サトノアレス

サトノアレスは、日本競走馬2016年朝日杯フューチュリティステークスの勝ち馬である。

サトノアレス
朝日杯フューチュリティステークス表彰式
(2016年12月18日)
欧字表記 Satono Ares
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2014年2月25日(10歳)
抹消日 2019年10月16日
ディープインパクト
サトノアマゾネス
母の父 デインヒル
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産者 社台ファーム
馬主 里見治
→(株)サトミホースカンパニー
調教師 藤沢和雄美浦
競走成績
タイトル JRA賞最優秀2歳牡馬(2016年)
生涯成績 16戦4勝
獲得賞金 1億9115万7000円
勝ち鞍
GI朝日杯FS2016年

馬名の由来は冠名+ギリシャ神話の戦の神[1]

経歴

2歳(2016年)

2016年8月14日、札幌競馬場メイクデビューで初出走し、2番人気に支持された。後方からレースを進め、直線で1番人気コリエドールとの追い比べとなるもクビ差の2着に敗れた[2]

9月11日、3戦目の中山競馬場2歳未勝利をクビ差で勝って初勝利を挙げる[3]。2か月半のレース間隔を開けて11月27日、東京競馬場のベゴニア賞に出走し、道中7番手で待機すると直線で一気に抜け出して快勝した[4]

12月18日、2連勝で朝日杯フューチュリティステークスに出走し、6番人気に支持される。中団からやや後方に位置すると直線で外から一気に脚を伸ばして先頭に立つと、外から追い上げるモンドキャンノの追撃を振り切り、3連勝でG1初制覇を飾った[5][6]

2017年1月10日、2016年度のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出された[7]

3歳(2017年)

3歳初戦、3月19日のスプリングステークスは1番人気に推されたが、スタートでつまづいて出遅れ、最後方から追い上げたものの4着に敗れた[8]

4月16日の皐月賞に2歳王者の復権をかけて挑むが[9]、8番人気と大きく評価を落とした。このレースでも最後方からの競馬となり、上り最速の33.9秒で追い上げたが11着に終わった[10]東京優駿(日本ダービー)を前に短期の放牧に出され、5月9日に帰厩するが、ダービーへの出走は断念された[11]

陣営は次走として7月8日にアメリカ合衆国ベルモントパーク競馬場で開催されるベルモントダービー招待への挑戦も検討したが[11]、遠征は見送られ、距離や馬場適性を考慮して7月2日に函館競馬場で開催される別定重量オープン特別競走巴賞を選択[12][13]。1.5倍の断然人気に応えて勝利した[14]。続いて中1週で7月16日の函館記念に出走、再び1番人気に推されるが、伸びを欠き6着に沈んだ[15]

函館記念の後は休養に入り[15]、3か月後の10月21日、富士ステークスに出走するが不良馬場に苦しんで 6着[16]。11月25日のキャピタルステークスはダイワキャグニーとの競り合いにクビ差敗れ2着となる[17]

4歳(2018年)

4歳初戦、2月4日の東京新聞杯はスタートが遅れて後方からの競馬となるが、追い込んで最内から伸び、リスグラシューに1馬身差の2着と久々に重賞で好走する[18]。次走、5月12日の京王杯スプリングカップも後方から脚を伸ばし、レコードタイムで勝ったムーンクエイクとタイム差なしの3着に入った[19]。続いて6月3日、安田記念に出走。このレースもスタートのタイミングが悪く遅れたが、後方待機から追い込んで先頭集団に並びかけ、突き抜けることはできなかったが勝ったモズアスコットから0.2秒差の4着と善戦した[20][21]

その後は8月12日にフランスドーヴィル競馬場で開催されるジャック・ル・マロワ賞に挑戦する予定だったが、7月20日、体調不良のため遠征を取りやめた[22]。休養は長引き、年末の12月22日、阪神カップで復帰したが、他馬に絡まれて集中力を欠き、ブービーの15着に惨敗した[23]

