ビバリーヒルズ・コップ: アクセル・フォーリー

『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』(原題:Beverly Hills Cop: Axel Foley)は、アメリカ合衆国のアクション・コメディ映画。

ビバリーヒルズ・コップ: アクセル・フォーリー
Beverly Hills Cop: Axel Foley
監督 Mark Molloy
脚本 ウィル・ビール
原作
  • Danilo Bach
  • Daniel Petrie Jr.
キャラクター造形
製作
出演者
音楽 ハロルド・フォルターメイヤー
製作会社
配給 Netflix
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 ビバリーヒルズ・コップ3

ウィル・ビールが脚本を担当し、マーク・モロイが監督を務めた。前作に引き続き、エディ・マーフィが主演する。

映画『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズの第4弾で、『ビバリーヒルズ・コップ』(1984年)、『ビバリーヒルズ・コップ2』(1987年)、『ビバリーヒルズ・コップ3』(1994年)の続編になる。本作は、Netflixで配信されることが決定している。

本作は、1990年代半ばにエディ・マーフィの製作会社のもとで開発に着手され、さまざまな監督や脚本家が様々なタイミングで本作の企画に参加したが、複雑な製作プロセスに入ってしまった。映画監督のブレット・ラトナーと、アディル・エル・アルビとビラール・ファラーは、開発のさまざまな段階で、当初は監督として契約していた。モロイは2022年4月に監督として起用され、同年8月からカリフォルニア州で製作が開始された。

あらすじ

旧友の死をきっかけにして、アクセル・フォーリーが、娘とその元恋人と共にビバリーヒルズ警察内部の汚職を捜査するためにビバリーヒルズに再び足を踏み入れる[1]。

キャスト

ミシガン州デトロイト出身の、口八丁手八丁で活躍してきた敏腕警部補。友人や上司が死傷した事件の捜査でたびたびビバリーヒルズを訪れている。
ビバリーヒルズ警察に所属する警部補。ジョン・タガートの元相棒[2]
デトロイト市警に所属する刑事で、アクセルの相棒。ポールは『ビバリーヒルズ・コップ2』から35年ぶりにこの役に復帰した[3]。
ビバリーヒルズ警察のビリーの元相棒で、前作『ビバリーヒルズ・コップ3』では、すでに警察を引退している元巡査部長。アシュトンは『ビバリーヒルズ・コップ2』から35年ぶりに同役に復帰した[1]。
ヴィクター・メイトランドに雇われていた、画廊の元セールスマンで、現在は転職して武器商人。『ビバリーヒルズ・コップ3』以来、28年ぶりの再登場となる[4]。

製作

企画開発

シリーズ4作目は当初、1990年代半ばにエディ・マーフィ自身の製作会社である「エディ・マーフィ・プロダクションズ」による製作のもとで公開されると発表されたが、その後、製作そのものが頓挫した[8]。2006年にプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが映画シリーズを復活させる意向を表明し、その製作が再度発表されたが、最終的には製作を断念し、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラに製作権利を譲渡した[9][10]。同年9月、以前の草稿をいくつか組み合わせた脚本がエディに提示され、彼は「オリジナルの感触」を再現しようとしていると表現された、その脚本の概要に「非常に満足」していると報じられた[11][12]。エディは『ビバリーヒルズ・コップ』第4弾を製作する動機のひとつが、第3作目が「ひどい」ものだったという事実の埋め合わせであり、「あのまま(シリーズから)離れたくなかった」という自身の考えを認めた[13][14]。

