ジョーディー (バンド)
ジョーディー(Geordie)は、ニューカッスル・アポン・タイン出身のイギリスのロック・バンドで、1970年代の活動によって最もよく知られている[1]。
| ジョーディー Geordie | |
|---|---|
| 別名 | パワーハウス |
| 出身地 |
|
| ジャンル | グラムロック、ハードロック |
| 活動期間 | 1972年 - 1980年、1982年 - 1985年、2001年、2018年 - |
| レーベル | Regal Zonophone、EMI、ベラフォン、MGM(米国)、Neat |
| メンバー |
テリー・レッサー スティーヴ・ドーソン トム・ヒル ブライアン・ギブソン |
| 旧メンバー |
ブライアン・ジョンソン ヴィック・マルコム ロブ・ターンブル デヴィッド・スティーヴンソン ミッキー・ベニソン |
「Don't Do That」「君にすべてを (All Because Of You)」「Can You Do It」「Electric Lady」「Goodbye Love」などの著名な曲をもつ。
略歴
編成(1971年 - 1980年)
オリジナル・ジョーディーのラインナップ(1972年2月以降)は、ヴィック・マルコム(リード・ギター)、トム・ヒル(ベース)、ブライアン・ギブソン(ドラム)、ブライアン・ジョンソン(リード・ボーカル)[1]。彼らの最初のシングル「Don't Do That」は、1972年12月に全英シングルチャートのトップ40にランクインした[2]。1973年3月、ジョーディーはデビュー・アルバム『ロック魂』をEMIレーベルからリリース[1]。スレイドやスウィートのようなイギリスのグラムロック・バンド(ジョーディーは前者をイギリス・ツアーでサポートし、後者を1973年3月にロンドンのレインボー・クラブでのコンサートにおいてサポートした)と競うようにして、彼らは「君にすべてを」(1973年4月)で全英トップ10の地位を獲得し、「Can You Do It」(1973年7月)は全英トップ20ヒットを記録した[1]。また、BBCテレビジョンにも何度も出演し、『トップ・オブ・ザ・ポップス』には15回出演。そのうちのひとつは、1972年11月の回だった。
1970年代初頭、ジョーディーは定期的にオーストラリアをツアーし、ニューサウスウェールズ州ニューカッスルで確固たる支持を得た。これは、「ニューカッスル」つながり(出身地と同名)と、「Geordie's Lost his Liggie」という曲がニューカッスルで人気を博し、頻繁にラジオで流されたためである。彼らはラムトンにある「アールデコ様式」のサボイ劇場で演奏する定期的なツアー・バンドのひとつとなった。トラディショナル・ソング「朝日のあたる家」のカバーを含むセカンド・アルバム『ジョーディー2 (Don't Be Fooled by the Name)』[1](1974年)は、ヒットには至らなかった。
1976年のアルバム『セイヴ・ザ・ワールド』の後、フロントマンのジョンソンはソロ・プロジェクトに向けて脱退した[1]。1978年のバンドのアルバム『No Good Woman』は、ジョンソンとの3曲の未発表曲と、後のダイアー・ストレイツのキーボーディストであるアラン・クラーク、ボーカリストのデイヴ・ディッチバーン、ベーシストのフランク・ギボン、ドラマーのジョージ・デフティとともに、マルコムが録音した新曲で構成されていた。一方、ジョンソンは、ジョーディーIIとも呼ばれる新しいラインナップでジョーディーとして演奏を開始しており、その中で彼は唯一のオリジナル・メンバーであった。バンドは1980年にレコーディング契約を結んだが、ジョンソンがAC/DCのボン・スコットに代わってその春ついに契約を結ぶこととなった[1]。
解散後・ジョーディーIIの再結成ツアー(1980年 - 2018年)
AC/DCのリード・シンガー、ボン・スコットが1980年2月に亡くなった後、AC/DCはブライアン・ジョンソン(そのボーカルの才能は以前スコットから賞賛されていた)をリード・ボーカルの任に選んだ[1]。ジョンソンは、バンドと音楽プロデューサーのロバート・ジョン・"マット"・ランジとともにバハマのコンパス・ポイント・スタジオを訪れ、1979年のアルバム『地獄のハイウェイ』の続編を書いてレコーディングした。これが1980年5月のAC/DCによるアルバム『バック・イン・ブラック』のリリースへとつながった。『バック・イン・ブラック』は最終的に史上2番目に売れたアルバムとなった。
1982年、ジョンソンを除くオリジナル・メンバーは、新しいシンガーのロブ・ターンブルとアディショナル・ギタリストのデヴィッド・スティーヴンソンを加えたクインテットとして再結成した。彼らは1983年に『No Sweat』というタイトルのアルバムのレコーディングを続けた。このアルバムはヘヴィメタルの独立系レコード・レーベルであるニート・レコードからリリースされた。批評家からは絶賛されたが、大きな成功は得られなかった。1985年から1986年にかけてマルコム、ギブソン、スティーヴンソンが脱退し、その後の新しいラインナップが名前をパワーハウス(Powerhouse)に変更し、1986年に同名のアルバムをリリースした後、再び解散の日を迎えた[3]。
2001年末、AC/DCの活動休止期間中に、ジョンソンはジョーディーの1977年から1980年のラインナップとともに、短期間のイギリス・ツアーで一度限りの再結成を果たし、主にハードロックのカバー・バージョンを披露した。彼らはジョーディーIIとして知られていた。
ロブ・ターンブル(ドクター・ロブ)は、2013年現在、Gadjiというバンドのメンバーを務めている。2014年、ヴィック・マルコムはリック・モートと新しいバンド、ダイナマイトを結成し、2014年にインディーズ・レーベル、タビサ・レコードでアルバム『Rock 'Til You Drop』をレコーディングした。
