ミッチ・デニング

ミッチェル・ジョン・デニングMitchell John "Mitch" Dening, 1988年8月17日 - )は、オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州ゴスフォード出身の元プロ野球選手外野手)。

ミッチ・デニング
Mitch Dening
東京ヤクルトスワローズ時代
(2015年8月19日)
基本情報
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
出身地 ニューサウスウェールズ州ゴスフォード
生年月日 (1988-08-17) 1988年8月17日(35歳)
身長
体重
186 cm
95 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2005年
初出場 NPB / 2015年5月26日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴
国際大会
代表チーム オーストラリアの旗 オーストラリア
WBC 2009年2013年2017年予選2017年

経歴

プロ入りとレッドソックス傘下時代

第3回WBCでのデニング
(2013年3月2日)

2005年に、16歳でボストン・レッドソックスと契約を結ぶ。

2006年はともに出場なしに終わる。

2007年にルーキーリーグのガルフ・コーストリーグ・レッドソックスで47試合に出場し、打率.301の成績を残す。

2008年はA-級のローウェル・スピナーズでプレーし、62試合で打率.321の成績を残した。

2009年開幕前の3月に開催された第2回WBC野球オーストラリア代表に選出された[1]。シーズンでは、A級のグリーンビル・ドライブで106試合に出場する。

2010年はA+級のセイラム・レッドソックスで116試合に出場し、打率.274の成績を残す。オフには、オーストラリアン・ベースボールリーグシドニー・ブルーソックスでプレーした。ここでは、38試合で打率.201の成績に終わる。

2011年もセイラムでプレーし、この年は86試合で打率.220という成績だった。オフにレッドソックスを解雇され、その後前年同様にシドニー・ブルーソックスでプレーした。ここでは、26試合の出場に終わった。

ワイルドシングス時代

2012年独立リーグであるフロンティアリーグワシントン・ワイルドシングスでプレーしたが、15試合の出場にとどまった。オフには、前年同様にシドニー・ブルーソックスでプレーした。

2013年3月に開催された第3回WBCのオーストラリア代表に選出され[2]、2大会連続2度目の選出となった。

BCリーグ・新潟時代

新潟時代
(2013年9月23日)

2013年5月27日に、BCリーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブへ入団することが球団から発表された[3]。レギュラーシーズンでは、リーグ戦44試合に出場。打率.370で首位打者のタイトルを獲得した。シーズン終了後の11月には、キャンベラ・キャバルリーの一員として同年のアジアシリーズに参加。決勝で5安打を放つなどの活躍で、チームを優勝に導いている[4]。さらに、4年連続でシドニー・ブルーソックスでのプレーも経験している。

2014年には、リーグ戦72試合に出場。打率.321、12本塁打、68打点、4盗塁という好成績を残した。シーズン終了後には、オーストラリアン・ベースボールリーグのアデレード・バイトでプレーを続けた。

2015年には、5月中旬までリーグ戦18試合に出場。打率.270、1本塁打、14打点、2盗塁を記録した。

ヤクルト時代

ヤクルトでの初打席でのデニング
(2015年5月26日 神宮球場)

2015年5月22日に、NPBの東京ヤクルトスワローズがデニングの獲得を発表した[5]。シーズン終了までの契約で、背番号は71。BCリーグの球団に所属していたオーストラリア出身の選手が、NPBの球団に移籍するという事例は、この時のデニングが初めてであった。

ヤクルトでは、外国人野手のラスティングス・ミレッジウラディミール・バレンティンが戦線を離脱。チームも最下位に低迷していたため、打線の強化を目的に、BCリーグで実績を残していたデニングの緊急補強に踏み切った[6]。入団直後の5月26日に出場選手登録を果たすと、同日の対北海道日本ハムファイターズ戦(明治神宮野球場)に代打で一軍デビュー。5月27日の同カードから左翼手としてスタメンに起用される[7]と、5月29日の対福岡ソフトバンクホークス戦(福岡ヤフオクドーム)で初本塁打[8]、6月7日の対千葉ロッテマリーンズ戦(神宮)で勝負を決める満塁本塁打を放った[9]。9月15日の対横浜DeNAベイスターズ戦(神宮)への出場を最後に、一軍から遠ざかった。シーズン終了後にヤクルトから戦力外通告を受け、12月2日にNPBから自由契約選手として公示[10]

2016年1月28日に第4回WBC予選のオーストラリア代表に選出された[11]。同大会でオーストラリアは本戦出場を決めている。

四国IL・愛媛時代

2016年3月11日に、四国アイランドリーグplus愛媛マンダリンパイレーツと契約したことを発表[12]。日本国内の独立リーグへ、1シーズン振りに復帰した。2016年前期は優勝したチームで打率.389、3本塁打、23打点を記録し、監督の弓岡敬二郎は「チームを引っ張ってくれた」と評している[13]。前期終了後にはリーグの前期MVPに選出された[14]。6月6日に第28回ハーレムベースボールウィークのオーストラリア代表に選出された[15]。しかし、後期シーズン開幕直前の7月28日に退団(任意引退)することが発表された[16]

