パーセク

パーセク英語: parsec記号: pc)は、長さを表す計量単位であり、約3.0856775814671916×1016 m約3.2615637771418798 光年)である。主として天文学で使われる。

パーセク
parsec
パーセク
記号 pc
非SI単位
長さ
SI 約3.0856775814671916×1016 m
組立 L
定義 1天文単位が1角度を張る長さ
語源parallax (視差) 」と「arcsecond (秒角) 」

1977年国際単位系国際文書第3版までは天文学の分野に限り国際単位系 (SI) と併用してよい単位(SI併用単位)であったが、1981年以降はSI併用単位にも含まれない非SI単位である。日本の計量法においては、非法定計量単位であり、取引・証明に使用することはできない。

年周視差が1秒角 (3600分の1度) となる長さ1 パーセクである。つまり、1 天文単位 (au) の長さが1秒角の角度を張るような長さを1 パーセクと定義する[1]。すなわち1 pc = cot(π/648000) auである。

1 パーセクは次の値に等しい。

  • 約3.0856775814671916×1016 m = 約30.857 Pm[2]
  • 約206264.80624548031 au
  • 約3.2615637771418798 ly

名称は「parallax (視差) 」と「arcsecond (秒角) 」を組み合わせたものである。「per sec (毎秒) 」の意味と説明されることがあるが、これは誤りである。

倍量単位

具体例

天文学では、100万(106)パーセクであるMpcがしばしば登場する。1 Mpc = 326.16 万光年

解説

  • おとめ座超銀河団の隣の超銀河団は、うみへび座ケンタウルス座超銀河団であるが、両者は非常に近い関係にある。
  • クエーサーは、天体の中でも最も明るいものであるが、宇宙が若い頃(20億〜30 億歳の頃)に多く形成された天体であるため、遠くに見えている。(遠くの天体は過去の事象が見えている)
  • ヘルクレス座かんむり座グレートウォールは、今までに観測された中で最も大きな宇宙の大規模構造
  • かみのけ座銀河団を核とするかみのけ座超銀河団も、おとめ座超銀河団の隣の超銀河団であるが、所属するフィラメントは異なる。かみのけ座超銀河団はかみのけ座ウォールの中心部である。
  • ハッブルの法則をおとめ座銀河団に当てはめてみると、20 Mpc x 67 km/s/Mpc = 1340 km/s となり、おとめ座銀河団は、1340 km/sという速度で、我々から遠ざかっている。ここから、おとめ座銀河団の重力による銀河系がおとめ座方向へ近づく速度 185 km/sを引くことにより、実際の相対速度1155 km/sが導かれる。
  • シャプレー超銀河団は、ラニアケア超銀河団の隣の超銀河団。

その他

科学者の間で冗談として パーセクの10−18倍の長さのアトパーセク(attoparsec)という単位が使われることがあり[4]約30.85 ミリメートルにあたる[5]

符号位置

記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称
U+3376-㍶
㍶
SQUARE PC

出典

  1. 国立天文台 編『『理科年表』平成26年(2014年)版』丸善出版、2013年11月30日、369頁。ISBN 978-4-621-08738-1。
  2. Recommendation concerning Units (SI Units), Table 5. Non-SI units that are recognised for use in astronomny.”. 国際天文学連合. 2017年3月3日閲覧。
  3. 理科年表、2022、p.156 表中
  4. Attoparsec Cool Jargon of the Day
  5. The New Hacker's Dictionary Third Edition, compiled by Eric S. Raymond,pp.49-50, The MIT Press, 1996, ISBN 0-262-18178-9

関連項目

天文学の長さの単位
メートルSI単位)天文単位光年パーセク
1 m = 1 6.68459×10−12 1.05700×10−16 3.24078×10−17
1 au 1.49598×1011 = 1 1.58125×10−5 4.84814×10−6
1 ly 9.46073×1015 6.32411×104 = 1 3.06601×10−1
1 pc 3.08568×1016 2.06265×105 3.26156 = 1
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.