リバイバル(2018年 - 現在)
オリジナルの創設メンバーの2人、ベーシストのトム・ヒルとドラマーのブライアン・ギブソンは、ボーカルにマーク・ライト、ギターにアニマルズIIのスティーヴ・ドーソンを含む新しいラインナップでジョーディーを再始動させた。2022年1月、ポール・コゾフがフリーの後に結成したバンド、バック・ストリート・クローラーに在籍したテリー・スレッサーがボーカルの役割を引き継いだ。オリジナル・ギタリストのヴィック・マルコムは、ソング・ライティングの立場でのみバンドに今も関わっている。グループはバンド再結成を発表し、YouTubeチャンネルを開設した。その後、テリーをフィーチャーした新しいマテリアルがリリースされ、それはほとんどのストリーミング・プラットフォームから利用することができる。バンドの公式ウェブサイトは、2023年初めに日の目を見た。
メンバー
1972年–1977年:
- ブライアン・ジョンソン (Brian Johnson) - ボーカル
- ヴィック・マルコム (Vic Malcolm) - ギター、ボーカル (1972年-1975年、1976年–1977年)
- トム・ヒル (Tom Hill) - ベース
- ブライアン・ギブソン (Brian Gibson) - ドラム
- ミッキー・ベニソン (Micky Bennison) - ギター (1975年-1976年)
1978年:
- デイヴ・ディッチバーン (Dave Ditchburn) - ボーカル
- ヴィック・マルコム (Vic Malcolm) - ギター
- アラン・クラーク (Alan Clark) - キーボード
- フランク・ギボン (Frank Gibbon) - ベース
- ジョージ・デフティ (George Defty) - ドラム
ジョーディーII – 1977年–1980年、2001年:
- ブライアン・ジョンソン (Brian Johnson) - ボーカル
- デレク・ルーサム (Derek Rootham) - ギター
- デイヴ・ロブソン (Dave Robson) - ベース
- デイヴィ・ウィテカー (Davy Whittaker) - ドラム
1982年–1985年:
- ロブ・ターンブル (Rob Turnbull) - ボーカル
- ヴィック・マルコム (Vic Malcolm) - ギター
- デヴィッド・スティーヴンソン (David Stephenson) - ギター
- トム・ヒル (Tom Hill) - ベース
- ブライアン・ギブソン (Brian Gibson) - ドラム
1986年:
- ロブ・ターンブル (Rob Turnbull) - ボーカル
- マーティン・メトカーフ (Martin Metcalf) - ギター
- トム・ヒル (Tom Hill) - ベース
- ブライアン・ギブソン (Brian Gibson) - ドラム
2018年–2022年:
- マーク・ライト (Mark Wright) - ボーカル
- スティーヴ・ドーソン (Steve Dawson) - ギター
- トム・ヒル (Tom Hill) - ベース
- ブライアン・ギブソン (Brian Gibson) - ドラム
2022年–現在:
- テリー・レッサー (Terry Slesser) - ボーカル
- スティーヴ・ドーソン (Steve Dawson) - ギター
- トム・ヒル (Tom Hill) - ベース
- ブライアン・ギブソン (Brian Gibson) - ドラム
タイムライン

ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『ロック魂』 - Hope You Like It (1973年、Red Bus) ※旧邦題『ホープ・ユー・ライク・イット』
- 『ジョーディー2』 - Don't Be Fooled by the Name (1974年、Red Bus)
- 『セイヴ・ザ・ワールド』 - Save the World (1976年、Red Bus)
- No Good Woman (1978年、Red Bus/Landmark)
- No Sweat (1983年、Neat)
パワーハウス名義
- Powerhouse (1986年、Ambush/EMI)
コンピレーション・アルバム
- 『朝日のあたる家』 - Geordie – Masters of Rock (1975年、EMI)
- Geordie featuring Brian Johnson (1980年、Red Bus)
- Strange Man (1982年、Red Bus)
- Keep on Rocking (1989年、Anchor/DCC) ※リミックス&リマスター
- Rocking with the Boys (1992年、Raven) ※オーストラリア盤
- A Band from Geordieland (1996年、Repertoire)
- The Very Best of Geordie (1997年、CMC/Play)
- The Best of Geordie (1998年、Platinum)
- Can You Do It? (1999年、Delta)
- 『ザ・シングルス・コレクション』 - The Singles Collection (2001年、7T's)
- No Sweat (2002年、Castle) ※BBCでの4回のライブ・セッションを収録
- Can You Do It (2003年、Pickwick) ※オランダ盤
