw (Dutch newspaper), p. 9 of supplement.
  7. “Resuscitation”. www.resuscitationjournal.com. doi:10.1016/j.resuscitation.2007.10.014. 2019年2月23日閲覧。
  8. “Willem Einthoven”. IEEE Global History Network. IEEE. 2011年8月10日閲覧。

参考文献

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.