2008年5月、『ラッシュアワー』の監督であるブレット・ラトナーが正式に監督に指名され、噂されていた(表現等を弱めた)「PG-13」ではなく、シリーズの標準である「R」指定での内容で復活することを約束した[15][16]。Michael Brandt とDerek Haasが、2008年7月に既存の脚本を改良するために脚本家として雇われ[17]、『Beverly Hills Cop 2009』というワーキングタイトルのもと、アクセルが友人のビリー・ローズウッドが殺された事件を捜査するためにビバリーヒルズへ戻るという新しい脚本を完成させた[8]。しかし、結局、この脚本は却下され、ラトナー監督は新しいアイデアに取りかかることになった。エンパイア誌とのインタビューで、ラトナー監督は「4作目に一生懸命取り組んでいます。特に前に3本あったので、とても難しいです。どこから始めるか?アクセルは引退したのか?ビバリーヒルズにいるのか?休暇中なのか?ジャッジ・ラインホルドは愛すべきビリー・ローズウッドとして戻ってくるのか?多くの疑問を解決しなければなりませんが、映画が私たちの存在から消える前に脚本を用意したいと思っています」と述べている[8]。エディ自身はこの企画に関与していたが、当時はシリーズの他の主要俳優であるジャッジ・ラインホルドや、ジョン・アシュトン、ロニー・コックス、ブロンソン・ピンチョットも復帰するかどうかは未確定であった[18]。ただし、ラトナー監督は、ラインホルドとアシュトンには出演を交渉中であると2009年末に述べている[19]。一方で、ハロルド・フォルターメイヤーの『アクセルF』は、提案された第4弾のためにテーマ曲として間違いなく「戻ることになるだろうが、全く新しい解釈になる」と、ラトナー監督は言及している[20]。2010年11月15日に、ラトナー監督はMTVとのインタビューで、第4作目を製作する可能性はまだ残っているが「いつでもすぐに」作るわけではないと述べた[21]。

2011年10月、エディは4作目の可能性について「彼らはやっていないでしょう。今やろうとしているのは、アクセル・フォーリーの息子を主人公にしたテレビ番組の製作で、アクセルは今、デトロイトの警察署長なんです。パイロット版を作って、あちこちに見せに行きます。映画の脚本に関してはどれも正しくなく、その前提を無理強いしようとしていました。無理にやろうとするなら、やらないほうがいい。それはいつも古いものの焼き直しでした。常に間違っていたのです」と語った[22]。2013年の夏の終わり頃に、CBSがテレビシリーズの製作を見送った後、パラマウントは第4作の製作を進めることを決定した。2013年9月13日、ジェリー・ブラッカイマーが製作に向けて交渉中であることを明らかにした。同年12月6日、エディ・マーフィーが再びアクセル・フォーリー役を演じ、ブレット・ラトナーが監督することが発表された[23]。2014年5月2日、Deadlineは脚本家のジョシュ・アペルバウムとアンドレ・ネメックが脚本を執筆することを報じた[24][25]。

2014年6月27日、ローリング・ストーン誌とのインタビューで、エディは、長年ファミリー層向けの映画を製作してきた後に、アクセル・フォーリーというエッジの効いたタイプのキャラクターに戻ることについて語った。そして、「ストリート系や、労働者階級、ブルーカラーといったキャラクターはもう何年もやっていないから、もしかしたら、『おお、すごい、彼はこんなこともできたんだ』という感じになるかもしれませんね」と語っている。この映画のプロットに関するスタジオの発表によると、アクセルはビバリーヒルズでの仕事を終えてデトロイトに戻り、記録的な寒さの冬に直面しつつ、アメリカで最も強固な教えに従う都市の1つにおける新しいルールと古い敵に対処することになるとのことである。ミシガン州は、州内での映画製作者の支出を5660万ドルと推定し、1350万ドルの映画奨励金を承認した。この映画はデトロイトとその周辺で撮影されることで、352人の労働者の雇用を生み出すと推定されている。本作は当初、2016年3月25日の公開を予定していたが[26]、2015年5月6日、パラマウント・ピクチャーズは脚本への懸念から『Beverly Hills Cop IV』を公開予定から外した[27][28]。2016年6月14日、Deadline Hollywoodはベルギーのドラマ『テロ対策特殊部隊 BLACK.1 ブラック・ワン』の監督であるAdil El ArbiとBilall Fallahが本作を監督すると報じた[29]。2017年1月、フランチャイズの新作である『Beverly Hills Cop IV』において、エディ・マーフィーがアクセル・フォーリー役を再び演じ、アディル・エル・アルビとビラール・ファラーが監督を務めること、そして、同年6月に撮影を開始することが明らかになった[30][31]。9月には、監督のArbiとFallahは、エディと一緒に主演する俳優としてトム・ハーディかチャニング・テイタムをキャスティングすることに関心を寄せていた[32]。

