パウロ・コスタ

パウロ・コスタPaulo Costa1991年4月21日 - )は、ブラジル男性総合格闘家ミナスジェライス州ベロオリゾンテ出身。ファイトレディー所属。UFC世界ミドル級ランキング7位。元Jungle Fightミドル級王者。

パウロ・コスタ
2017年
本名 パウロ・エンリケ・コスタ
(Paulo Henrique Costa)[1]
生年月日 (1991-04-21) 1991年4月21日(32歳)[1]
出身地 ブラジルの旗 ブラジル
ミナスジェライス州ベロオリゾンテ[1]
通称 ボハシーニャ (Borrachinha)
ジ・イレイサー (The Eraser)
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
身長 185 cm (6 ft 1 in)
体重 84 kg (185 lb)
階級 ミドル級
リーチ 183 cm (72 in)
スタイル ムエタイブラジリアン柔術
スタンス オーソドックス
拠点 ブラジルの旗 ブラジル
ミナスジェライス州ベロオリゾンテ
チーム チーム・ノゲイラ チャンピオン・チーム
→ファイトレディー
トレーナー エリック・アルバラシン
ランク ブラジリアン柔術 (黒帯)
現役期間 2012年 -
総合格闘技記録
試合数17
勝利14
ノックアウト11
タップアウト1
判定2
敗戦3
ノックアウト1
判定2
総合格闘技記録 - SHERDOG

来歴

幼少期はサッカーを経験。また、ストリートで喧嘩に明け暮れ、規律を学ぶために9歳からムエタイを始める。10代の時から兄と共にブラジリアン柔術を始めるも、17歳の時に父親が咽頭がんで他界したため直ぐに中断した。数年後、紫帯を取得していた兄の指導のもとでブラジリアン柔術のトレーニングを再開。その後は母親の家計を助けるため、不動産業と情報技術の教師として働いていた[2]

2012年、プロ総合格闘技デビュー[1]

2014年3月、「The Ultimate Fighter: Brazil 3」にヴァンダレイ・シウバチーム所属で出場。

Jungle Fight

2016年5月21日、Jungle Fightミドル級暫定王座決定戦でエドゥアルド・ラモンと対戦し、リアネイキドチョークで一本勝ちを収め王座獲得に成功した[3]

2016年9月3日、Jungle Fightミドル級タイトルマッチで挑戦者のアドリアーノ・バウビーと対戦し、パンチでKO勝ちを収め初防衛に成功した。

UFC

2017年3月11日、UFC初出場となったUFC Fight Night: Belfort vs. Gastelumでギャレス・マクレランと対戦し、パウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[4]

2017年11月4日、UFC 217で元UFC世界ウェルター級王者ジョニー・ヘンドリックスと対戦し、右アッパー連打で2RTKO勝ち[5]

2018年7月7日、UFC 226でミドル級ランキング9位のユライア・ホールと対戦し、2Rに右ボディブローでTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[6]

2019年4月26日、米国アンチドーピング機関(USADA)がコスタに2018年8月10日から6カ月間の出場停止処分を科していたことを発表した。2017年6月3日のUFC 212と同年11月4日のUFC 217の計量後にコスタが生理食塩水と胃薬の摂取に点滴を使ったことがアンチ・ドーピング規則の禁止行為(生理食塩水と胃薬自体は禁止薬物ではないが、12時間で100mlを超える量の点滴が禁止行為)に該当したためで、それぞれの試合を管轄したブラジル・アスレチック・コミッションとニューヨーク州アスレチック・コミッションからは罰金処分のみを科せられた[7][8]

2019年8月17日、UFC 241でミドル級ランキング2位のヨエル・ロメロと対戦し、壮絶な打撃戦を繰り広げ、3-0の判定勝ち。キャリア初の判定決着となり、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[9]

2020年3月23日、米国アンチドーピング機関(USADA)が2017年6月2日と11月3日にコスタに禁止行為の点滴を勧めて処方したブラジルの医師に2年間の資格停止処分を科したことを発表した[10]

2020年9月27日、UFC 253のUFC世界ミドル級タイトルマッチで王者イスラエル・アデサンヤに挑戦。1Rから蹴りで試合のペースを握られると、2Rにテンプルへの左フックでダウンを奪われパウンドでTKO負け。王座獲得に失敗し、キャリア14戦目にして初黒星を喫した。尚、無敗の選手同士がタイトルマッチで対戦したのは、男子の試合では2009年のUFC 98で行われたラシャド・エヴァンスリョート・マチダ以来、UFC史上2度目となった[11]

2021年10月23日、UFC Fight Night: Costa vs. Vettoriでミドル級ランキング5位のマーヴィン・ヴェットーリとライトヘビー級契約で対戦し、0-3の5R判定負け。当初はミドル級でヴェットーリと対戦予定であったが、コスタの要望によりミドル級から195ポンドのキャッチウェイト、さらに最終的にライトヘビー級へ変更され、コスタのファイトマネーから20%をヴェットーリに譲渡する条件で行われた[12]

2022年8月20日、 UFC 278で元UFC世界ミドル級王者ルーク・ロックホールドと対戦し、3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[13]

2024年2月17日、UFC 298でミドル級ランキング3位の元UFC世界ミドル級王者ロバート・ウィテカーと対戦し、0-3の判定負け[14]

ファイトスタイル

ミドル級屈指のハードパンチャーで、パンチでの打ち合いに滅法強く、KO・TKO率は78%を誇る。爆発的な攻撃力に加えて、攻撃を相手の顔面とボディーの上下に的確に散らし、パンチでの打ち合いの中でキックを織り交ぜるなどクレバーな面も併せ持つ。また、80%に達する高いテイクダウンディフェンス率を持つ[15]

