ピアノ協奏曲 (ドヴォルザーク)
ピアノ協奏曲 ト短調 作品33 B 63 は、アントニーン・ドヴォジャークが最初に完成させた協奏曲で、ドヴォジャークの唯一のピアノ協奏曲である。ドヴォジャークの協奏的作品やピアノを含むアンサンブル作品の中では演奏の機会に恵まれないが、ピアノ曲よりは評価されている。
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1876年の9月14日から秋の間じゅうをかけて作曲された。草稿には多くの修正と消去・削除・加筆が加えられている。変更のほとんどはピアノ・パートに施された。初演はプラハにおいて1878年3月24日に行われ、アドルフ・チェフの指揮と、曲を依頼したカレル・スラフコフスキーのピアノによって行われた。この曲は初演を担当したスラフコフスキーに献呈されている。
音楽評論家のハロルド・ショーンバーグが「ピアノ・パートが効果的に書かれているとは言いかねるも、魅力的なピアノ協奏曲」と呼んでいる。当のドヴォルジャーク自身が、ピアノがオーケストラと拮抗するようなヴィルトゥオーゾ的な楽曲を作曲したわけではないことを十分に承知しており、次のように記している―「私にはヴィルトゥオーゾのための協奏曲を作曲することが出来ないことは分かっている。だから別のことを考えなければならない」。ドヴォルジャークが代わりに思い付いたのは、管弦楽に重点の置かれた交響的な楽曲で、ピアノがオーケストラと張り合うことなしに主役を演ずることができることだったのである。
なお、この曲のピアノパートをチェコのピアニストのヴィレーム・クルツが作曲家の死後に改訂し、より華やかに響くようにした版が広く知られる。クルツの弟子だったルドルフ・フィルクスニーはこの版と原典版を基にした独自の版を作って演奏した。なお、スヴャトスラフ・リヒテルは原典版による演奏をカルロス・クライバーと残しており、演奏機会の少ない曲が、人気スター2人の初顔合わせ(同時に唯一、そもそもクライバーは協奏曲を他に録音していない)で実現したことは話題を呼んだ。
楽曲構成
演奏時間
約40分。
楽器編成
- ピアノ独奏