5歳(2019年)

大敗した前走から立て直して2月3日の東京新聞杯に出走、内から猛然と追い込んで勝ったインディチャンプから差のない3着と好走する[24]。次走、4月6日にオーストラリアランドウィック競馬場で行われるドンカスターマイルに予備登録したが[25]、遠征はしなかった。

5月11日、京王杯スプリングカップに出走予定だったが、馬場入り後に左前肢跛行を発症して競走除外[26]。その後、体調は回復したが調教のピッチを上げることが難しいと判断され、引退が決定した[27]

10月16日付けで競走馬登録を抹消した[28]

競走成績

以下の内容はnetkeiba.comの情報[29]に基づく。

競走日競馬場競走名距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順タイム
(上がり3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
2016.08.14 札幌 2歳新馬 芝1800m(良) 7 7 7 002.90(2人) 02着 R1:52.8(34.6) -0.0 0柴山雄一 54 コリエドール 496
0000.08.28 札幌 2歳未勝利 芝1800m(良) 9 3 3 001.20(1人) 02着 R1:51.8(35.3) -0.2 0C.ルメール 54 サングレーザー 500
0000.09.11 中山 2歳未勝利 芝1800m(稍) 15 5 8 002.20(1人) 01着 R1:50.2(34.8) -0.0 0柴山雄一 54 (レッドローゼス) 490
0000.11.27 東京 ベゴニア賞 500万下 芝1600m(良) 13 6 8 004.10(2人) 01着 R1:35.6(33.8) -0.2 0R.ムーア 55 (エトルディーニュ) 496
0000.12.18 阪神 朝日杯FS GI 芝1600m(良) 18 8 17 014.20(6人) 01着 R1:35.4(34.1) -0.1 0四位洋文 55 モンドキャンノ 500
2017.03.19 中山 スプリングS GII 芝1800m(良) 11 7 9 003.20(1人) 04着 R1:48.7(35.5) -0.3 0戸崎圭太 56 ウインブライト 500
0000.04.16 中山 皐月賞 GI 芝2000m(良) 18 7 13 019.80(8人) 11着 R1:58.4(33.9) -0.6 0戸崎圭太 57 アルアイン 500
0000.07.02 函館 巴賞 OP 芝1800m(良) 8 6 6 001.50(1人) 01着 R1:46.5(34.1) -0.0 0C.ルメール 54 (アングライフェン) 510
0000.07.16 函館 函館記念 GIII 芝2000m(重) 16 1 1 003.80(1人) 06着 R2:01.6(35.8) -0.4 0C.ルメール 54 ルミナスウォリアー 510
0000.10.21 東京 富士S GIII 芝1600m(不) 15 1 1 015.30(6人) 06着 R1:35.7(35.3) -0.9 0大野拓弥 54 エアスピネル 510
0000.11.25 東京 キャピタルS OP 芝1600m(良) 18 1 2 004.30(2人) 02着 R1:32.6(33.4) -0.0 0C.ルメール 55 ダイワキャグニー 516
2018.02.04 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 2 3 008.90(5人) 02着 R1:34.3(33.3) -0.2 0柴山雄一 57 リスグラシュー 510
0000.05.12 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 18 1 1 005.10(2人) 03着 R1:19.5(32.7) -0.0 0蛯名正義 56 ムーンクエイク 504
0000.06.03 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 16 1 2 014.50(7人) 04着 R1:31.5(33.3) -0.2 0蛯名正義 58 モズアスコット 514
0000.12.22 阪神 阪神C GII 芝1400m(稍) 16 5 10 007.40(4人) 15着 R1:23.6(36.6) -2.5 0川田将雅 57 ダイアナヘイロー 514
2019.02.03 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 15 1 1 009.80(4人) 03着 R1:32.0(33.4) -0.1 0柴山雄一 56 インディチャンプ 518
0000.05.11 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 15 2 3 除外 0柴山雄一 56 タワーオブロンドン 514