人物・エピソード

  • ニックネームのジ・イレイサー(消しゴム)はトレーニングでゴムのような弾力のある動きを見せたことから付けられた[1]
  • 筋骨隆々の肉体を持ち、ミドル級の選手でありながら通常体重は107kg前後ある[16][17]。また、UFC 241では前日計量時の体重186ポンド(84.3kg)から試合当日の体重213.8ポンド(96.9kg)まで27.8ポンド(12.6kg)の驚異的なリカバリーを行った[18]

戦績

総合格闘技 戦績
17 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
14 11 1 2 0 0 0
3 1 0 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ショーン・ストリックランド試合前UFC 303: Macgregor vs. Chandler2024年6月30日
×ロバート・ウィテカー5分3R終了 判定0-3UFC 298: Volkanovski vs. Topuria2024年2月17日
ルーク・ロックホールド5分3R終了 判定3-0UFC 278: Usman vs. Edwards 22022年8月20日
×マーヴィン・ヴェットーリ5分5R終了 判定0-3UFC Fight Night: Costa vs. Vettori2021年10月23日
×イスラエル・アデサンヤ2R 3:59 TKO(左フック→パウンド)UFC 253: Adesanya vs. Costa
【UFC世界ミドル級タイトルマッチ】
2020年9月27日
ヨエル・ロメロ5分3R終了 判定3-0UFC 241: Cormier vs. Miocic 22019年8月17日
ユライア・ホール2R 2:38 TKO(右ボディブロー)UFC 226: Miocic vs. Cormier2018年7月7日
ジョニー・ヘンドリックス2R 1:23 TKO(右アッパー)UFC 217: Bisping vs. St-Pierre2017年11月4日
オルワレ・バンブーシェ2R 1:06 TKO(パウンド)UFC 212: Aldo vs. Holloway2017年6月3日
ギャレス・マクレラン1R 1:17 TKO(パウンド)UFC Fight Night: Belfort vs. Gastelum2017年3月11日
アドリアーノ・バウビー1R 3:25 KO(パンチ)Jungle Fight 90
【Jungle Fightミドル級タイトルマッチ】
2016年9月3日
エドゥアルド・ラモン1R 2:40 リアネイキッドチョークJungle Fight 87
【Jungle Fightミドル級暫定王座決定戦】
2016年5月21日
ブルーノ・アシス1R 1:17 TKO(パンチ連打)Jungle Fight 842015年12月5日
ヴァグネル・シウバ1R 4:37 TKO(パンチ連打)Face to Face 11: Borrachinha vs. Wagnao
【FTFミドル級王座決定戦】
2015年4月24日
ジェルソン・コンセイソン1R終了時 TKO(ドクターストップ)Face to Face 9: Big Monster vs. Gigantinho2014年12月19日
ファビオ・モレイラ1R 1:26 TKO(パンチ連打)BH Fight: MMA Grand Prix2013年11月1日
アジミウソン・ボルジェス・ドゥアルチ1R 0:32 TKOUpper Fight: MMA Championship 22013年6月15日
テオ・エステベス1R 2:08 TKO(パンチ連打)MMA Total Combat: Santa Luzia2012年2月5日

獲得タイトル

  • FTFミドル級王座(2015年)
  • Jungle Fightミドル級暫定王座(2016年)
  • 第5代Jungle Fightミドル級王座(2016年)

表彰

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(2回)

脚注

  1. パウロ・ボハシーニャ UFC公式サイト
  2. ‘Troublemaker’: Paulo Costa’s endless quest for greatness MMA Fighting 2019年8月17日
  3. Middleweight: 171-185 lbs. MMA to Z
  4. Knockout! Watch Paulo Henrique Costa destroy Garreth McLellan in debut at UFC Fight Night 106 MMA Mania 2017年3月11日
  5. UFC 217 results: Paulo Costa has statement win over Johny Hendricks MMA Fighting 2017年11月4日
  6. UFC 226 results, highlights: Paulo Costa finishes Uriah Hall with vicious knockout CBSスポーツ 2018年7月8日
  7. Paulo Costa handed six-month suspension by USADA for IV usage Bloody Elbow 2019年4月26日
  8. Paulo Costa and Carlos Costa Accept Sanctions for Violations of UFC Anti-Doping PolicyUSADA 2019年4月26日
  9. UFC 241 results: Paulo Costa beats Yoel Romero in a dog fight Essentially Sports 2019年8月17日
  10. USADA suspends Brazilian doctor after prescribing prohibited IV used by Paulo Costa MMA Fighting 2020年3月23日
  11. No hugs or fake feuds: Adesanya-Costa at UFC 253 is as real as it gets ESPN 2020年7月19日
  12. Dana White praises Marvin Vettori, says Paulo Costa must now fight at light heavyweight MMA Junkie 2021年10月23日
  13. UFC 278 bonuses: Leon Edwards, no duh – but $50,000 for Luke Rockhold, too, after complaints about bonus amounts MMA Junkie 2022年8月20日
  14. UFC 298: VOLKANOVSKI VS. TOPURIA MMA Fighting 2024年2月17日
  15. Paulo Costa UFC Stats
  16. Paulo Costa weighs 108kg/238lb Sherdog 2020年2月10日
  17. From 235 lbs to 185 lbs and 215 lbs in very next day... Paulo Costa Instagram 2020年2月22日
  18. Paulo Costa among six UFC 241 fighters recommended to move up in weight by CSAC MMA Fighting 2019年8月29日

関連項目

外部リンク

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