マーガレット・ハウエル

マーガレット・ハウエル(Margaret Howell CBE, 1946年9月5日 -)は、イギリス・イングランド出身のファッションデザイナー、または彼女が立ち上げたファッションブランドである。機能性を重視した、シンプルかつモダンなデザインの服で知られている。

マーガレット・ハウエル
生誕 (1946-09-05) 1946年9月5日(77歳)
イングランドの旗 イングランド
サリー州タッドワース
国籍 イギリスの旗 イギリス
教育 ゴールドスミス・カレッジ
職業 ファッションデザイナー
活動期間 1972年 -
受賞 大英帝国勲章

本項目ではイギリスの現地法人Margarett Howell Ltd.についても記述する。

来歴

マーガレット・ハウエルは1946年9月5日、サリー州タッドワースにて、弁護士事務所に勤める事務員の父親とドレスショップ店員の母親のもとに、三人姉妹の一人として生まれた[1]。

1965年、ゴールドスミス・カレッジで美術学位を取得[2]。卒業後にアクセサリーの制作を開始し、それらはヴォーグをはじめとする雑誌で取り上げられた[1][3]。 ハウエルが本格的に衣服を手掛けるようになったのは、フリーマーケットで売られていた1920年製のシャツを見つけたのがきっかけだった[2]。そのシャツの出来栄えの良さに感銘を受けた彼女は1972年、ロンドン南東部ブラックヒースにてメンズシャツの製造・販売を始める。彼女が手掛けたシャツは、当時イギリスにおいて主流であったプレスのきいたシャツとは異なり、プレスをきかせていない、ゆったりとしたシルエットをもつものだった。のちにこれはイギリス版ヴォーグで取り上げられ、ハウエルは「イギリスの伝統を打ち破ったデザイナー」として初めて評価されることになる[4][5]。

1973年にはブラックヒースにワークショップを開設し、卸売りを開始。このワークショップの顧客の中にはラルフ・ローレンやポール・スミスといった世界的に有名なデザイナーも含まれていた[3][6][7]。1976年、ハウエルは顧客の一人であった実業家ジョセフ・エテッドギーの支援を受け、ロンドンのサウスモルトン・ストリートに初のメンズショップをオープン[3]。続いて1980年にはセントクリストファーズ・プレイスにウィメンズショップをオープンした[8]。1982年にはアメリカに進出し、ニューヨーク市マンハッタンに出店。1983年には「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞[5]。1996年にはロンドンファッションウィークで初のコレクションを発表した[4]。

2007年に大英帝国勲章(三等勲爵士, CBE)を受勲した他[9]、ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ(王立技芸学会)より工業ロイヤルデザイナー(Royal Designer for Industry)に選出された[10]。2010年にはロンドン芸術大学より名誉博士号を取得[11]。2013年にはUCA芸術大学の名誉教授となり[12]、2015年には母校ゴールドスミス・カレッジより名誉フェローの称号を授与されている[13]。

私生活

ハウエルはファッションデザイナーとして活動を始めた当初からのビジネスパートナーであるポール・レンショー(Paul Renshaw)と1974年に結婚したが、3年後の1987年に離婚している[7][14]。

ブランド

ブランドの各ライン

マーガレット・ハウエル (MARGARET HOWELL)

  • メンズ・レディースのメインライン。

MHL.(エムエイチエル)

  • 2003年の秋冬シーズンよりスタートしたカジュアルライン。ワークウェアやユニフォームを現代的にアレンジしたスタイルが特徴[15]。

マーガレット・ハウエル プラス (MARGARET HOWELL PLUS)

  • 2010年に誕生したコラボレーションライン。他業種のデザイナーとのコラボ商品を発表している[16]。

ハウスホールドグッズ (HOUSEHOLD GOODS)

  • 雑貨ライン[17]。

マーガレット・ハウエル アイディア(MARGARET HOWELL idea)

  • 日本でのライセンス販売による服飾雑貨ライン[18]。
  • (株)ヤマニよりバッグ、シチズン時計より腕時計、(株)モーダ・クレアより靴が販売されている[18]。

ブランドショップ

2020年現在、下記の国と地域にブランドショップを持つ[19]。

イギリス(ロンドン、6店舗)、フランス(パリ、2店舗)、イタリア(フィレンツェ、1店舗)、日本(後述)、台湾(台北、1店舗)、韓国(ソウル、2店舗)

日本での展開

株式会社アングローバル
Anglobal Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-1-1
設立 1964年8月[20]
業種 衣料
事業内容 婦人服・紳士服・服飾品の企画・製造・輸入・販売等[20]
代表者 押木源弥(代表取締役社長)[21]
資本金 9000万円[20]
売上高 153億8,800万円(2018年2月、国内実績)[20]
従業員数 511名(2019年3月1日現在)[21]
主要子会社 アナディス株式会社[21]
株式会社アンドワンダー[21]
Margaret Howell Ltd.[21]
Margaret Howell (France) S.A.R.L.[21]
外部リンク https://www.anglobal.co.jp/