2019年8月、この映画はまだ開発段階にあると説明された[33][34]。2019年10月1日、Colliderとのインタビューで、エディは『星の王子 ニューヨークへ行く2』の撮影が終了した後に主要撮影を開始すると明らかにした[35]。2019年11月14日、Deadline Hollywoodは、パラマウント・ピクチャーズがNetflixとこの映画の開発に向けて、続編のオプション付きで一回限りのライセンス契約を結んだと報じた[36]。2020年5月、COVID-19のパンデミックによる映画製作事業の遅れの後に、ArbiとFallahは、自分たちがまだ共同監督として、本作に参加し、新しい脚本家が新しい脚本の執筆に取り組んでいることを認めた[37][38]。2022年4月に、ArbiとFallahの両監督は『Batgirl』(2022年)に専念するために、本作の製作から離れ、その後任としてMark Molloyが雇われた[39]。同記事では、ウィル・ビールが脚本を担当することも発表された[39]。

撮影

2022年2月、本作はプリプロダクション作業に入り、16,059,000ドルのカリフォルニア州税額控除を受けた[40]。同年8月29日から58日間、税制優遇措置による7800万ドルの適格支出を実現するために[41]、カリフォルニア州の他の地域での撮影も含めつつ、サンバーナーディーノで主要撮影を開始した[5][42][43]。

同年8月、テイラー・ペイジとジョセフ・ゴードン=レヴィットが未公表の役で出演していることが確定した[5]。同月、ポール・ライザーとジョン・アシュトンがそれぞれ前2作のジェフリー・フリードマン刑事役とジョン・タガート巡査部長役で、本作に再登場することが決定した[3][1]。9月には、ジャッジ・ラインホルドとブロンソン・ピンチョットがそれぞれウィリアム・“ビリー”・ローズウッド巡査部長役とセルジュ役として本作に再び出演することと[2][4]、ケヴィン・ベーコンとマーク・ペルグリノがキャストに加わることが確定した[6][7]。

