エンティティー 霊体
『エンティティー 霊体』(エンティティー れいたい、The Entity )は、1981年に製作されたアメリカ合衆国のホラー映画。
| エンティティー 霊体 | |
|---|---|
| The Entity | |
| 監督 | シドニー・J・フューリー |
| 脚本 | フランク・デ・フェリータ |
| 原作 | フランク・デ・フェリータ 『エンティティー』より |
| 製作 | ハロルド・シュナイダー |
| 出演者 |
バーバラ・ハーシー ロン・シルヴァー デイヴィッド・ラビオサ アレックス・ロッコ ジョージ・コー マイケル・アルドレッジ |
| 音楽 | チャールズ・バーンスタイン |
| 撮影 | スティーヴン・H・ブラム |
| 編集 | フランク・J・ウリオステ |
| 製作会社 | アメリカン・シネマ・インターナショナル |
| 配給 |
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| 公開 |
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| 上映時間 | 126分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $9,000,000 |
| 興行収入 | $13,300,000 |
4人の子供を持つロサンゼルス在住の女性ドリス・ビザーが、見えない霊によって犯されたという1974年の実話「ドリス・ビザー事件」がベースになっている。
ストーリー
ある夜、ロサンゼルスに住む2人の子持ちのシングル・マザー、カーラ(バーバラ・ハーシー)は自室で就寝中、何者かに強姦されかけたために驚いて起きるが、周りには誰もいない。その後もたびたび、不可解な現象に襲われ続けるカーラは、偶然知り合った精神科医師(ロン・シルヴァー)に相談するが、「幻覚じゃないか」と言われる。謎の現象はなおも起こり続け、ついには息子までもが怪我をしてしまう。困ったカーラは超心理学者を頼り、そして現場を訪れたクーリー博士(ジャクリーン・ブルックス)は、「この謎の現象はエンティティーの仕業である」と断定する。まもなくカーラは、恋人(アレックス・ロッコ)の目の前で全裸に剥かれ、犯されてしまう。
キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
|---|---|---|---|
| 日本テレビ版 | テレビ朝日版 | ||
| カーラ・モラン(シングルマザー) | バーバラ・ハーシー | 岡江久美子 | 弘中くみ子 |
| フィル・スナイダーマン(精神科医) | ロン・シルヴァー | 樋浦勉 | 菅生隆之 |
| ビリー(カーラの息子) | デイヴィッド・ラビオサ | 鳥海勝美 | 高木渉 |
| ジェリー・アンダーソン(カーラの恋人) | アレックス・ロッコ | 小林勝彦 | 徳丸完 |
| シンディ・ナッシュ(カーラの友人) | マーガレット・ブライ | 吉田理保子 | 高島雅羅 |
| ジョージ・ナッシュ(シンディの夫) | マイケル・アルドレッジ | 島香裕 | |
| ウィーバー博士 | ジョージ・コー | 石森達幸 | |
| クーリー博士(超心理学者) | ジャクリーン・ブルックス | ||
| ジョー・ミーハン(超心理学者) | レイモンド・シンガー | 阪脩 | 仲野裕 |
| ジーン・クラフト(超心理学者) | リチャード・ブレストッフ | 石丸博也 | 佐々木勝彦 |
| ウォルコット博士 | アラン・リッチ | ||
スタッフ
- 監督:シドニー・J・フューリー
- 製作:ハロルド・シュナイダー
- 原作・脚本:フランク・デ・フェリータ
- 撮影:スティーヴン・H・ブラム
- SFX:ウィリアム・クルーズ
- 特殊効果:マーティ・ブレシン、ジョー・ディガエタノ、ジョー・ランバルディ、スティーブ・ロンバルディ、ゲイリー・モナーク、ボブ・ウィラード
- 特殊メイク:スタン・ウィンストン、ジェームズ・カーゲル
- 音楽:チャールズ・バーンスタイン
- 編集:フランク・J・ウリオステ
- 配給:20世紀フォックス
- 製作顧問:バリー・タフト博士、ケリー・ゲイナー博士(カリフォルニア大学超心理学研究所)
製作