日本では1981年、イギリス法人のMargaret Howell Ltd.が株式会社アングローバルとライセンス契約を締結し[21]、日本でのブランド展開を開始。1983年、青山に路面店を出店[5]。1999年には神南に旗艦店[22]、2009年には代官山にMHL.のオンリーショップがオープンした[23]。2014年には世田谷区と吉祥寺にカフェ併設店がそれぞれオープンしている[24][25]。また、Margaret Howell Ltd.は1990年に株式の過半数をアングローバルに売却し、同社の子会社となっている[6][21]。

主な店舗

※日本公式サイト内店舗リストより引用。

北海道
  • MHL 札幌 パルコ
  • MARGARET HOWELL 札幌 三越
  • MARGARET HOWELL 札幌 ステラプレイス
東北
  • MARGARET HOWELL 弘前 ヒロロ
  • MARGARET HOWELL 仙台 藤崎
  • MHL 仙台 エスパル
  • MARGARET HOWELL 仙台パルコ2
関東
  • MARGARET HOWELL 大宮 そごう
  • MARGARET HOWELL 浦和 伊勢丹
  • MHL 大宮 ルミネ
  • MARGARET HOWELL 千葉 そごう
  • MARGARET HOWELL 柏 高島屋 ステーションモール
  • MARGARET HOWELL 船橋 東武
  • MHL ラゾーナ川崎プラザ
  • MARGARET HOWELL 横浜 そごう ウィメンズ
  • MARGARET HOWELL 横浜 そごう メンズ
  • MHL 横浜 ルミネ
東京
  • MARGARET HOWELL 丸の内
  • MARGARET HOWELL 東京 大丸
  • MARGARET HOWELL 日本橋 三越
  • MARGARET HOWELL 銀座 大黒屋
  • MARGARET HOWELL 銀座 松屋 ウィメンズ
  • MARGARET HOWELL 銀座 松屋 メンズ
  • MARGARET HOWELL 上野 パルコヤ
  • MHL 代官山
  • MARGARET HOWELL 神南
  • MARGARET HOWELL 渋谷 ヒカリエ ShinQs
  • MARGARET HOWELL 新宿 伊勢丹 ウィメンズ
  • MARGARET HOWELL 新宿 伊勢丹 メンズ
  • MHL 新宿 ルミネ
  • MHL 池袋ルミネ
  • MARGARET HOWELL 池袋 東武 ウィメンズ
  • MARGARET HOWELL 池袋 東武 メンズ
  • MHL 北千住 ルミネ
  • MARGARET HOWELL 池袋 西武 ウィメンズ
  • MARGARET HOWELL 池袋 西武 メンズ
  • MARGARET HOWELL 吉祥寺 東急
  • MARGARET HOWELL 立川 グランデュオ
  • MARGARET HOWELL SHOP & CAFE 二子玉川 ライズ
  • MARGARET HOWELL SHOP & CAFE 吉祥寺
  • MHL 有楽町 ルミネ
  • MARGARET HOWELL 銀座 三越
  • MARGARET HOWELL 新宿 ニュウマン
  • MARGARET HOWELL 銀座 東急プラザ
  • MHL 中目黒
  • MARGARET HOWELL 町田 小田急
北陸・甲信越
  • MARGARET HOWELL 富山 大和
  • MARGARET HOWELL 金沢 大和
  • MHL 金沢 フォーラス
  • MARGARET HOWELL 松本 パルコ
  • MARGARET HOWELL 新潟 伊勢丹
東海
  • MARGARET HOWELL 岐阜 高島屋
  • MARGARET HOWELL 静岡 Den bill
  • MARGARET HOWELL 名古屋 ラシック
  • MARGARET HOWELL 名鉄
  • MARGARET HOWELL 名古屋 高島屋 メンズ
  • MARGARET HOWELL 名古屋 高島屋 ウィメンズ
  • MHL 名古屋 ラシック
  • MHL 名古屋 タカシマヤ ゲートタワーモール
近畿
  • MARGARET HOWELL 京都 大丸
  • MARGARET HOWELL 京都 伊勢丹 ウィメンズ
  • MARGARET HOWELL 京都 伊勢丹 メンズ
  • MHL 藤井大丸
  • MARGARET HOWELL 大阪 グランフロント
  • MARGARET HOWELL 大阪 高島屋 ウィメンズ
  • MARGARET HOWELL 大阪 高島屋 メンズ
  • MARGARET HOWELL 梅田 阪急
  • MARGARET HOWELL 心斎橋 大丸
  • MHL なんば パークス
  • MHL 大阪 ルクア
  • MARGARET HOWELL あべの ハルカス
  • MARGARET HOWELL 大阪 ルクア イーレ
  • MARGARET HOWELL 神戸 大丸 ウィメンズ
  • MARGARET HOWELL 神戸 大丸 メンズ
  • MARGARET HOWELL 西宮 阪急
  • MHL 神戸 バル
  • MHL 西宮 ガーデンズ
中国・四国
  • MARGARET HOWELL 岡山 天満屋
  • MARGARET HOWELL 広島
  • MHL 広島 パルコ
  • MARGARET HOWELL 徳島
  • MARGARET HOWELL 高松
  • MARGARET HOWELL 松山
九州・沖縄
  • MARGARET HOWELL 福岡 岩田屋
  • MARGARET HOWELL 福岡天神 大丸
  • MHL 博多 アミュプラザ
  • MARGARET HOWELL 小倉 井筒屋
  • MHL 小倉井筒屋
  • MHL 福岡 パルコ
  • MARGARET HOWELL 佐賀 玉屋
  • MARGARET HOWELL 長崎 ハマクロス411
  • MARGARET HOWELL 熊本 鶴屋 ウィメンズ
  • MHL 熊本 鶴屋
  • MARGARET HOWELL 熊本 鶴屋 メンズ
  • MARGARET HOWELL 大分 トキハ
  • MARGARET HOWELL 鹿児島 マルヤガーデンズ
  • MHL 沖縄 パルコシティ