公開

『Beverly Hills Cop: Axel Foley』は、アメリカにおいて、Netflixで配信されることが決定している[5]。

脚注

  1. Simpson, K.T (2022年8月31日). “John Ashton is back as Taggart for Beverly Hills Cop: Axel F”. MovieHole. 2022年9月3日閲覧。
  2. “Beverly Hills Cop 4 set photo confirms two original characters returning for Netflix sequel”. Digital Spy (2022年9月5日). 2022年9月6日閲覧。
  3. NPR News Now (2022年8月30日). “Eddie Murphy back as Axel Foley filming Beverly Hills Cop reboot”. NPR. 2022年9月2日閲覧。
  4. Vlessing, Etan (2022年9月21日). “Judge Reinhold, John Ashton, Paul Reiser and Bronson Pinchot Reteam for Beverly Hills Cop: Axel Foley”. The Hollywood Reporter. 2022年9月21日閲覧。
  5. Kroll, Justin (2022年8月29日). “Beverly Hills Cop Sequel Adds Joseph Gordon-Levitt & Taylour Paige; Netflix Pic Starring Eddie Murphy Gets New Title”. Deadline Hollywood. 2022年8月29日閲覧。
  6. Kroll, Justin (2022年9月28日). “Kevin Bacon Joins Eddie Murphy In Beverly Hills Cop: Axel Foley”. Deadline Hollywood. 2022年9月28日閲覧。
  7. Simpson, K. T. (2022年9月28日). “Supernatural actor joins Beverly Hills Cop 4”. Movie Hole. 2022年9月28日閲覧。
  8. “Brett Ratner offers Beverly Hills Cop 4 Update”. Movie Hole. 2010年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  9. “Murphy Back for Beverly Hills Cop IV”. Coming Soon (2006年11月30日). 2019年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  10. McNary, Dave; McClintock, Pamela (November 29, 2006). Murphy back for more 'Beverly Hills Cop'. Penske Media Corporation. オリジナルのFebruary 7, 2009時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090207162157/http://www.variety.com/article/VR1117954765.html?categoryid=13&cs=1 2019年9月18日閲覧。.
  11. Davis, Erik (2006年11月30日). “Beverly Hills Cop IV!”. Cinematical. 2018年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  12. Morris, Clint (2006年5月2日). “Beverly Hills Cop 4 finally underway?”. Moviehole. 2019年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  13. Adler, Shawn (2008年7月1日). “Eddie Murphy Quashes Retirement Rumours”. MTV. 2009年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  14. “'The Third 'Beverly Hills Cop' Was So Horrible'”. MTV (2008年7月1日). 2008年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  15. Morris, Clint (2008年7月1日). “Axel to keep it real!”. Moviehole. 2019年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  16. Adler, Shawn (2008年6月3日). “'Beverly Hills Cop 4' May Be Geared Towards Kids, Says Brett Ratner”. MTV. 2015年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  17. Williams, Jamie (2008年7月31日). “Writers Attached To Beverly Hills Cop 4”. Screen Rant. 2016年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  18. Morris, Clint (2008年5月29日). “Axel Foley smells a rat”. Moviehole. 2008年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  19. Morris, Clint (2009年10月15日). “Exclusive : Ashton in Cop 4!?”. Moviehole. 2009年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  20. “Axel F Tune Will Be Back For Beverly Hills Cop IV”. Internet Movie Database (2008年9月10日). 2015年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  21. Ditzian, Eric (2010年11月15日). “Eddie Murphy, Brett Ratner Still Hoping For Fourth 'Beverly Hills Cop'”. MTV. 2010年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
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  23. Busch, Anita (2013年12月6日). “UPDATE: Jerry Bruckheimer And Paramount Ink First-Look Deal; Brett Ratner Attached To Direct 'Beverly Hills Cop'”. Deadline Hollywood. Penske Media Corporation. 2014年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
  24. “Eddie Murphy Resurrects Classic Character”. The Huffington Post (2013年7月29日). 2017年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
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  34. Jackson, Angelique (2019年7月18日). “Jerry Seinfeld and Eddie Murphy Talk Stand-Up, Stardom and Reuniting for 'Comedians in Cars Getting Coffee'”. Variety. Penske Media Corporation. 2019年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月18日閲覧。
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  37. Sandwell, Ian (2020年5月17日). “'Beverly Hills Cop 4' directors offer update on Netflix sequel”. Digital Spy. 2020年6月5日閲覧。
  38. Burwick, Kevin (2020年5月18日). “'Beverly Hills Cop 4' Script Starts Fresh, Directors Can't Wait to Work with Eddie Murphy”. MovieWeb. 2020年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月5日閲覧。
  39. Kroll, Justin (2022年4月8日). “'Beverly Hills Cop 4': Mark Molloy To Direct Next Installment For Netflix”. Deadline Hollywood. 2022年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月8日閲覧。
  40. Cho, Winston (2022年2月28日). “Tom Brady Movie, Jerry Seinfeld Comedy Among Films Nabbing California Tax Credits”. The Hollywood Reporter. 2022年4月2日閲覧。
  41. Vlessing, Etan (2021年8月23日). “'Beverly Hills Cop 4' Among 23 New Features to Film in California” (英語). The Hollywood Reporter. 2021年8月23日閲覧。
  42. Bolding, Hunter (2022年6月20日). “Meet The Supporting Characters and Plot of Bevery Hills Cop 4” (英語). That Hashtag Show. 2022年6月20日閲覧。
  43. Dick, Jeremy (2022年8月19日). “Beverly Hills Cop 4 Starts Filming This Month, Producer Says”. MovieWeb. 2022年8月28日閲覧。

外部リンク

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