モハメド・バズム

モハメド・バズムフランス語: Mohamed Bazoum1960年1月1日 - )は、ニジェールの政治家。アラブ人スンナ派イスラム教徒。2021年より第7代大統領を務めていたが、2023年7月26日に身柄を拘束され大統領を解任された(ただし本人は辞任を認めていない)。2021年まではニジェール民主社会主義党の党首を務めた[1]。マハマドゥ・イスフの最側近でもあった。

モハメド・バズム
Mohamed Bazoum


任期 2021年4月2日 2023年7月26日
首相 ウフムドゥ・マハマドゥ

ニジェールの旗 ニジェール
外務大臣
任期 2011年4月21日 2015年2月25日
元首 マハマドゥ・イスフ

ニジェールの旗 ニジェール
内務大臣
任期 2016年4月13日 2020年4月29日
元首 マハマドゥ・イスフ

出生 1960年1月1日
ニジェールディファ州
政党 ニジェール民主社会主義党
出身校 シェイク・アンタ・ジョップ大学

経歴

ディファ州で8人兄弟の末っ子として誕生した[2]シェイク・アンタ・ジョップ大学に1979年に入学後、政治学の修士号を取得した。卒業後、ニジェール全国教師組合に加入し、7年間教師として働いた。

1991年から1993年までアマドゥ・シェイフー首相の暫定内閣で外務長官を務める。1995年の議会選挙では社会発展国民運動と民主社会主義党が連立政党を組み、ハマ・アマドゥ内閣で外務大臣を1年間務めていた。しかし、イブライム・バレ・マイナサラが政権を握るとバズムら民主社会主義党は政権批判をきっかけに、弾圧対象となった[3]。2年後には暗殺計画を企てたとして、バズムとイスフは自宅軟禁を命じられた。

マイナサラの暗殺後、2004年に民主社会主義党副党首に選出され、2007年にはハマ・アマドゥ首相を13人の議員と共に非難した。さらに当時の大統領であった軍部出身のタンジャ・ママドゥクーデターで失脚すると、「ニジェール憲法第2条に則り、ママドゥを反逆罪で起訴すべきだ。しかし、私達野党は死刑判決は求めてない」とバズムは語った[4]

2011年の大統領選挙でイスフが勝利後、大統領は党の活動に干渉しないとしてバズムが党首を退き、後任としてバズムが党首に就いた[5]。イスフが大統領就任後、バズムは外務大臣に任命された[6]。2016年には国会議員に選出され[7]、イスフの大統領2期目では内務大臣にも任命される[8]。イスフは任期規定である2期目を終えようとしたため、2021年の大統領選挙にバズムは立候補。大統領選挙でバズムは当選し、イスフから大統領職を譲り受けた[9]

2022年12月の西アフリカ経済通貨同盟 (UEMOA)首脳会議では議長を務めた[10]

2023年7月26日に大統領警護官により身柄を拘束され、アマドゥ・アブドラマン大佐ら兵士が国営テレビにてバズム政権の崩壊を宣言した[11]。ただしバズム自身は大統領辞任を認めていない[12]。バズムに替わって政権を掌握した祖国防衛国民評議会(CNSP)は8月13日、大反逆罪と国家の治安を損なった容疑でバズムを訴追する意向を発表した[13]

2023年11月30日、モハメド・バズムの家族は、2023年10月18日以来彼と連絡が取れていないと主張し、一部の人々を対象とした「虐待的な逮捕と捜索」を非難した。[14]

脚注

  1. バズム氏は民主主義より国力安定を重視する”. 2022年9月25日閲覧。
  2. モハメド・バズムについて知っておくべきこと10”. 2022年9月24日閲覧。
  3. ニジェールの後退”. 2022年9月24日閲覧。
  4. ニジェール野党党首はタンジャ前大統領が反逆罪で起訴すべきと語る- voanews”. 2022年9月24日閲覧。
  5. イスフ氏が党首を辞任”. 2022年9月25日閲覧。
  6. イスフ政権の顔触れ”. 2022年9月24日閲覧。
  7. ニジェール政府について”. 2022年9月24日閲覧。
  8. イスフ政権2期目の顔触れ”. 2022年9月24日閲覧。
  9. Historic, peaceful transfer of power in Niger”. フランス24 (2021年4月2日). 2021年4月10日閲覧。
  10. “Uemoa : Bazoum, croissance et inflation au menu du sommet des chefs d’État”. Jeune Afrique. (2022年12月5日). https://www.jeuneafrique.com/1398170/economie-entreprises/uemoa-bazoum-croissance-et-inflation-au-menu-du-sommet-des-chefs-detat/ 2023年7月27日閲覧。
  11. “Niger soldiers say President Bazoum's government has been removed”. ロイター. (2023年7月27日). https://www.reuters.com/world/africa/soldiers-nigers-presidential-guard-blockade-presidents-office-security-sources-2023-07-26/ 2023年7月27日閲覧。
  12. “ニジェール大統領健在確認 クーデター後初、閣僚拘束”. 共同通信社. (2023年8月1日). https://nordot.app/1058726605340934841?c=65699763097731077 2023年8月1日閲覧。
  13. “Coup d’État au Niger: qu’impliquent les accusations de la junte contre le président Mohamed Bazoum?”. ラジオ・フランス・アンテルナショナル. (2023年8月14日). https://www.rfi.fr/fr/afrique/20230814-coup-d-%C3%A9tat-au-niger-qu-impliquent-les-accusations-de-la-junte-contre-le-pr%C3%A9sident-mohamed-bazoum 2023年8月18日閲覧。
  14. [https://www.voaafrique.com/a/niger-la-famille-du-pr%C3%A9sident-d%C3%A9chu-dit-%C3%AAtre-sans-nouvelles-de-lui-depuis-le-18-octobre/7379985.html “NIGER La famille du président nigérien déchu dit être sans nouvelles de lui”]. ボイス・オブ・アメリカ. (2023年11月1日). https://www.voaafrique.com/a/niger-la-famille-du-pr%C3%A9sident-d%C3%A9chu-dit-%C3%AAtre-sans-nouvelles-de-lui-depuis-le-18-octobre/7379985.html 2023年11月2日閲覧。
公職
先代
マハマドゥ・イスフ
ニジェールの旗 ニジェール共和国大統領
第7代:2021年 - 2023年
次代
アブドゥラハマネ・チアニ
(祖国防衛国民評議会議長)
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