引退後

引退決定時には海外からの種牡馬入りのオファーもあったが[27]、登録抹消後、日本のブリーダーズ・スタリオン・ステーションに入厩した[28]。同所で種牡馬として供用された2020年から2022年までの3年間の種付け繁殖牝馬数はのべ43頭[30]2021年に生まれた初年度産駒は18頭が血統登録された[31]

2022年12月、初年度産駒のデビューを前にしてトルコジョッキークラブのオファーを受けてトルコへのトレードが成立[32]2023年1月、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションを退厩し、2月5日に出国[31]。2月6日未明にトルコ南東部を震源とするトルコ・シリア大地震が発生したが、同国北西部に向かうサトノアレスの移動に影響はなく、丸2日間の輸送と検疫を経てブルサ県カラジャベイペンションスタッドに無事にスタッドインした[33]

2023年の種付け料は40,000トルコリラ(約28万円)で[34]、日本供用の3年間の実績をはるかに上回る117頭の繁殖牝馬を集めた[35]

2023年7月31日、南関東公営大井所属のアンジェラリュールが大井競馬場の2歳新馬戦で1着となり、産駒の初勝利を挙げた[36]

血統表

サトノアレス血統(血統表の出典)[§ 1]
父系サンデーサイレンス系
[§ 2]

ディープインパクト
2002 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

*サトノアマゾネス
2004 鹿毛
*デインヒル
1996 鹿毛
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Razyana His Majesty
Spring Adieu
母の母
Prawn Cocktail
1992 鹿毛
Artichoke Jacinto
Ivory Tower
Crimson Saint Crimson Satan
Bolero Rose
母系(F-No.) Crimson Saint系(FN:8-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5×4=9.38%、Natalma 5・5(母内)=6.25% [§ 4]
出典
  1. 血統情報:5代血統表|サトノアレス”. JBISサーチ(JBIS-Search). 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年10月16日閲覧。
  2. サトノアレスの血統データ”. 競馬ラボ. 2020年4月18日閲覧。
  3. 平出貴昭 (2019年9月18日). 『覚えておきたい世界の牝系100』掲載牝系一覧”. 競馬“血統”人生. 2020年4月18日閲覧。
  4. 血統情報:5代血統表|サトノアレス”. JBISサーチ(JBIS-Search). 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年10月16日閲覧。