フランク・デ・フェリータは、目に見えない超自然的存在によって性的暴行を受けたという女性、ドリス・ビザーの体験に基づく小説を脚本化した。脚本には小説 同様、ビザー事件の一部として調査されなかった要素も盛り込まれている[1]。
主人公カーラ役にはジル・クレイバーグ、サリー・フィールド、ジェーン・フォンダ、ベット・ミドラーを含む数人の女優が候補に挙がったが、いずれも出演を辞退した。バーバラ・ハーシーがキャスティングされたのは製作開始のわずか10日前であった。脚本にヌードシーンがあったため、ハーシーは躊躇していたが、シドニー・J・フューリー監督はヌードの場面はボディダブルと造形物を使うことを約束したため、出演に同意した[2]。
カーラの家の外観は、カリフォルニア州エル・セグンドでロケを行い、家の内部はロサンゼルスのスタジオ内に作った。撮影は1981年3月30日にロサンゼルスで開始され、同年6月下旬にクランクアップ [2]。
当初の脚本には、カーラが息子ビリーの童貞を奪う空想シーンがあったが、フューリーはカーラと息子の近親相姦感情を含むサブプロットを脚本から削除した。ビリー役のデイヴィッド・ラビオサは「この場面が暗示していたことを考えると、誰にとっても気まずい結果になったと思う。もし最初の脚本のまま撮っていたら、この映画はどうなっていただろうかとよく思う」と語った。ラビオサによれば、屋外で上半身裸のビリーをカーラが眺めるシーンが撮影されたが、サブプロットの削除に伴い映画からカットされている[2]。
特殊効果の大半はスタン・ウィンストンの手により効果をあげた。カーラの裸体が霊によって弄ばれるシーンは、内側に吸盤を仕込んだラテックス製のダミーボディを製作し、スタッフがベッドの下から操作することで乳房などが触られたように凹む仕掛けになっている。このシーンでは・ハーシーは頭部を除いてベッドの下に身体が隠れている[3]。全裸のダミーボディの製作費は65,000ドルだったという[2]。
反響
クエンティン・タランティーノはこの映画の熱烈なファンを自称しており[4]、同様に本作が好きだというマーティン・スコセッシも、『サイコ』と『シャイニング』を上回り、史上4番目に怖いホラー映画だと高評価している[2][4]。
2015年には映画監督ジェームズ・ワンのプロデュースのもと、『エンティティー』のリメイクを行なうことが発表された。ワンが監督を務めた『死霊館』の脚本家コンビ、チャド・ヘイズとケイリー・W・ヘイズに、共同プロデューサーとして『ザ・リング』や『THE JUON/呪怨』を手がけたロイ・リーが参加している[5]。
評価
レビュー集積サイトのRotten Tomatoesには13件の批評家レビューがあり、支持率は62%、平均点は10点中5.8点となっている[6]。
映画評論家のエディ・ハリソンは「バーバラ・ハーシーが驚くべき率直さで演じている『エンティティー』は、その真剣度の高さと、主人公に関わる男性科学者への不信感から、このジャンルのファンにとって一見の価値がある」と高く評価した[4]。
出典
- “The Real Entity Case”. The Official Site of Dr. Barry Taff (2011年8月7日). 2024年5月7日閲覧。
- “DANIEL KREMER(2015)Sidney J. Furie: Life and Films”. 2024年5月7日閲覧。
- 米Scream FactoryのBlu-ray収録のドキュメンタリー「Inner Strength: Barbara Hershey and The Entity」より。
- “「死霊館」製作チームが、オカルトホラー「エンティティー 霊体」をリメイク”. 映画.com (2015年5月1日). 2024年5月7日閲覧。
- “The Entity(1982)”. Rotten Tomatoes. 2024年5月7日閲覧。
関連項目
- 影 (Xファイルのエピソード) - アメリカのSFテレビドラマ『Xファイル』シーズン1の第6話。この映画にインスパイアされたエピソード。
外部リンク
- エンティティー 霊体 - allcinema
- エンティティー 霊体 - KINENOTE
- The Entity - IMDb(英語)
- The Entity (2010) - IMDb(英語)