関連項目

脚注

  1. “Margaret Howell, the British clothes designer who is big in Japan”. Financial Times (2013年12月21日). 2019年3月23日閲覧。
  2. “Margaret Howell interview”. Goldsmith, University of London. 2015年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月23日閲覧。
  3. Margaret HowellLondon Fashion Week、2019年3月23日閲覧。
  4. マーガレット・ハウエルファッションプレス、2019年3月23日閲覧。
  5. マーガレット・ハウエル MARGARET HOWELLVOGUE JAPAN、2019年3月23日閲覧。
  6. “Margaret Howell Says Keep as Much Control Over Design as Possible”. Business of Fashion (2014年3月21日). 2019年3月23日閲覧。
  7. Ms Margaret Howell|The Woman Behind the BrandMr Porter、2019年3月23日閲覧。
  8. “The Outsider: Margaret Howell is British Fashion's Queen of Minimalism”. The Independent (2012年5月26日). 2019年3月23日閲覧。
  9. “Rod and Zara top New Year Honours”. BBC News (2006年12月30日). 2019年3月23日閲覧。
  10. “Current Royal Designers”. Royal Society of Arts. 2009年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月23日閲覧。
  11. “Fashion Degrees”. Vogue (2010年7月15日). 2019年3月23日閲覧。
  12. “Margaret Howell awarded honorary professorship”. The Telegraph (2013年6月26日). 2019年3月23日閲覧。
  13. “Film producer Lord Puttnam and designer Margaret Howell to be honoured by Goldsmiths”. Goldsmiths, University of London (2015年2月10日). 2019年3月23日閲覧。
  14. Sleeman, Elizabeth (2001), The International Who's Who of Women 2002, Psychology Press, pp. 257, ISBN 9781857431223, https://books.google.co.jp/books?id=6J8xDWDqOkEC&dq
  15. MHL.服DB、2019年3月28日閲覧。
  16. “コラボレーベル「MARGARET HOWELL PLUS」日本初上陸”. Fashionsnap.com (2010年8月20日). 2019年3月28日閲覧。
  17. ハウスホールドグッズ服DB、2019年3月28日閲覧。
  18. マーガレット ハウエル アイディア服DB、2019年3月28日閲覧。
  19. SHOPLIST日本公式サイト、2019年3月28日閲覧。
  20. マイナビ2020 (株)アングローバル【MARGARET HOWELL/MHL/THE LIBRARY/SUNSPEL/Dice&Dice】の新卒採用・会社概要マイナビ、2019年3月28日閲覧。
  21. 会社概要株式会社アングローバル、2019年3月28日閲覧。
  22. “英マーガレット・ハウエル、渋谷・神南の旗艦店をリニューアル”. シブヤ経済新聞 (2009年3月13日). 2019年3月30日閲覧。
  23. “マーガレット・ハウエル、世界初の「MHL.」オンリーショップが代官山にオープン”. Fashionsnap.com (2009年9月12日). 2019年3月28日閲覧。
  24. “マーガレット・ハウエルが二子玉にカフェ併設の新ストア、テイクアウトも可能に”. Fashionsnap.com (2014年8月6日). 2019年3月28日閲覧。
  25. “マーガレット・ハウエルがカフェ併設店を吉祥寺に出店 テイクアウトも”. Fashionsnap.com (2014年11月26日). 2019年3月28日閲覧。
  26. “Behind the Brand: Margaret Howell”. Mr Porter (2011年8月23日). 2019年3月29日閲覧。
  27. “Margaret Howell: What I've Learned”. Esquire. 2015年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月29日閲覧。

外部リンク

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日本
その他
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