2017年2月9日に第4回WBC本戦のオーストラリア代表に選出された[17]

プレースタイル・人物

巧みなバットコントロールで広角に安打を放てる中距離打者で、癖のないスイングが特徴。ヤクルト時代の2015年には、藤浪晋太郎から、一軍公式戦で7打数5安打を記録した。藤浪自身も、対戦の機会が少ない割に外角低めの(自身にとっての)ベストボールを左中間と右中間に運ばれたこと(記録はいずれも二塁打)を理由に、「自分の中ではデニングが(同年に対戦した打者では)最強」と評価している[18]。その一方で、ヤクルト時代の一軍監督で外野手出身の真中満は、外野守備中のフライの捕球や走塁での状況判断を課題に挙げていた[19]

新潟時代には、年俸が推定で80万円だったため、家賃4万円の部屋(6畳1間の1K)で暮らしていた[20]。ヤクルトとは、出来高による条件が付いたものの、外国人の支配下登録選手としては異例の安い年俸(推定360万円)で契約。入団後には、球団の合宿所「戸田寮」で、若手選手と一緒に生活していた[20]

ヤクルトへ入団した2015年の5月下旬には、新潟時代のバットをそのまま使うことを想定していたが、NPBの規定に適合しないことが判明。同年6月上旬までの試合では、長さが同じでグリップの形状が似ているチームメイト・森岡良介のバットを、打席へ立つたびに借りていた。ちなみに、森岡とは神宮球場のロッカーが隣り合う縁で、入団当初から仲が良かったという[9]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2015 ヤクルト 6422719413431204672201022318432.222.326.345.671
NPB:1年 6422719413431204672201022318432.222.326.345.671

年度別守備成績



外野












2015 ヤクルト 56943021.000
通算 56943021.000

記録

NPB

独立リーグでの打撃成績

日本










































O
P
S
2013 新潟 441733264141611930500174215.370.438.6881.126
2014 7225245812201213768405465340.321.429.544.972
2015 18749205013414200101170.270.365.459.824
2016 愛媛 30108134210136323300220102.389.492.583.951
BCリーグ:3年 134499861654111929011211057310725.331.422.5811.004
四国IL:1年 30108134210136323300220102.389.492.583.951
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

  • 28 (2013年 - 2015年5月21日)
  • 71 (2015年5月25日 - 同年終了)
  • 33 (2016年)

代表歴

脚注

  1. 2009 Tournament Roster Archived 2015年2月19日, at Archive.is ワールド・ベースボール・クラシック公式サイト (英語) 2015年5月20日閲覧
  2. 2013 Tournament Roster Archived 2015年2月19日, at Archive.is ワールド・ベースボール・クラシック公式サイト (英語) 2015年2月19日閲覧
  3. 新入団選手のお知らせ 新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ公式サイト 2013年5月27日閲覧
  4. 2013年度アジアシリーズ 試合結果(決勝戦) 日本野球機構公式サイト 2015年5月18日閲覧
  5. ミッチェル・ジョン・デニング選手と契約東京ヤクルトスワローズ公式サイト 2015年5月22日
  6. ヤクルト打テコ入れ、豪代表外野手獲り日刊スポーツ 2015年5月19日
  7. ヤクルト・デニングが同点適時打、初起用に応えた日刊スポーツ 2015年5月27日
  8. ヤクルト新外国人デニング「自身になった」プロ初アーチ日刊スポーツ 2015年5月29日
  9. ヤクルト“360万男”デニングがV満弾!日刊スポーツ 2015年6月8日
  10. 2016年自由契約選手NPB公式サイト
  11. Team Australia’s Roster Announced for Sydney Qualifier Baseball Australia (英語) (2016年1月28日) 2016年2月16日閲覧
  12. 新入団選手のお知らせ”. 愛媛マンダリンパイレーツ公式サイト (2016年3月11日). 2016年3月11日閲覧。
  13. 前期Vを支えたベテランとルーキー - SPORTS COMMUNICATIOS(「野球西国巡り」第245回、2016年6月15日)
  14. 前期グラゼニMVP受賞選手のお知らせ - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2016年6月23日)
  15. Team Australia squad announced for Honkbal Baseball Australia Southern Thunder (英語) (2016年6月6日) 2016年7月17日閲覧
  16. 退団選手のお知らせ- 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2016年7月28日)
  17. Australia’s roster finalised for WBC Baseball Australia Southern Thunder (英語) (2017年2月9日) 2017年2月13日閲覧
  18. 藤浪 防御率1点台、20勝…来季目標達成へ「苦手ゼロ」に スポーツニッポン 2015年12月24日
  19. 「1年でも長くNPBで」 年俸360万のヤクルト新外国人は救世主になれるか?FullCount 2015年6月1日
  20. ヤクルト新助っ人デニングは寮暮らし 練習2時間前に球場へ日刊ゲンダイ 2015年5月30日

関連項目

外部リンク

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