- Unreleased Tapes (2005年、OVC Media) ※ロシア盤。トム・ヒル名義
- The Very Best of Geordie – The original versions (2009年、Spectre/Universal)
- Keep on Rockin' – The Very Best Of (2009年、Spectre/Universal)
- Greatest Hits (2012年、Zebra Studio)
- 『ジ・アルバムズ: デラックスCDボックス・セット』 - The Albums (2016年) ※5枚のアルバムからの66曲を収録した5CD
シングル
| 年 | タイトル | チャート最高位 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 全英 [4] |
全豪 [5] |
ベルギー [6] |
デンマーク | 独 [7] |
アイルランド [8] |
蘭 [9] | ||
| 1972 | "Don't Do That" | 32 | — | — | — | — | — | — |
| 1973 | 君にすべてを - "All Because of You" | 6 | — | 6 | 30 | 11 | 19 | |
| "Can You Do It" | 13 | 69 | 30 | 14 | 22 | — | 25 | |
| "Electric Lady" | 32 | — | — | — | 32 | — | — | |
| ブラック・キャット・ウーマン - "Black Cat Woman" | — | — | — | — | 36 | — | — | |
| 1974 | "Got to Know" (オーストラリア限定) | — | — | — | — | — | — | — |
| 朝日のあたる家 - "House of the Rising Sun" (日本限定) | — | — | — | — | — | — | — | |
| "Goin' Down" (フランス限定) | — | — | — | — | — | — | — | |
| シーズ・ア・ティーザー - "She's a Teaser" | — | — | — | — | — | — | — | |
| のれ!のれ!ベイビー - "Ride on Baby" | — | — | — | — | — | — | — | |
| 1975 | "Goodbye Love" | — | — | — | — | — | — | — |
| 1976 | ロッキン・ホース - "Rocking Horse" (日本限定) | — | — | — | — | — | — | — |
| 1980 | "Treat Her Like a Lady" | — | — | — | — | — | — | — |
| 1981 | "Don't Do That" | — | — | — | — | — | — | — |
| "Rockin' with the Boys" (カナダ限定) | — | — | — | — | — | — | — | |
| 1982 | "Nutbush City Limits" | — | — | — | — | — | — | — |
| 2022 | "Red, White and Blue" | — | — | — | — | — | — | — |
| 2023 | "She's My Sugar" | — | — | — | — | — | — | — |
| 2023 | "See You Now" | — | — | — | — | — | — | — |
| 「—」は、チャートに掲載されなかったリリース、またはその地域でリリースされなかったことを示す。 | ||||||||
脚注
- Colin Larkin, ed (1995). The Guinness Who's Who of Heavy Metal (Second ed.). Guinness Publishing. p. 144. ISBN 0-85112-656-1
- Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). Guinness World Records Limited. p. 225. ISBN 1-904994-10-5
- “Biography by Richie Unterberger”. AllMusic. 2009年1月2日閲覧。
- “GEORDIE | full Official Chart History | Official Charts Company”. www.officialcharts.com. 2021年6月28日閲覧。
- Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970–1992 (illustrated ed.). St Ives, N.S.W.: Australian Chart Book. p. 123. ISBN 0-646-11917-6
- “ultratop.be - ULTRATOP BELGIAN CHARTS”. www.ultratop.be. 2021年6月28日閲覧。
- “Suche - Offizielle Deutsche Charts”. www.offiziellecharts.de. 2021年6月28日閲覧。
- “The Irish Charts - All there is to know”. irishcharts.ie. 2021年6月28日閲覧。
- “Dutch Charts - dutchcharts.nl”. dutchcharts.nl. 2021年6月28日閲覧。