出典

  1. 競走馬情報 サトノアレス”. JRA. 2023年8月8日閲覧。
  2. 【札幌新馬戦】良血コリエドール首差勝利 鞍上「もっと強くなる」”. スポーツニッポン (2016年8月15日). 2016年12月18日閲覧。
  3. 【2歳未勝利】(中山2R)~サトノアレスが人気に応えて初勝利”. netkeiba.com (2016年9月11日). 2023年8月8日閲覧。
  4. サトノアレスが内から抜け出し2連勝/ベゴニア賞”. netkeiba.com (2016年11月27日). 2016年12月18日閲覧。
  5. 【朝日フューチュリティS】2歳王者はサトノアレス! 直線伸ばしてG1初V”. スポーツニッポン (2016年12月18日). 2016年12月18日閲覧。
  6. 第68回 朝日杯フューチュリティS”. JRA. 2023年8月8日閲覧。
  7. 藤沢和師 史上初最優秀2歳牡牝2冠!今年こそ「日本ダービー勝ちたい」”. netkeiba.com (2017年1月11日). 2023年8月8日閲覧。
  8. 【みんなの反省会】“らしい”末脚で完勝したサトノダイヤモンド”. サンスポ (2017年3月19日). 2023年8月8日閲覧。
  9. 2歳王者の逆襲なるか?皐月賞はサトノアレスの復権に挑む!”. 競馬ラボ (2017年4月14日). 2023年8月8日閲覧。
  10. 第77回 皐月賞”. JRA. 2023年8月8日閲覧。
  11. 2歳王者サトノアレスがダービー断念 米G1挑戦プラン浮上”. netkeiba.com (2017年5月10日). 2023年8月8日閲覧。
  12. 【巴賞】サトノアレス復権デモだ 弾むような末脚伸ばし13秒0”. netkeiba.com (2017年6月30日). 2023年8月8日閲覧。
  13. GI馬サトノアレス“斤量54キロ”のなぜ トップは重賞未勝利馬の57キロ/巴賞”. netkeiba.com (2017年6月28日). 2023年8月8日閲覧。
  14. 【巴賞】(函館) GI馬サトノアレスが貫録勝ち”. netkeiba.com (2017年7月2日). 2023年8月8日閲覧。
  15. 【函館記念】サトノアレス6着…ルメール「広いコースの方が」馬場も敗因か”. netkeiba.com (2017年7月17日). 2023年8月8日閲覧。
  16. 【富士Sレース後コメント】エアスピネル武豊騎手ら”. netkeiba.com (2017年10月21日). 2023年8月8日閲覧。
  17. ダイワキャグニーが人気2頭の叩き合いを制す/キャピタルS”. netkeiba.com (2017年11月25日). 2023年8月8日閲覧。
  18. 【東京新聞杯】リスグラシュー 復活祭 1年4カ月ぶり勝利 武豊「反応良かった」”. netkeiba.com (2018年2月5日). 2023年8月8日閲覧。
  19. 【京王杯SC】ムーンクエイク、レコードV!ルメール初タイトル導いた”. netkeiba.com (2018年5月13日). 2023年8月8日閲覧。
  20. 【安田記念レース後コメント】モズアスコット C.ルメール騎手ら”. netkeiba.com (2018年6月3日). 2023年8月8日閲覧。
  21. 第68回 安田記念”. JRA. 2023年8月8日閲覧。
  22. サトノアレスが仏G1挑戦を断念”. netkeiba.com (2018年7月20日). 2023年8月8日閲覧。
  23. サトノアレスなど、東京新聞杯1週前厩舎情報/美浦トレセンニュース”. netkeiba.com (2019年1月24日). 2023年8月8日閲覧。
  24. 【勝負の分かれ目 東京新聞杯】内枠を生かし切り、インディチャンプを冷静にエスコートした福永騎手の好騎乗”. netkeiba.com (2019年2月3日). 2023年8月8日閲覧。
  25. オーストラリアG1競走に日本馬が予備登録”. netkeiba.com (2019年2月13日). 2023年8月8日閲覧。
  26. 東京11Rの競走除外について”. netkeiba.com (2019年5月11日). 2023年8月8日閲覧。
  27. サトノアレス引退 種牡馬入りへ 16年最優秀2歳牡馬”. netkeiba.com (2019年7月17日). 2023年8月8日閲覧。
  28. サトノアレスがブリーダーズSSに到着”. netkeiba.com (2019年10月21日). 2023年8月8日閲覧。
  29. サトノアレス”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年10月18日閲覧。
  30. 血統書サービス”. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2023年8月8日閲覧。
  31. サトノアレスがトルコへ輸出される”. 競走馬のふるさと案内所 (2023年2月20日). 2023年8月8日閲覧。
  32. SATONO ARES 2023 yılında Karacabey Pansiyon Hara’da!  (2022年12月31日). 2023年8月8日閲覧。
  33. トルコへ旅立った元・繋養種牡馬について”. サラブレッド・ブリーダーズ・クラブ (2023年2月24日). 2023年8月8日閲覧。
  34. İngiliz Aygırları Aşım Ücretleri (PDF) (2023年4月4日). 2023年8月8日閲覧。
  35. Satono Ares”. Türkiye Jokey Kulübü Aşım Sezonu Raporu 2023. TJK. pp. 223-227. 2023年11月29日閲覧。
  36. アンジェラリュール”. netkeiba.com. 2023年8月8日閲覧。

外部リンク

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